ジンギスカンってどんな食べ物?


【画像を見る】奥深く楽しみ方が無限大なジンギスカン。自分にはどんな食べ方が合う?

北海道を代表する郷土料理として親しまれているジンギスカン。独特の調理法と羊肉の豊かな風味が特徴の、食欲をそそる焼き肉料理です。知れば知るほど奥深く楽しみ方が無限大なジンギスカン。この記事を読んで、ぜひご自宅でも挑戦してみてくださいね!

■ジンギスカンとは?その特徴と魅力

ジンギスカン(成吉思汗)は、羊肉と野菜を一緒に焼いて食べる料理です。

独特な調理スタイル

ジンギスカンの特徴は、中央が盛り上がったドーム型の専用鍋を使う点にあります。

この独特な形状には秘密があり、中央の盛り上がった部分で羊肉を焼き、円の周りで野菜を焼くのが基本の食べ方です。こうすることで、肉から流れ落ちる旨味のある肉汁が溝に沿って周りの野菜に流れ込み、野菜も美味しくなる仕組みです。

ちなみに、このジンギスカン鍋の形状は、モンゴルの鉄兜が由来だという噂もあります。

ジンギスカン鍋の形状は、モンゴルの鉄兜が由来だという噂


ジンギスカンの味と歴史

醤油、みりん、にんにく、しょうがなどがベースの甘辛いタレで味付けされることが多いです。野菜の甘みも加わるため、初めて羊肉を食べる方でも食べやすい料理と言えるでしょう。

ジンギスカンが日本で広まった背景には、大正時代に政府が立案した「綿羊百万頭計画」があります。軍服生産のための羊毛需要が高まり、副産物としての羊肉の活用が研究された結果、大正時代から昭和初期にかけて庶民に広まっていったのです。

発祥については諸説ありますが、中国の羊肉の焼肉料理「コウヤンロウ(鍋羊肉)」を日本人向けにアレンジしたのがルーツと言われています。

■初心者ならラム、通ならマトン

ジンギスカンに使われる羊肉は、主にその生育度合いによって「ラム」、「マトン」、「ホゲット」に分けられ、それぞれ特徴が異なります。

お肉の種類


■肩ロース、ロース、バラそれぞれの部位にも注目!

肉の種類だけでなく、部位選びもジンギスカンを楽しむ上で重要です。

■肩ロース:

肉質が柔らかく、味わい深いです。

■ロース:

羊肉の中でも肉質が柔らかく、うまみも強い高級部位。

■バラ肉:

脂肪が多く、特有のコクと旨味が詰まっています。焼くと脂が溶け出し、香ばしさと旨味が引き立ちます。

■ジンギスカンの2つの楽しみ方:タレのスタイル

ジンギスカンには、主に「焼いた後にタレを付けるスタイル」と「下味を付けてから焼くスタイル」の2種類の食べ方があります。

タレのスタイル


どちらのスタイルも魅力があるので、食べ比べてみるのも楽しそうです。

■ジンギスカンとは?専用鍋がなくても失敗しない、自宅での焼き方と絶品タレのコツ

ご自宅で手軽にジンギスカンを楽しむためのレシピを2つご紹介します。専用鍋がなくても、ホットプレートやフライパンで美味しく作れますよ。

ジンギスカンの工程1


ジンギスカン

【材料・4人分】

ラム肩ロース肉(焼き肉用)…400g

〈下味〉

塩、こしょう…各少々、ごま油…大さじ1/2

玉ねぎ…1個、ピーマン…3個、かぼちゃ…1/8個、キャベツ…1/6個、なす…2個、もやし…1袋

〈たれ〉

玉ねぎのすりおろし…1/2個分、おろしにんにく…1片分、しょうが汁、レモン汁…各大さじ1、りんごジュース(果汁100%)…50ml、しょうゆ…1と1/2カップ、酒…50ml、砂糖…大さじ3、コチュジャン…小さじ1

