さとこさんは、とっさに話題を変えました。でも、しばらく胸の奥がざわついていたといいます。

◆翌日、アプリからもLINEからも消えた

 デートの翌日、いつものようにさとこさんが彼にLINEを送ると、なかなか既読がつかなかったんだそう。

「昨日は楽しかったね、と送りました。1日経っても、2日経っても既読にならなくて。

 最初は、仕事かなと思っていたんです。でも、なんとなく嫌な予感がしてアプリを開いたら、彼のプロフィールがなくなっていました」

 アプリを退会したのか、ブロックされたのか……。さとこさんが確認しようとLINEを開くと、彼にメッセージが送れなくなっていたそう。

「ブロックされたのかもと思ったとき、しばらく画面を見つめてしまいました。説明もなく、謝りもなく、ただ消えていく。それが一番辛かったですね」

◆実家というだけでブロックされるなんて

「あれだけ互いのことを話して、いい感じだったのに実家暮らしというだけでブロックですよ。シンママということを伝える前にね」

 寂しそうにそう言うと、さとこさんは続けました。

「もし結婚したら、夫がいて、二人体制になる。子どもを見てもらえる人が家にいて、実家にはときどき頼る状況って、普通の夫婦と同じじゃないですか。なのになんで、今の私の実家暮らしだけが、重いってなるんだろう」

 ひとりで働き、ひとりで育て、それでも恋愛を諦めていないさとこさん。そんな女性の前に立ちはだかる見えない壁は、まだまだ高いのかもしれません。
<取材・文/maki>