小顔をつくる!ファンデーションの正しい塗り方【ベースメイクの教科書#4】

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前回まではファンデーションを塗る前のお肌の土台作り。ここからは仕上げに向かうコアな部分ファンデーションについて学んでいきましょう。

ベース作りで大事なこと、それは“その方らしい透明感”や“内側からの美しさ”をファンデーションと一緒に馴染ませて浮かび上がらせることです。

ファンデーションを味方につけ、30代からは“自然さはキープしながら、きちんと手入れがされている”ワンランク上のお肌作りを目指しましょう。

今回は、ニューヨークやロンドンの有名雑誌やショーで10年間メイクを担当してきた筆者が、ベースメイクに必須な知識、下地作りを一から順を追ってご説明します。

■ファンデーションで小顔に!

ファンデーションの塗る量は中心にしっかり、そしてお顔の端に進むにつれて薄くしていくことが基本です。顔のギリギリまでしっかり塗らないことで小顔効果が期待できます。

そしてより一層小顔効果を得るためには、凹凸をお顔の中心に作り、光やツヤを集めること。最近のファンデーションはとても簡単にツヤが出せるものも多いですが、足りない場合はブライトアップ下地を混ぜると、肌表面が光でまろやかになり、上質のツヤ肌・凹凸が簡単に作れます。

筆者のオススメのブライトアップ下地はシャネルの『ブラン ドゥ シャネル』やNARSの『メーキャップイルミネイター』です。こちらを少量ファンデーションに混ぜてみてください。

使用量やツヤをコントロールすることで簡単に凹凸が作れ、着やせファンデが実現します。反対に、しっかりお肌全体に塗りこんでしまうファンデーションは着膨れファンデーションになってしまいますよ。

■「リキッドファンデ」と「クリームファンデ」の使い分け

ファンデーションの種類は様々ありますが、今回は一番馴染みのあるリキッドとクリームタイプの使い分けをご紹介します。

まず2つの大きな違いは、このように分けられます。

・リキッド…テクスチャーが軽め、つるっとゆで卵肌

・クリーム…テクスチャーが重め、カバー力と保湿力が高い、しっかりマシュマロ肌

写真のようにテクスチャーの重さが大きな違いで、乾燥しがちな冬は保湿力の高いクリームタイプ、夏場はサラッと着こなせるリキッドタイプなど、シーズンによって使い分けてもいいですね。

■新常識!「横長ライン」が小顔のカギ

では実際に塗り方を学んでいきましょう。お化粧品は最初に塗布した部分が一番濃くなるので、最初に中心から塗っていきます。

(1)写真のようにほお骨の辺りから塗りはじめます

(2)下の写真のラインまで塗りましょう

このとき、目周りには塗りすぎないよう、あえて最後に馴染ませるだけにしましょう。目の周りはお肌が薄く、動きが多い部分なので、塗布量が多いことが原因で小じわのようにみえてしまいます。

(3)顔の端にはスポンジやブラシで伸ばすように馴染ませ、全体にスポンジで抑えましょう

ここからが新しいポイント! ここで、ほお骨に沿う横長チークファンデを足しましょう。30代が目指したい“自然だけどしっかりと手入れをされた感”を作ることができます。

写真の部分からほお骨にかけて足すことでお顔にグラデーションができあがり、ほお骨を高く見せてくれます。それだけではなく、厚ぼったくないけど、手入れのされたようなしっかりとしたお肌を演出してくれます。

ここに赤みが残ってしまうと洗練された印象からは遠ざかってしまうので要注意!

(4)もちろん、小鼻の脇も忘れずに!

このとき、シミ、クマくすみが隠れていなくても焦らないこと。焦って足すのはNGです。ファンデーション後の段階で隠していくので、隠れていないからと焦らず、足すのは横長チークファンデのみにして、目元やくすみ部分にはあまり足さないでください。

パーフェクトスキンの完成イメージに向けて、必要な物を必要なだけ順を追って足していっているため、調整は次の段階に回しましょう。

いかがでしたか? このようにファンデーションの塗り方ひとつで小顔効果や洗練された上品さを演出をしていくことが可能です。改めて、ファンデーションの“塗り方”から見直していきましょう!

【筆者略歴】

小笠原彩 ・・・メイクアップアーティストとしてロンドン、NY、東京とランウェイや雑誌・広告のメイクを手掛けハリウッド女優顧客も持つ。2015年に美容プロデュース・コンサルティングの会社を立ち上げ、アジア方面での貢献事業、講演、商品開発も行っている。