something SURPRISE。5周年を迎えた表参道 コポンノープ
5周年を記念して1月21日に開催されたパーティには、約450名が集い、コポンノープ史上最高の賑わいを見せた。
左から、総支配人勝部氏、片山シェフ、マネージャー平湯氏。
コポンノープの最大の魅力は、やはり創作的でありながら決して奇を衒わない、本当に美味しい片山シェフの手になる料理。かつて彫刻家を目指していたこともあるという片山シェフは、料理は芸術というよりパズルに近いという。「料理は芸術とは近いようでまた違った物だなと作りながらつくづく思います。いかに独創的でインパクトのあるものでも、お客様の求めているものとうまくかみ合わないと評価されないものです。ですから、きちんとしたレシピの土台に旬の食材をうまく合わせる、そこに個性を入れます。どちらかと言ったらジグソーパズルをしている気分に近いのではないでしょうか。ピタッとはまった時は楽しいものです」。
30歳という若さにしてフランス西海岸の二つ星レストラン リシャール・クータンソーや渋谷のラ・ブランシュ、ひらまつなどで経験を積んできた片山シェフ。休日には他のレストランによく出かけるという。それらの体験に裏づけされたのであろう、粋な演出も心にくい。
「料理はお店の雰囲気込みで成り立つもの。コポンノープはシネマダイニングでもあるため、照明は薄暗く窓が無い閉鎖的な空間で、食事において大事な視覚的要素が半減しているとも言えます。そこでコポンノープでは、料理にアクションを取り入れ、印象深く表現したりします。例えば、テーブル上でスープをかけて完成させたり、グラスを外すと燻製煙がふわっと出るようにして香りを感じていただいたり」。旬の食材、お客様の好み、そして箱のマイナス点すらもよき材料としてプラスのサプライズに変えてしまうのだ。
コポンノープの魅力は料理のみにとどまらない。総支配人勝部氏と、マネージャーにしてバーテンダーでもある平湯氏のフレキシブルなサービス、料理や客人の好みに応じた多彩なドリンク提案、軽妙なトークなどもぜひ来店時には楽しんでいただきたい。夏にキューバ好きの平湯氏が自家製ミントでつくるモヒートも忘れられない味だ。会員制といえど、コポンノープを知った人とは縁がある。電話予約のうえ、ぜひ気軽に足を運んでみてほしい。平湯氏が語るように人々が集まってコミュニティを形作り、文化、流行を生んでいくような場所になることを願いたい。
5周年を機に独立、法人化したコポンノープ。パーティにはアドバイザーに就任した、ベストセラー『レバレッジ・シリーズ』で知られるレバレッジコンサルティング代表取締役社長の本田直之氏（写真右）も登場した。
■coponnorp
東京都渋谷区神宮前3-15-11
Tel：03-6406-3833
※完全予約制
“口福”の会員制ダイニング
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