「変わりたい」人が知るべき、深層心理のタッチの仕方

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「次こそ、こうしよう」と強く意識しているのに、結局いつも同じことを繰り返してしまう。そこには、あなたが気づいていない“深層心理”が影響しているかもしれません。

深層心理とは?

人の意識には、表面的に動いている顕在意識と、意識できていないけれど動いている深層心理(潜在意識)があると言われています。深層心理には、今現在の意識の他に、過去から未来までの情報が詰まっているとも考えられていて、それに光を当て、その情報をキャッチできることが、いわゆる直感力や直観力が得た状態になると考えられます。でも、たいていの場合、深層心理に光を当てるーーつまり、すべての情報を意識下に置くことは難しいのです。それは今、意識できていることがその上に覆い被さっていて、なかなか下のほうの情報まで手が届かないから。でも、最近、その深層心理についての研究が盛んになっているのです。

これまで、「ぼんやりしている時」は脳が休んでいると考えられてきましたが、脳科学の研究が進む中で、そういう時こそ、むしろ脳が活発に動いていることがわかってきました。しかも、その消費エネルギーは意識的な活動時の15倍。つまり、「ボーっと何も考えていないような時」こそ、人は見るもの・聴くものに集中して、脳内のあらゆる情報を処理しているのです。

こうした時に生まれる脳内のネットワークを「デフォルトモードネットワーク」といいます。デフォルトモードの脳内は、パソコンで行われる情報処理と同じように、いつでも活動できるように感情や思い出を整理して、スタンバイしています。このように「意識はないけど、覚醒している」状態で活動しているものこそが、“深層心理”だと今わかってきたわけなのです。

瞑想でコントロール

ぼんやりしている時、つまりデフォルトモードネットワークが発生している時も、人にはいろいろな想念、雑念が押し寄せてきます。「あんなことしなければよかった(後悔)」「あれは大丈夫かな(心配)」こうした感情は無意識には止められず、脳の一部である後部帯状回が反応することで、ストレスの原因になってしまうことも…。

しかし、このデフォルトモードネットワークの後部帯状回とのつながりをさえぎって、なるべく反応させないようにするメソッドがあります。それが『瞑想』。

瞑想では、デフォルトモードに入ってしまったなと気づいたら、自分自身が作り出す、負のストーリーを封印。さらに次から次へと浮かぶ雑念を封印していきます(この繰り返しのことをメディテーションという)。デフォルトモードとメディテーションモードを実感して、意識的に切り替えることができるようになれば、やがては深層心理をコントロールすることにつながっていくでしょう。

雑念とのつきあい方

目をつぶって瞑想を始め、雑念が湧いてきたら、その雑念にフォーカスしないこと。たとえば、何かに夢中になっている時、外の車の音を気にしないのと同じような感覚で、雑念を「流す」のが大事です。そして、気になってしまっても、すぐに手放して、また瞑想に戻るというのを繰り返しましょう。

 

ライター:中村千春
出展先『Yogini』vol.57 [潜在意識って何なの?どこにあるの?」
監修:石井正則/医師。JCHO東京新宿メディカルセンター耳鼻咽喉科診療部長。スタジオ・ヨギー公認インストラクター。