あなたもかかっているかも!? 重度の携帯依存症「ノモフォビア」とは?

写真拡大 (全4枚)

みなさんは『ノモフォビア』という言葉を聞いた事がありますか? 『ノモフォビア』とは”No-Mobile(Phone)-Phobia”。フォビアとは恐怖症という意味です。直訳すると「無携帯電話恐怖症」、つまり携帯を手放す事に極度の恐怖を覚える症状の事。

日本では「携帯依存症」なんて言われていますが、今世界中でこの症状を持つ人が急増しているそうです。

 

■90%以上が携帯を手放す事を恐れ、実際に失くした人はパニックに……

『SecurEnvoy』社がイギリスで行った調査によると、まず対象者に、

(1)携帯電話が近くにない場合、不安を感じますか?

(2)携帯電話を失くしたと考えるだけで心臓がドキドキしますか?

(3)主要携帯電話が壊れた際に、予備を持っていますか?

(4)寝る時でも携帯電話を手放さないですか?

と質問し統計をとったところ、1,000人中60%以上の人が自分の携帯を失う事を恐れていると判明したそうです。上記4つの質問に該当する人は依存症(ノモフォビア)の恐れがあるそうですが、みなさんはどうですか?

また、モバイルセキュリティシステムの開発会社『Lookout』が発表した「Mobile Mindset Study」では、調査対象のスマホを持つアメリカ人のうち、90%以上が自分の携帯電話に起こって欲しくない事として「紛失」を上げています。

実際に無くした人に対し「どんな風に感じたか?」という調査では、なんと全体で74%の人が「パニックに陥った」と感じたそうです。ほかにも「絶望した」「病気だなと感じた」というアンケート結果もあります。

「携帯電話を無くしたら誰でも焦るだろう?」と思いますが、ポイントは「なぜ焦るのか?」ですよね。

普通は「個人情報が心配」と考えますが、今回の調査では全体の38%が「本体代金などのコスト」、次いで24%が「不便だから」と答えており、肝心の「個人情報」は20%と全体の5分の1。

つまり、携帯電話に入っている個人情報が他人に悪用されるよりも、自分が不便になったり、高かった端末代が無駄になってしまう事の方が心配だという事ですね。

先進国ではこうした調査が盛んに行われ、デジタル機器の依存症が問題視されてきましたが、最近ではロシアや中国などの新興国などでも大変話題になっており、世界中で急増中だそうです。

対策として「デジタル・デトックス」などの活動も行われていますが、みなさんはいかがですか? 心当たりがある方は、要注意かも!?