「国際結婚」がしたい! 出会い&結婚までのきっかけ

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「国際結婚」も珍しくなくなった昨今――。「私も国際結婚したいな〜」とひそかにあこがれている女性もいるのではないでしょうか。今回はそんな女性に向けに、「国際結婚までの出会いやきっかけ」について、実際に国際結婚した女性たちの経験を紹介します。

<目次>
■国際結婚したい! 出会いのきっかけは?
■出会うきっかけが一番多い国は?
■どの国の人と結婚した?
■国際結婚を決めたきっかけ
■最初の難関!? 「手続き」で面倒くさかったこと
■国際“離婚”のきっかけ5つ
■まとめ

■国際結婚したい! 出会いのきっかけは?

まず気になるのは、「国際結婚」した女性たちは、どこでパートナーと出会っているのか、ではないでしょうか。国際結婚と言えば、なんとなく旅先や留学先で……といったイメージがありますが、実際、国内と国外では、どちらで出会う人が多いのでしょうか。

Q.パートナーと出会ったのは国内ですか、国外ですか?

(※1)有効回答数134件

なんと6割を超える人が「国内」で出会ったと回答しました。それだけ「国内」における出会いのチャンスが増えているということでしょうか。国際結婚にあこがれてるけど、海外に行くのはちょっと……なんて思ってる人には、うれしい結果となりましたね。

●職場で? 紹介で? 出会いのきっかけランキング!

過半数の人が国内で出会っていることが分かりましたが、街中をただ歩いていて外国人の男性と恋に発展するかといえば、そうではありませんよね。どういう場所や経緯で出会うことができるのかも知りたいところです。続いて、具体的にパートナーと出会った場所やそのときのエピソードについて教えてもらいました。(※1)有効回答数134件

Q.パートナーと出会ったきっかけを以下よりお選びください。1位「職場で」

・「一緒に、しばらくの間、仕事をしていて、それで仲良くなり、結婚することになりました」(40歳以上/その他/事務系専門職)

・「職場の国際部門の上司で、カッコいいし、いろいろ知っていてあこがれの存在でした」(40歳以上/学校・教育関連/経営・コンサルタント系)

・「勤務していた店のお客さんだった。何度か接客しているうちに連絡先交換した」(40歳以上/その他/その他)

職場の同僚であったり、お客さんだったりと出会いのきっかけはどうやら日本人同士の職場での出会いと変わりがないよう。また日本語を教えたり、逆に相手の母国語を教えてもらうことで距離が縮まるということもあるようです。

2位「紹介で」

・「友人の会社の人の飲み会に誘われて出会って、後日友人を通して連絡が来た」(39歳/警備・メンテナンス/秘書・アシスタント職)

・「こちらから気になっていて、紹介してもらった」(27歳/その他/その他)

・「友人の紹介で知り合い、息が合うので連絡先を交換した」(32歳/医療・福祉/専門職)

職場についで多かったのが「友人の紹介」でした。こちらも日本人カップル同様、出会いのきっかけとして多いようです。最初はあまり会話をしていなかったり、意識をしていなかったけれど、相手から猛アプローチをされたというケースも珍しくはないようです。

3位「留学先で」

・「ホームステイ先の親せきで、居候をしていた」(38歳/建設・土木/事務系専門職)

・「ホームステイ先で知り合った。親切に現地の生活をサポートしてくれた」(32歳/その他/その他)

・「留学先の学校で、教師と生徒として知り合った」(40歳以上/アパレル・繊維/販売職・サービス系)

留学先のクラスメートと、という話はよく耳にしますが、なんと教師と生徒という関係だったというエピソードも。また逆にパートナーの方が日本に留学をしており、同じ大学で一緒に講義を受けていたという場合もあるようです。

4位「旅先で」

・「旅先で、日本語を勉強しているという彼と偶然出会い、意気投合した」(40歳以上/学校・教育関連/秘書・アシスタント職)

・「お互い友人と一緒で、地元の人っぽかったのでオススメのお店を尋ねたら、一緒に飲みに行こうという話になった」(36歳/学校・教育関連/経営・コンサルタント系)

