5月病にならないために!「ストレスをグッと減らす」思考術

写真拡大

毎年この時期になると話題になる“5月病”。

“5月病”とは正式な病名ではなく、医学用語でいう“適応障害”の一種とされています。4月の進学や就職、転勤や部署移動などで大きく変わった新しい環境にうまく適応できず、大きなストレスを感じた結果起こる症状です。

もしかしたら、すでに「何だかつらいな」と感じている人もいるかもしれませんね。

そこで今回は、心理カウンセラーの筆者が、5月病にならないために“今からできる”ストレスを減らすための思考術をご紹介します。

■マイルールを減らそう

マイルールとは、“〇〇でなければならない”と自分で決めたルールのこと。

マイルールが多い人は、それに反した他人に対してイライラがどんどん募っていくのです。

しかし、人それぞれ考え方は違います。相手の価値観を認め「そういう考え方もあるんだ」と受け入れましょう。

受け入れるのが難しければ、受け流しましょう。そうすると肩の力が抜け、ストレスも軽減されます。

■7割できたらOK

5月病を発症しやすい人の特徴として、“計画的で几帳面”、“我慢強く責任感が強い”ということが挙げられます。

そういう人は、予定をきっちり立て、何があろうとその仕事を計画通りにやり遂げようとする傾向があります。

一緒に仕事をする人が予想外のことをしたり、自身にミスがあったり、計画外のことが起こると大きなストレスを感じてしまうのです。

そういうときは、多少の予定変更は当たり前、計画の70%うまくいっていれば良しと考えましょう。計画から外れても、長いスパンで考えれば修正可能だと考え方を切り替えるのです。

■自分をさらす勇気を持とう

何かに悩んでいても、「こんなこと言ったら、どう思われるかな?」「こんなことを聞いたら恥ずかしい……」そう思うことってありますよね?

だからといって、1人で大きなストレスを抱え込み、5月病になるのでは意味がありません。1人で抱え込むのではなく、“悩んでいる自分”を周りに見せてしまえばいいのです。意外と、自分が思っているより早い解決が待っている場合がほとんどですよ。

なかなか本音が言えない人が増えているようですが、悩みや弱い部分は誰にでもあります。そして、それを見せるのは、決して恥ずかしいことではありません。誤魔化さず、自分をさらけ出す勇気を持ちましょう。

いかがでしたか? 今回は思考に限定してご紹介しましたが、5月病は疲労の蓄積、睡眠不足、ビタミン・ミネラルなどの栄養素の不足からも起こり得ます。連休中の生活習慣にも十分気を付けましょう。

【筆者略歴】

※ SAYURI ・・・ 長年の医療業界での経験を生かし、健康管理士、食育インストラクター、心理カウンセラーとして執筆活動や講演活動をする傍らNPO法人予防医療推進協会の理事長も務める。

【画像】

※ Andrzej Wilusz / shutterstock