さらに肌が荒れていく…!「メイクを落とさず寝てしまったとき」の間違いケア

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夏は楽しいイベントがいっぱい。暑気払いの飲み会やビアガーデン、花火大会に盆踊りなど、夜のお出かけも多くなる季節ですよね。しかし、スキンケアの問題で増えるのが“メイクをしたまま寝てしまう”という行為。肌にとってかなりのリスクになってしまいます。

今回はエステティシャンの筆者が、メイクを落とさずに寝てしまったときの肌の状態について、そして、ついついやりがちな間違ったケアについてお教えします。

■雑巾を顔に乗せているのと同じ!メイクしたままの就寝リスク

朝行ったメイクは、一日が終わる頃にはファンデーションなどの油分と皮脂の両方の油が酸化し、“汚れ”になってしまっています。この酸化により“活性酸素”が発生し、肌はニキビや吹き出物、炎症、しみ、色素沈着などの肌トラブルが起こりやすい状態になります。

また、多くの人の皮膚に存在している顔ダニは、普段は悪さをしませんが、メイクを落とさずに寝ると、繁殖しやすい肌環境になります。顔ダニによるニキビは治りにくく、乾燥を悪化させるなどのトラブルの原因になります。

きちんとメイクを落とすに越したことはありませんが、それができなかったとき、ターンオーバーの28日間、徹底的なケアが必要といわれています。

■メイクをしたまま起きた翌日…ついついやりがちな間違ったケア

(1)ゴシゴシ洗う

急いでメイクを落としたいと思い、また、毛穴の汚れまでしっかり落としたいからとゴシゴシ洗うのはNG。一日中、汚れがついたままのダメージを受けている肌なので、いつも以上に優しく洗顔してください。クレンジング剤は多めに使用し、洗顔フォームはきめ細やかな泡をたてましょう。

(2)冷たい水で洗顔する

毛穴の奥に汚れが詰まっているので、冷たい水で洗っても汚れは落ちません。人肌から少し温かめのお湯か、スチームタオルの使用がオススメです。

(3)急いでスキンケアする

朝急いでいると、適当なスキンケアの上にメイクをすることになります。メイクを落とさなかった肌は水分が少なく皮脂が多いので、水分不足に傾きがちです。

化粧水がすべて浸透したら、乳液やクリームをつけ、その上にメイクをしましょう。化粧水がまだ肌の上にあるのに次のステップに進むと、水分不足が改善されず突っ張り感が出てしまう場合もあります。

(4)ベトベトしたスキンケアアイテムばかりを使用する

化粧水を省略してしまうのもNG。ただでさえ水分不足の肌に美容液や高級クリームをたくさん塗っても意味がありません。何よりも化粧水(水分補給)に力を入れ、美容液やクリームなどはその時々に必要だと感じる量を使用しましょう。

まずはシートパックなどでたっぷり水分補給を行うことをオススメします。

■翌日からはお肌をいたわる生活を心がけましょう

メイクをしたまま寝てしまった翌日、体は元気に思えても、肌のダメージは復活していません。寄り道をせず帰宅し、栄養あるごはんを食べ、丁寧にメイクを落とし、ゆっくり入浴しましょう。そしてできるだけ夜更かしせず、早めの就寝を心がけましょう。

体の中からもお肌に栄養を送り、新陳代謝を活性化させるなど、肌の回復力が上がる生活を心がけてください。

いかがでしたか? 疲れていてもメイクを落とすことは、歯磨きをすることと同じように、毎日の習慣として定着させれば面倒くささを感じずに行えるはず。5年後や10年後、「変わらないね!」といわれるためには、日々のスキンケアが何よりも大切です。

今まで上記のような間違ったケアをしてしまっていた方も、次回からは気をつけてください。しかしその前に、やはりメイクを落として寝ることを心がけてくださいね!

山田みき ・・・ エステティシャン・美容師。自身のアトピー・アレルギーを機に美容を学ぶ。NHKにてエステ指導や雑誌掲載多数。エステ・ヘアメイク・着付け各種コンテスト優勝及び上位入賞の経験をもつ。

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※ Piotr Marcinski / Shutterstock