「寂しがりで彼にベッタリな彼女」の方が、そのうち彼に飽きるんです
「会えないと死んじゃう」
こんなことまで言う人はなかなかいないのかもしれませんが、それでも、寂しがりで、すぐに彼に対してヘルプコールをかけてしまう女子っていると思います。
これに戸惑いながら、嫌がらずに優しく応じてくれる彼がいてくれれば幸せかもしれませんが、それを繰り返していると、だんだん彼があなたに愛想を尽かして……じゃなくて、むしろあなたの方が、彼に飽きてしまう。そんな結末が待っているのかもしれません。
■寂しさを埋めたいだけ?
「寂しい」「今日ちょっとでもいいから会いたい」「会えないなら、夜ちょっとでもいいから電話したい」
頻繁にこういったことを彼に言ってしまっている人は、おそらく、"彼が好き"という以前に、"とにかく寂しくて、誰かと恋してたい"という気持ちが先行してしまっています。
もちろん彼のことはちゃんと好きなんだけれども、「自分の人肌恋しさをとにかくまずは埋めたい」というのありきで恋をしてしまっている。
だって、相手の都合を気にせず、なりふり構わず自分勝手なタイミングで「会いたい」「電話したい」「すぐLINE返して」などと言うのって、誰が考えたって、"ふたりにとってあまり良くない付き合い方"なわけですが、そんなこともお構いなしに自分の考えを押し付けてしまっているわけです。
誰でもいいから、私が望むだけ、私を満たしてほしい。
「そんなことない。ちゃんと彼が好きだもん」と言うのかもしれませんが、寂しがりな彼女さんたちには、きっと心のどこか片隅に、この本音があるはずです。
■彼が「つまんなく」なってく
さいわい、寂しがりな彼女がこれだけわがままを言ったとしても、彼はきちんと優しく接してくれます。もちろん、あまりに唐突で強引なヘルプコールに「この子、そういう子なのかな……」と驚き戸惑うこともあるかもしれませんが、それでも自分が愛する相手ですから、無下にはしません。可能な限り、それに応えてくれるはずです。
だけど、皮肉なことに、こういう彼はつまらないんです。いつも。
いつの時代も、優しくて、自分の言うことをなんでも叶えてくれて、いつでも構ってくれる彼というのは、ドキドキしないんです。それは、なんとなくわかりますよね?
でも、これはその彼が悪いわけじゃありません。彼がもともと、そういう刺激がなくて、イエスマンで、つまらない男なんじゃありません。
むしろ彼をつまらなくしてるのは、この彼女の愛し方です。この”寂しガール”が、彼を”つまらなボーイ”(うまくダジャレにできませんでした)に仕立て上げている張本人です。
恋とは不思議なもので、やっぱり、自分が好きな人に対して願うことが思い通りにならない。両想いになりたいのに、片想い。話したいのに、話せない。連絡がとりたいのに、とれない。会いたいのに、会えない。そういう自分にとっては辛くてどうしようもない時間を過ごすことで、少しずつ、そしていつのまにか育って行くものなんですよね。
彼のことを思い通りにしすぎる彼女には、この(とても辛いんだけど)貴重な時間が欠けてしまっています。
「とにかく人肌が恋しい」みたいな感情って、だいたいは、失恋の痛みを埋めて欲しいとか、そういう時間によって解決できる原因のせいなので、しばらく経つと徐々に癒えてきます。そうなったときに、「とにかく人肌が恋しい」時期を乗り越えて、やっとちゃんと彼のことを見つめることができるようになったときに、ふと彼のことを見て思うんです。「この彼、つまんなくないか?」って。
「彼氏を育てる」とか「ダメ彼氏にしてしまう女子の特徴」とかよく言うけど、それよりもまず、自分自身の彼の愛し方しだいで、相手に対する愛情の大きさにもかなり違いが出てくることもあるんです。
寂しがりな彼女。そのわがままさのデメリットは、「彼を困らせてしまう」なんて些細なものじゃなく、もっと大切な、ずっと誰かを好きでい続けるために必要な要素を失くしてしまっているというところにあるのかもしれません。(遣水あかり/ライター)
(ハウコレ編集部)