・「旅先で乗り合わせた列車が落雷で遅延し何時間かいろいろ話すうちに親しくなった」(40歳以上/その他/その他)

ハプニングが原因で親しくなったという、まるでドラマのようななんとも運命的な出会いをしたという人も。また、まったく土地勘のない場所ではよくある、道を尋ねる、という行為も出会いのきっかけになっているようです。

4位「パーティーやイベントで」

・「ダンスパーティーで声をかけられた」(40歳以上/学校・教育関連/その他)

・「パーティーで声をかけられた。強引すぎて次の約束をした」(28歳/医薬品・化粧品/販売職・サービス系)

・「共通の友人から招かれたパーティーでたまたま隣の席にすわって会話がはじまった」(40歳以上/その他/その他)

なんとなく開放的な気持ちにもなるパーティーやイベントも、出会いのきっかけになりやすい場所。留学生同士が集まるパーティーで、という場合もありますが、多くの場合は友人に連れていかれ偶然、というもののようです。

6位「ネットで」

・「ネットで向こうからアプローチがあった」(28歳/その他/事務系専門職)

・「お互いの文化や言語についての情報を交換し交友を深める為のサイトで出会った」(32歳/その他/その他)

・「外国人用情報紙のネット版にペンフレンド募集的なページがあったのでそこを利用した」(37歳/小売店/事務系専門職)

SNSを使えば、国境を越えて外国人ともコンタクトがとれる時代。初めから出会い目的のケースもありますが、多くの場合は互いの母国語を教え合うランゲージエクスチェンジ目的で連絡を取りはじめたことがきっかけのようです。

「外国人と出会う」と聞くと、ちょっとハードルが高く感じますが、実際のきっかけとしては日本人カップルが出会うケースとあまり変わりがないようです。また外国語を習得するにはネイティブの知り合いを作るといいというように、はじめは語学を学ぶ目的だったのに……なんてパターンも多いよう。パートナーもでき、語学も習得できるなんて、国際恋愛のメリットかもしれませんね。

■出会うきっかけが一番多い国は?

「国際恋愛」「国際結婚」といっても、世界にはたくさんの国があります。果たしてみなさん、どこの国の人と出会っているのでしょうか。国際恋愛経験者に、過去に恋愛に発展した外国人全ての国名を教えてもらいました。果たして「出会って恋愛に発展する」確率の一番高い国とは……!?(※1)有効回答数134件

Q.今までに出会って「国際恋愛」に発展したことがある相手の国を以下よりお選びください。(複数回答)

1位「アメリカ」

・「ハワイで旅行中にレストランで隣の席になり、おしゃべりしてて意気投合し、ハワイの観光の案内をしてもらった」(34歳/食品・飲料/販売職・サービス系)

・「・「ハワイで旅行中にレストランで隣の席になり、おしゃべりしてて意気投合し、ハワイの観光の案内をしてもらった」(40歳以上/その他/その他)

・「道を聞かれて探したときに滞在中のホテルの連絡先をもらって食事した」(40歳以上/建設・土木/事務系専門職)

ほかの言語に比べ多少でも聞き取れたり話せたりする人も多い英語。それだけにやはり英語圏の人との出会いは多いよう。特にアメリカは留学や旅行をする人も多く、日本に来る人も多いため出会いに恵まれているようです。

2位「韓国」

・「韓国語の講師で、話が合って恋愛関係になった」(40歳以上/その他/その他)

・「留学先で出会い、同じクラスで勉強をしていた。パートナーが、私に一目ぼれをし、積極的にアタックされた」(35歳/その他/事務系専門職)

・「留学先のカナダで出会い、いつも私の行くところに付いて来ていたので、いつの間にか一緒にいるのが当たり前になっていった」(35歳/その他/その他)

主要英語圏の留学生の割合を国籍別にみてみると、韓国人が上位を占めることは珍しくありません。そのため留学先で韓国人と出会う日本人も多いよう。お互いに見知らぬ街で心細い中の生活だと意気投合もしやすいのでしょう。

3位「台湾」

・「留学先の大学で、同じ学部の授業で知り合った」(25歳/その他/事務系専門職)