〈薬味〉

おろしにんにく、いりごま(白)、一味とうがらし…各適宜、塩、サラダ油

【作り方】

1.たれの材料を小鍋に入れてひと煮立ちさせ、さます。

2.ラム肉はボウルに入れて下味の調味料を加えてもみ込み、皿にきれいに並べる。

ジンギスカンの工程2


塩、こしょう、ごま油をからめて下味をつけておくと、鍋にもくっつかずおいしく焼ける。

3.玉ねぎは1cm幅のくし型切りにし、ピーマンは縦半分に切って斜め半分に切る。かぼちゃは1cm厚さの食べやすい大きさに切り、キャベツはざく切りに、なすは斜め1cm厚さに切って塩少々を加えた水に5分ほどさらす。

4.鍋に油小さじ2を熱し、3 のやさいともやしの適量をさっと炒め、鍋の縁に寄せる。

5.弱めの中火にし、2 のラム肉を適量を広げて入れ、両面を焼く。たれに好みの薬味を入れ、焼けたものから、野菜とともにたれをつけて食べ、次々と焼いていく。

※鍋はジンギスカン用の鍋がなくても、すき焼き鍋やホットプレートなどでもできる。

(1人分361kcal、塩分2.6g 調理/脇雅世  栄養計算/スタジオ食)

▶教えてくれた人 脇雅世 先生

脇雅世先生


料理研究家。フランスに約10年滞在し、ル・コルドン・ブルーのパリ校で学ぶ。帰国後は料理学校の国際部ディレクターに就任、テレビや雑誌などで活躍。フレンチだけでなく、和食や菓子も得意とする。

ジンギスカン風焼き肉


ジンギスカン風焼き肉

【材料・2人分】

牛もも焼き肉用肉…200g

〈漬けだれ〉

おろしにんにく…1片分、おろし玉ねぎ…1/8個分、しょうゆ…大さじ2、酒、みりん…各大さじ1、トマトケチャップ、砂糖…各小さじ2、カレー粉…小さじ1/2、水…大さじ3

キャベツ…4枚、にんじん…1/3本、もやし…1袋、白いりごま…適宜、バター

【作り方】

1.牛肉をボウルに入れ、漬けだれの材料を加えてもみ込む。キャベツはざく切り、にんじんはせん切りにする。

2.耐熱ボウルにキャベツ、もやし、にんじんを入れ、ふんわりとラップをかけて電子レンジ(500W)で約6分加熱する。水けをきって器に広げておく。

3.フライパンにバター10gを溶かし、肉の汁けをきって入れ、漬けだれはとりおく。途中上下を返しながら、こんがりと焼き色がつくまで焼く。残った漬けだれを加え、煮立ててからめる。2 の野菜の上にたれごとのせ、いりごまをふる。

ジンギスカン風焼き肉の工程


(1人分350kcal、塩分3.0g 調理/藤井恵 栄養計算/スタジオ食)

※電子レンジを使う場合は500Wのものを基準としています。600Wなら0.8倍、700Wなら0.7倍の時間で加熱してください。また機種によって差がありますので、様子をみながら加熱してください。

▶教えてくれた人 藤井恵先生

藤井恵先生


料理研究家。大学在学中からテレビ番組の料理アシスタントを務める。大学卒業と同時に結婚し、専業主婦と子育てに専念したのちテレビのフードコーディネーターを担当。雑誌、書籍、新聞、イベントなど活動は多岐にわたる。

ジンギスカンは高たんぱくでビタミンやミネラルも豊富なため、ヘルシーな肉料理としても人気です。ぜひ、お好みの肉の種類やタレのスタイルを見つけて、ご家族や友人と一緒に楽しんでみてくださいね!部屋に残る匂いが気になる方は、カーテンに消臭スプレーをかけたり換気扇の下で焼いたりして対策してみるといいかもしれません。

文=レタスクラブ 監修=齋藤久美子(栄養士)