「すぐ仕事をやめる彼との将来が不安…」アラサー女性の悩みを救った外国人女性の一言
X(旧Twitter)でたびたび話題になる「初デートで、大戸屋やマックを選ぶ男性」問題。

そもそも婚活の初デート先については、お金の価値観によるものもありますが、女性からすれば最初のデートは頑張って欲しいものですよね……。

このような話題が出ると、「日本の男性は、女性に優しくないのか?」という話にもなりますが、海外の女性から見ると違うのかも?

本記事では、工場勤務の女性から「同じ職場で働く、海外の女性から聞いた日本の男性のイメージ」について、お話を聞きました。

◆職場で東南アジア方面の女性と仲良くなった

愛知県に住む七瀬さん(仮名・28歳/工場作業員)は、実家暮らしの独身女性です。七瀬さんは高校を卒業後、地元にある大手企業の工場にて、検品作業の仕事を行っています。

本当は、七瀬さんにも、他の子と同じように「大学に進学したい」という思いがありました。しかし、家が貧しくて兄弟も多かったため、「自分が稼いで、家族を支えていかなければ……」という思いがあり、仕方なく諦めたそうです。

職場では、黙々と検品作業を行うため、ほぼ人と会話をすることもないとのこと。七瀬さんは人付き合いが苦手な上に、これといった特技もないので、今の職場は気楽で悪くないと考えるようにしました。

人と関わりのない職場ではあるものの、昼休みの時間が一緒になる女性とは、時折会話することもあるそうです。七瀬さんが職場で知り合った女性のなかには、東南アジア方面の国から働きにきている女性もしばしば。

女性達は、みな真面目で一生懸命な性格で、七瀬さんは仕事がやりやすいと感じていました。

彼女たちは日本語がカタコト語なので、七瀬さんもあまり多くを聞くことはないそうです。ただ、七瀬さん自体高校を卒業して、すぐに就職したため、海外に行ったことは一度もなく……。そのような理由から、海外の文化や、価値観・考えの違いには興味がありました。

同僚の一人で、東南アジア系の女性ノイさん(仮名)は、比較的日本語も上手であったことから、七瀬さんが話をすることも多かったようです。

◆女性の価値観・考えの違いに触れることに

七瀬さんには高校時代から交際している恋人がいたため、時にはノイさんに相談することも少なくありませんでした。七瀬さんの恋人は、仕事に就いても長続きせず、すぐに辞めてしまう癖がありました。

給料も決して高くないため、結婚後は「子どもが生まれた場合、私も工場作業員の仕事を続けるのは難しいし……。生活できるのか、不安」という理由で、結婚にはなかなか踏み切れなかったそうです。

おまけに七瀬さんの恋人は、ご飯をご馳走してくれたことはおろか、誕生日などのプレゼントをくれたことも一度もありませんでした。

女友達に相談しても、「そんな男性とは、別れた方がいい」としか言われたことがないそうです。七瀬さんも別れを考えたことはあるものの、今の仕事を続けていては出会いもないし、婚活をするのも億劫なので、悩んでいるとのことでした。

七瀬さんは、そのことに対してノイさんに相談すると「オカネハ、ナントカナリマス〜」といって、屈託なく笑うのだとか。七瀬さんの女友達は、「愛より、お金が大事」という感覚なので、彼女のアドバイスはとても新鮮だったそうです。

◆彼女の「オカネハ、ナントカナリマス」という助言に、救われた

ノイさんは、彼氏との今後に悩む七瀬さんに対して、時には「ニッポンの男性はヤサシイデス〜。ワタシの国では、男性が厳しめなので、ニッポンの男性に憧れます〜。ニッポンの男性とケッコンしたいデス」と、話すこともあったのだとか。

なんでも、彼女が過ごしてきた国は現在経済発展が進んでいく一方で、古くからある男性優位の考え方もまだ根強いとのことでした。もしかすると、ノイさんの母国にいる男性は、まだまだ戦後の日本のような感じなのかもしれませんね。

ノイさんの話によると、日本の男性はちゃんと話を聞こうとしてくれる上に、褒め上手、聞き上手なのだとか。ノイさんの話を聞いて、七瀬さんはふと彼のことを振り返ったそうです。

七瀬さんの彼は、仕事こそ続かないし、お金はないものの、困ったことがあれば嫌な顔せず、話だけは聞いてくれました。七瀬さんからすれば、当然の出来事であっても、他の国ではそれすら難しいのかもしれません。

ノイさんの話を聞いてから、彼の悪いところにばかり目を向けるのではなく、いい部分を大切にしようと感じたそうです。

日本の女性は、男性にお金の羽振りの良さや、優しさなどを求めるケースが少なくありません。もちろん、いずれも大切なことですが、日本はまだまだ平和な国ではありますし、世界的に見ると、優しい男性が本当は多いのかもしれませんね。
<文/みくまゆたん>

【みくまゆたん】
フリーライター兼占い師。数々の婚活経験を元に、大手メディアや出版社などで恋愛、婚活、占いコラムなどを執筆中。
Twitter:@mikumayutan