・「アルバイト先でほぼ毎日会っているうちに、なんだか気が合うことにきづいた」(40歳以上/その他/販売職・サービス系)

・「レストランで声をかけられ、優しそうな人だったので何度か食事をした」(40歳以上/医薬品・化粧品/販売職・サービス系)

「台湾」国籍の人も、留学先や日本国内で出会う機会というのもなかなか多いよう。同じアジア圏であり、交流も盛んな国なだけに親しみも持ちやすいのかも。日本人は台湾人にモテるという話もあながち間違いではないのかもしれません。

4位「イギリス」

・「ほとんどクラブやイベントで出会い、連絡先を交換した」(33歳/商社・卸/事務系専門職)

・「都内で出会った。会ってるうちにお互いが好きになった」(34歳/小売店/販売職・サービス系)

・「音楽関係の場所で音楽の話に盛り上がっているうちに徐々に親しくなった。共通の趣味が高じて付き合うようになった」(40歳以上/学校・教育関連/その他)

国籍がちがうと、どんなことを話せばいいのか悩んでしまいますよね。そんなとき、共通の友人がいたり趣味が一緒だと、話題ができて近づきやすくなります。また、アメリカと同様に英語で通じるというのも安心感が強いのかもしれません。

やはり英語圏の国と近場であるアジア圏の国が上位を占めるという結果になりました。しかし恋愛に発展する際には国籍は意識せずあくまで自然の流れで付き合い始めたという人が多いよう。出会うきっかけの多い国というのは、日本人が出会う機会の多い国ということなのでしょう。

■どの国の人と結婚した?

国際恋愛の相手としてダントツ多かったのはアメリカ人男性、ついで韓国、台湾人の男性であることが分かりましたが、国際恋愛は障害が多いため結婚まで行かず破局する人も多いでしょう。では続いて、国際恋愛を経て無事に「国際結婚」した相手はどこの国の人なのか調査してみました。(※1)有効回答数134件

Q.実際に結婚したお相手の国をお教えください。

やはり第1位は「アメリカ」でした。国際恋愛に発展した国ランキングと比べると若干の違いはありますが、やはり英語圏とアジア圏は上位を占めるようです。また日本人が留学先として選ぶことの多い国が上位にランクインしていることも見て取れます。やはり言語や文化が想像しやすいというのは大事なのでしょう。

■国際結婚を決めたきっかけ

結婚は一世一代の決断ですが、相手が「外国人」となると一際でしょう。そんな大きな決断を、みなさんどのようにしたのでしょうか。国際結婚をした女性たちに聞いてみました。(※1)有効回答数134件

(1)ビザが切れそうになったから

・「ビザが切れそうになって、結婚して永住権ビザを取得した」(40歳以上/アパレル・繊維/販売職・サービス系)

・「勤めていた会社が倒産してビザが切れたのがきっかけ」(40歳以上/学校・教育関連/事務系専門職)

・「私の留学期間が終わり、学生ビザでアメリカに滞在できなくなったこと」(40歳以上/その他/その他)

海外に滞在しようと思うとどうしてもビザが必要になってきます。仕事や留学などの長期間のものは自分で手続きをしなければならないこともあり、その手続きもなかなか面倒です。それならいっそ……ときっかけのひとつになるのもうなずけますよね。

(2)帰国・転勤のタイミングで

・「彼の転勤にともない、結婚を決めました」(34歳/その他/その他)

・「軍の契約が切れるので、アメリカに帰る前に結婚した」(40歳以上/医療・福祉/事務系専門職)

・「彼の職種が変わり、フランス国内で引っ越すことになり、どうせなら大きなアパルトマンに一緒に住もうということになって」(40歳以上/学校・教育関連/秘書・アシスタント職)

日本人同士でもどちらかの転勤をきっかけに結婚を決めるというのはよくある話です。それが国をまたいでの転勤になると、今後のことを考えてしまうのも無理はありません。また、留学期間が終わって帰国、というのもきっかけになるようですね。

(3)日本に住むことになって

・「相手が日本で就業することになったので」(25歳/その他/事務系専門職)

・「日本語がしゃべれて、日本に住んでくれるというので決めた」(33歳/自動車関連/技術職)

