40代で最旬女優になっても変顔を続けるワケ。売れずに飲食バイトを34歳までした根性と、“おばちゃん”気質で愛される
そして誤解を恐れずに言いますと、『西園寺さん~』は放送前から注目を集めていたり前評判が良かったりしたドラマではなく、要するに放送されるまで期待値は低めな作品でした。
けれど放送開始し、回を重ねるごとにファンが増え、化けていったのです。
松本さんが演じた主人公・西園寺一妃は“しごでき”なものの、プライベートではだらしなく、恋愛にうといというキャラ。西園寺の振る舞いがなんだか愛おしくキュートで、ついつい応援しながらハマッていくドラマファンが急増。最終回後は“西園寺さんロス”が叫ばれるほどになっていました。
松本さんが最新作『君の好きは無敵』や出世作『やんごとなき一族』で、超コミカルな演技でも振り切って演じているのは、もともとの彼女の気取らない性格があってこそでしょうが、下積みの長さも関係しているのかもしれません。
20代前半で地元・鳥取県を出て上京した彼女の俳優デビュー作は2007年の『仮面ライダー電王』(テレビ朝日系)。佐藤健さんが演じる主人公の姉役でした。
平成ライダーシリーズのなかでも屈指の人気作『電王』で、重要なキャラクターに抜擢されていたため、そのままブレイクする可能性もあったのでしょうが、その後、鳴かず飛ばずの役者人生に突入。
俳優業だけでは食べていけないので寿司、うなぎ、沖縄料理、そば、カフェなど数々の飲食店でアルバイトしており、調理師免許を持っていたことから勤務歴が一番長かったカフェでは、なんと料理長にまで就任していたというエピソードは有名。カフェの社長からは、ほかのバイトスタッフのシフトや時給の相談を持ち掛けられることもあったほど、がっつり働いて信頼を得ていたんだとか。
そんな飲食店バイトは、なんだかんだで34歳前後まで続けていたということにも驚きでしょう。
◆佐藤健が「大阪のおばちゃん」と評するワケ
デビュー作『電王』で姉弟を演じた松本さんと佐藤さんが、17年ぶりに同じ作品に出演となったのが2024年12月公開の映画『はたらく細胞』でした。
同作の公開前イベントで2人揃って登壇した際に、佐藤さんが松本さんを「ひょうきんなところというか、大阪のおばちゃんみたいな」と評したのが印象的でした(松本さんは鳥取県米子出身)。
信頼関係のある“弟”目線だからこその愛情表現でしょうが、続けて佐藤さんは「照れ屋さんだから、たぶん自分がきれいなことに照れちゃってる。おもしろい顔とかしないと気がすまないんだと思います」とも語っていたのです。
