夏バテ予防&免疫力アップ!栄養士が薦める「夏のおやつ」ベスト3

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ここ最近、暑い日が続いているため「すでに食欲が落ち気味……」という方はいませんか?

これから本格的な夏が始まると夏バテが心配ですよね。さらに冷房や冷たいものの摂りすぎで身体が冷え、免疫力も低下しがちに。夏バテとのダブルパンチで夏風邪をひいたり、体調を崩しやすくなったりしてしまいます。

そこで今回は管理栄養士の筆者が、夏バテを防止し免疫力も向上できる、夏に食べたいおやつを3つご紹介します。

■1:ジュースを飲むより「スイカ」を食べよう

喉が乾くと、ついつい甘いジュースが欲しくなりますが、ジュースにはたくさんの砂糖が入っており、これを身体の中で処理する際にビタミンやミネラルが余計に使われ、栄養不足から夏バテにつながりやすくなります。

スイカは水分が多く、体のほてりをとってくれますし、甘みは自然の甘み。さらにはビタミンやミネラルも含んでいるので、暑気払いにぴったりです。

■2:冷たい「甘酒」で夏バテをしのぐ

江戸時代の夏には商人が町中を売って歩いていた甘酒は、“飲む点滴”の異名を持つ夏にこそ飲みたい飲み物です。

麹菌の働きで糖分やアミノ酸などの栄養成分が細かく分解されているので、栄養素の吸収率が高く、体内で使われやすい状態で含まれています。

さらには、甘酒の発酵食品という特性から整腸作用も期待できます。免疫力の7割は腸が左右することがわかっているので、腸の中の調子を整えることで免疫力アップにつながるのです。

■3:見た目も涼やかな「水ようかん」で免疫力アップ

和菓子は季節感をうまく取り入れているので、夏の和菓子は見た目にも涼やかですよね。中でも寒天を使った水ようかんは腸内環境にとっても嬉しい効果があります。

寒天は天草という海藻から作られており、約80%が食物繊維でできています。食物繊維は便通を良くしたり善玉菌のエサになるなど、まさに腸内環境を整えるには欠かせない栄養素です。

小豆が入っているものであれば、さらに食物繊維が摂取できます。また、粉寒天を溶かして温めて冷やすだけで自宅でも簡単にできるので、果物を入れて寒天ゼリーを作るのもおすすめです。

いかがでしたか? 食欲が低下して食事量が落ちやすい夏だからこそ、食べるものはしっかりと選びたいものです。

身体が必要な栄養素を味方につけて、夏を満喫しましょう。

【筆者略歴】

※ 圓尾和紀 ・・・ 管理栄養士。総合病院勤務を経て予防医療を志し、独立。和食素晴らしさを伝える活動と、“不自然な食べもの”にあふれた環境で、定期的に身体をリセットする目的からファスティングを取り入れた生活の提案を行う。カラダヨロコブログ。

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※ triocean / shutterstock