・「彼の赴任先がNYから東京になり、頻繁にデートするようになったことで意思の疎通ができ結婚することになりました」(40歳以上/その他/その他)

仕事以外でも、インターネットなどを通じ、日本の文化やサブカルチャーに簡単に触れることができるようになり、日本好きがこうじて日本に移り住む外国人も増えているのだとか。より身近な存在になったパートナーと同棲、結婚というのもよくある流れのようです。

(4)遠距離恋愛に限界がきて

・「将来国際遠距離恋愛になりそうだったのがイヤだったから結婚した」(35歳/その他/その他)

・「遠距離恋愛で会える回数も少なかったし、会いに行くにもお金がかかったので」(40歳以上/その他/その他)

・「私のほうが外国出身で日本で就職がうまくいかず何回か帰国し遠距離恋愛を続けていたが、限界が来たので結婚した」(35歳/その他/その他)

海外と簡単に連絡が取り合えるようになった時代とはいえ、なかなか会うことのできない遠距離恋愛はつらいもの。国際遠距離ともなれば余計に会いに行くにも時間もお金も必要で、電話をするだけでも出費がかさみます。そうした負担が増え、それならいっそ結婚しちゃおう! と決断した人もいるようです。

(5)妊娠

・「子どもができて、両親がやっと許してくれたので、結婚することになった」(32歳/その他/販売職・サービス系)

・「帰国してから妊娠していることが発覚したから」(35歳/その他/事務系専門職)

・「自分の両親に反対されていたため秘密交際を6年近く続けたが、いよいよ潮時と思い子どもを作ることで思い切りが付いた」(40歳以上/学校・教育関連/その他)

「授かり婚」は日本でも結婚のきっかけとして多いですが、国際結婚のきっかけにもなっているようです。将来どんな子が生まれるのか、ハーフの子どもにウキウキしてしまいますね。

ビザが切れそうになった、帰国が決まった、国際遠距離に限界がきた……など。国際恋愛ならではの理由がきっかけとなり、結婚を決めた人もいれば、転勤や妊娠など、日本人カップルと同じ理由で結婚を決めたカップルもいるようですね。

■最初の難関!? 「手続き」で面倒くさかったこと

出会いから交際、そして結婚を決意するまで……。ここまで国際結婚のキラキラした部分を紹介してきましたが、ここからは国際結婚の大変な部分、影の部分にスポットライトを当てて紹介したいと思います。国際結婚となると、日本人同士の結婚のように役所に書類一枚提出すればいいというわけにはいかないのを知っていますか? また、相手の親や親戚とコミュニケーションを取るため、必要最低以上にしゃべれる必要もあります。「国際結婚の手続き」で、一番面倒くさかったことについて聞いてみました。(※1)有効回答数134件

(1)ビザや国籍の取得

・「ビザや国籍の手続きなどが複雑で面倒だった」(25歳/その他/事務系専門職)

・「結婚しても、滞在許可証がなかなかもらえなくて、何回も役所に並んで大変だった」(40歳以上/その他/その他)

・「カナダの永住権を取る手続きで取るまで一年かかりました」(40歳以上/その他/その他)

どちらの国籍にするかの話し合いから始まり、ビザや国籍の取得などいろいろと大変な上に、書類が受理されるまでにかかる時間は半年以上……。国際結婚するには大変なことが山ほどあります。結婚ビザなどは許可が下りないことも珍しくなく、次の方法を考えたりと、道のりは険しいようです。

(2)大使館がらみの手続き

・「大使館への届け出と、日本国内の役所への届け出と、2倍の手続きが面倒だった」(40歳以上/機械・精密機器/秘書・アシスタント職)

・「日本の外務省や、フランス大使館、フランスの日本大使館などの役所の手続きが、煩雑で時間も必要で、本当に面倒でした」(40歳以上/学校・教育関連/秘書・アシスタント職)

・「大使館に行くのに大阪まで行ったり、意味不明な書類がたくさん。写真の提出や出会いのエピソードまで必要だった」(37歳/農林・水産/事務系専門職)

