日々の仕事や恋愛、美容など……堅実女子の皆さんは日々さまざまなストレスを抱えているのではないでしょうか?とはいえ大人がストレスを溜めるのは、いつの時代でも同じ。そこで今回ご紹介するのは「株式会社リサーチ・アンド・ディベロプメント」が20代から60代の男女を対象に行なった「ストレス」に関する意識調査です。この調査はなんと20年前より行なっており、その間の時代によるストレスの変化が一目瞭然となっています。

20年間で不動の1位は「睡眠を充分とる」

まず同調査では調査を行なった2018年とその20年前の1998年それぞれで、毎日の生活で感じるイライラやストレスを感じる程度について比較。現代のストレスは20年前と比べると増えたのでしょうか?結果は次の通りです。

比較すると2018年には20年前にない「不明」が登場。程度も分からないほどの精神状態の人が出現したのであれば、ちょっと問題?

「しばしば感じる」は10年間で4%アップ。やや微増といったところですが、全体的に見るとほとんどストレス具合は変わっていないといっていいでしょう。

次に調査したのはストレス解消行動の20年間の変化。まずは最新の2018年のデータを見てみましょう。

ストレス解消行動(2018年)

1位 睡眠を充分とる……50%

2位 親しい人と話をする……44%

3位 好きなものを食べる……41%

4位 趣味に熱中する……28%

5位 酒を飲む……27%

5位 買い物をする……27%

7位 歩いたり軽い運動をする……23%

8位 たばこを吸う……15%

9位 歌を歌う(カラオケ)……13%

10位 ストレスをやわらげる音楽を聴く……12%

11位 テニス、ゴルフ、エアロビクスなどのスポーツをする……7%

12位 ストレスをやわらげる香りをかぐ……5%

1位は「睡眠を充分とる」(50%)。近年は「睡眠負債」話題となるなど、睡眠の重要性に注目が集まっている影響もありそうですが、実は20年前の1998年も1位は同じで、しかも2018年よりやや多い59%が該当していました。

ここ20年で「好きなものを食べる」が急増!

ではそのほかのストレス解消行動の実施率は、この20年間でどんなふうに変化しているのでしょうか?その動きが一目瞭然となっているのが、下記のデータです。

ここ20年で「好きなものを食べる」ことに喜びを見出す人が増えたのでしょうか?SNSでグルメ情報が身近になったことも影響しているのかもしれませんが……。

「睡眠をとる」はいつの時代も圧倒的1位であることが判明。2003年を境にその割合は微減傾向にありましたが、2015年にふたたび急増。その後も微減しながらも50%をキープしている状態です。

一方で、明らかに1998年から右肩上がりに急上昇しているのが「好きなものを食べる」。こちら20年前はわずか25%でしたが、現在は43%まで上昇しています。人はこの20年で“食”に快楽を見出す傾向が強くなっているようです。

そして20年前からゆるやかに微減しているが「たばこ」と「スポーツ」。たばこは20年前が23%だったのが2018年では15%で8%減ですが、価格高騰や世間の風当たりの強さの背景を考えると、予想よりも減っていない気がします。その一方で健康志向が高まっているかと思いきや、スポーツもゆるやかに減少。20年前は15%でしたが2018年は7%と、今では半数以下のごく少数によるストレス解消法となっています。

ここ20年でいろいろな健康器具が流行したような気がしますが、ストレス解消でスポーツする人は減っているようです。

また同調査では前述にあった「毎日のイライラやストレスを感じる程度」の調査において、「しばしば感じる」と答えた人限定のストレス解消法も調査。上位は以下となっているそうです。

ストレス高めの人限定のストレス解消行動

1位 好きなものを食べる……49%

1位 睡眠を充分とる……49%

3位 親しい人と話をする……47%

4位 酒を飲む……35%

4位 買い物をする……35%

ストレス高めの人に限ると「好きなものを食べる」が「睡眠」と同時1位に。さらに「酒を飲む」も上位になっており、ストレスが高い人ほど食と酒でストレスを解消していることが分かりました。こうなると“ストレス太り”が心配です。ほどほどにして、スポーツなどを取り入れることをおすすめします。

【調査概要】
調査名: CORE1999〜2019 マスター調査
調査地域: 首都圏40km圏(調査地点 200地点)
調査対象: '02年まで18〜69歳、'03〜'12年18〜74歳、'13年以降18〜79歳男女個人
サンプル数: 有効回収 3000サンプル (人口構成比に合わせて、性×年代別を割付)
サンプリング手法: 住宅地図を用いたエリアサンプリングで抽出
調査手法: 訪問・郵送併用の自記入式留置調査
調査実施時期: 毎年1回 10月実施