社畜のように働く若手サラリーマンたちのオフィスでの出来事を描いた漫画「虚無男」。さわやかに描かれているが、よくよく読むと切なくて悲しい“社畜あるある”に思わず苦笑してしまう。仕事を通して生まれたイケメン社員たちの友情や愛情(!?)も見どころの作品で、読者からは「かわいい」の声が続出!

【漫画】社畜サラリーマン漫画「虚無男」を読む

今日も終電を見送ってしまった…!


この漫画の主人公は、“虚無化”によって頭がクマのようになってしまう社畜サラリーマン・清見向(きよみむかえ・29歳)。“虚無化”とは、おそらく清見のみが認識できているであろう心因性の現象で、一種の幻覚のようなものだ。気持ちが沈むと自身も他人も“虚無化”して見えるという。好きなものはビールとたばこ。好きな言葉は有給、連休、大型連休(おそらく無縁)。屋上の喫煙スポットから終電が去っていく様を見送っては“社泊”が確定する、生粋の社畜である。

「社泊」という言葉が横行している会社ってどうなの…?


本作の作者は夏壱あーる(@kyomuo_721)さん。版権キャラクターグッズのミニキャラなどを多く手がけているフリーのイラストレーターだ。社畜サラリーマンたちの“日常ライトBL”を描いた「虚無男」について話を聞いてみた。

――サラリーマンの日常を描く本作には、さまざまなタイプのサラリーマンが登場します。どのキャラも立っていて、イケメンで魅力的ですね。

主な登場人物はこの4人


はい。主な登場人物は4人です。まずは主人公の清見向。作中はほぼ虚無化していて、クマ頭になっているため表情が見えません。読者さんに「今どんな顔しているんだろう…!」と、想像しながら見てもらえたらと思っています!たまに普通の顔に戻る瞬間もありますよ。

次に清見の上司である黒井徹(31歳)。清見から“パワハラ上司”のレッテルを貼られていますが、清見と黒井の小学生のような言い合いは、ぜひ見ていただきたいポイントです!

3人目は雪はるま(27歳)。人当たりがよく、一見、順風満帆に見えますが、悩みも抱えています。黒井との関係性にも注目です。

最後に、宮一(みや はじめ・24歳)。彼は女性が苦手ですが、男性の同僚たちには友好的で、たびたびみんなをレジャーやイベントに誘ってくれる人懐っこい性格です。これらのメインキャラのほかにも、癖が強めなキャラクターがいますので、ぜひ楽しんでいただきたいです!

――「虚無男」はYouTubeでも動画配信されているんですよね。

はい。漫画として公開しているものの続きは“漫画動画”としてフルボイスで制作しています。テンポよくサクッと見られる動画で、特に声優さんのイメージがぴったりだと視聴者から好評いただいています!イケボなだけじゃない魅力的な声で「虚無男」の世界に浸っていただけたらうれしいです。

ちなみに、メインキャストは清見向役がNeguさん、黒井徹役が石滝涼さん、雪はるま役が熱深せいじさん、宮一役が加々美由亜さんとなっています。

清見は黒井のことを「パワハラ上司」に位置づけている


ちょっと難あり(?)な、サラリーマンたちの“日常ライトBL”を描いた「虚無男」。ぜひ漫画を読んでみて気に入った人はYouTubeで漫画動画もチェックしてみよう!

取材協力:夏壱あーる(@kyomuo_721)