手続きする相手となる国が2つになるということは、その2カ国での手続きが必要なうえに、国籍がないだけに証明するのも大変です。また、結婚のなれそめや、所得関係のことなどのプライベートな面にまで示さねばならず、そこに抵抗を感じる人も多いようです。

(3)書類集め

・「相手の国と私の国、それぞれの国に婚姻届を提出する必要があるため、その必要書類を集めるのが一番面倒だった」(40歳以上/印刷・紙パルプ/事務系専門職)

・「グリーンカードの申請手続きが大変でした。その当時はまだ情報が少なかったので、情報集めにすごく時間がかかりました」(40歳以上/その他/その他)

・「書類の手続き。日本の家族に頼んで取り寄せた」(32歳/その他/その他)

国際結婚となると集めなければならない書類もかなり多くなるよう……。とはいえそれだけのためにいちいちお互いの国を行き来するわけにもいかず、委任状を書いたり、自分達で書類を翻訳する必要も。国によって手続きも異なってくるので、それを調べるのも一苦労ですよね。

(4)言葉の壁

・「相手の国に行って手続きをしたり、書類の準備なども大変だった。言葉がわからないのでコミュニケーションが取れずつらかった」(35歳/その他/事務系専門職)

・「書類関係の記入や、英語ですべて記入しなければいけなかったのが調べながらで大変だった」(40歳以上/その他/その他)

・「いろんな書類を集めてしかもそれを専門家に翻訳してもらわないといけないこと。面倒くさい上に値段も高かった」(36歳/学校・教育関連/経営・コンサルタント系)

また、書類を集めたからといいって、それをそのまま提出すればいいというわけにもいきません。相手側の国に提出するのであれば、その国の言葉に翻訳する必要も。普段の生活では使わないような用語や表現なども出てくるので、一筋縄にはいかないようです。

(5)親戚がらみ

・「周囲の理解を得ることが難しかった」(40歳以上/その他/販売職・サービス系)

・「相手の親に挨拶に行くだけで一苦労」(28歳/その他/事務系専門職)

・「両親や親戚同士の紹介、言葉の壁」(32歳/運輸・倉庫/事務系専門職)

言葉の壁は書面上の手続きだけでは終わりません。ずっとパートナーに通訳してもらうわけにもいかないので、相手方の親や親戚との付き合いにだって影響してきますよね。また自分の親への結婚の許可を得ることが一番大変だったという意見も見られました。

ビザなどの書類の手続きに関しては、結婚以前に日本で働いていたかなどその人その人の状況や国によっても千差万別なので、いくらインターネットがあるとはいえなかなか調べるのは大変なようです。またこのほかにも、文化の違いや生活習慣のずれのすり合わせや、宗教に関することなど今後の生活にずっとかかわってくる面倒もあるようですね。

■国際“離婚”のきっかけ5つ

これらの大変な手続きを乗り越えなんとか結婚したのはいいけれど、価値観の違いや浮気など、様々な理由から離婚の道を選ぶこともあるでしょう。マイナビウーマンが行ったアンケートによると、134人中37人(約27%)が国際結婚後、離婚しています。国際離婚いたった原因はなんなのでしょうか。これから国際結婚を考えていると言う人は、ぜひ反面教師にしてみてください。

Q.国際結婚後、離婚しましたか?

(※1)有効回答数134件

国際結婚後、離婚したカップルはなんと約3割にも上りました。これは決して低い数字とは言えませんよね。運命的な出会いを果たし、いろいろな苦労を重ねた上に離婚するその理由とはいったいどういうものなのでしょうか。(※2)有効回答数37件

(1)価値観のちがい

・「価値観の違いと言葉がうまく通じないこと」(34歳/小売店/販売職・サービス系)

・「お互いの意見の不一致、性格の不一致、食文化の違い、などいろいろ」(40歳以上/医療・福祉/事務系専門職)

・「価値観、文化、習慣、金銭感覚、食事、などありとあらゆることに違和感が……」(40歳以上/金融・証券/販売職・サービス系)

結婚生活には我慢や忍耐も必要だとは言いますが、あまりにどちらか一方が我慢する状況が続けばイヤにだってなってきます。国がちがうだけに、食文化や物事の価値観も日本人同士以上に食い違うことは当然のことですよね。

(2)浮気

・「相手の浮気、家庭内暴力等が激しかったので」(25歳/その他/事務系専門職)

・「相手の不倫、経済的な問題、価値観の不一致」(40歳以上/小売店/販売職・サービス系)

・「別の日本人の人と出会ったことがきっかけ」(40歳以上/その他/その他)

最近、何かと話題の不倫や浮気ですが、苦労を重ねていきついた国際結婚の場合にだってそれは見られるよう。外国人は日本人に比べて情熱的で積極的というイメージはありますが、実際に結婚してからもその傾向がある人も珍しくないようです。

(3)すれ違い

・「お互いの仕事が多忙で、行き違いが多かったので」(25歳/その他/事務系専門職)
・「感覚の違い。人付き合いや時間の感覚の違い」(36歳/その他/その他)
・「自営業をしており、日本と自国での生活が一年の内、半々の割合となることが多く、すれ違いの生活になったため」(40歳以上/機械・精密機器/秘書・アシスタント職)

国内カップルでも「すれ違い」が原因で離婚する夫婦は少なくないですが、それは国際結婚も例外ではないようです。国際結婚の場合は国をまたいですれ違うことも珍しくないようなので、なかなかすり合わせも難しいのでしょう。

(4)外国になじめなかった

・「価値観の違いと、日本に帰国したかったため」(40歳以上/学校・教育関連/事務系専門職)

・「治安が悪すぎて、日本で生活したくなり、離婚しました。相手は日本に住む勇気はなかったので」(40歳以上/その他/その他)

・「子育てについて、意見が食い違った点と、相手が日本企業になじめず、帰国した点」(40歳以上/商社・卸/事務系専門職)

日本国内であっても全然なじみのない土地に行って生活するというのは、なかなか大変なことです。土地や水、生活環境になじめずに田舎に帰るという人は珍しくありません。国がちがうとなると、なじめず苦労するのも無理はありませんよね。

(5)子育て、親戚づきあいの問題

・「子育てのことやお金の使い方などなど」(40歳以上/その他/その他)

・「双方の家族の折り合いが悪くなったことと子どもの教育方針の違い」(40歳以上/学校・教育関連/その他)

・「価値観の相違。本人同士だけでなく、親戚同士も仲が悪くなった」(40歳以上/建設・土木/事務系専門職)

子どもの存在は、時に離婚をしない理由にもなりますが、同時に大きな離婚原因の一つにだってなりえます。それだけ子育てというのは大切なこと。お互いにその国々の子育てのあり方をあらかじめ知っておくことも大事なのかもしれません。

価値観の不一致や、浮気、嫁いだ土地になじめない……など。国際離婚の原因は、日本人カップルの場合と大きく変わりはないようです。ただ国がちがうだけに価値観のずれが大きいのは確かでしょう。結婚生活が上手くいかず実家に帰る、となると別々の国での生活することになることがほとんどでしょうから、それなら離婚、という最終結論にいたるのかもしれません。離婚に至らないためには日々のコミュニケーションを十分にすることが大事です。相手の言葉が話せないのなら、しっかり勉強しましょう! 相手の文化や歴史を知っておくことも、相互理解に役立つでしょう。愛で「言葉の壁」を乗り越えられる! なんて楽観的な考えはNG。国際結婚はそんなに甘くはないようです。

■まとめ

国際結婚にまつわる、出会いや結婚のきっかけ、そして離婚のきっかけまで見てきました。いかがでしたか? 「国際結婚」に漠然とあこがれを抱いていた人は、リアルな部分を知ってビックリしたのではないでしょうか。「国際結婚」を目指すなら、ぜひあこがれる部分だけを見ず、付随する様々な現実を知る&理解しておきましょう! そして素敵な国際結婚ができるといいですね。

(ファナティック)

※画像はイメージです

(※1)
マイナビウーマン調べ
調査日時2017年2月15日〜2017年2月17日
調査人数:134人(22歳〜70歳の女性)

(※2)
マイナビウーマン調べ
調査日時2017年2月15日〜2017年2月17日
調査人数:37人(22歳〜70歳の女性)