「このあと、家に行っちゃう…?」デートで、女性の家近くのエリアを設定する男の本当の目的は…
男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。
出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。
-あの時、彼(彼女)は何を思っていたの…?
誰にも聞けなかった謎を、紐解いていこう。
さて、今週の質問【Q】は?
▶前回:タクシーで、デート相手の彼女と帰宅。毎回、女が家の少し手前で降りたがるのはナゼ…?

私はこれまでの27年間、納得のいかないことや原因がわからずにモヤモヤしたことは何度もある。
年末に会い、この1ヶ月の間に三度もデートをした。
しかも最後のデートの別れ際には、「付き合ったらどうなるかな…」とまで言ってくれていた。
でも突然、郁弥からの返信が途絶えてしまった。しかもLINEを送っても既読にすらならない。
― まかさの未読スルー…?
大人になってから、しかもデートした相手から未読スルーされるのがこれほど辛いとは思わなかった。
本当に突然のことで、どこからがダメだったのか見当がつかない。彼女の身に何かあったのではないか、という心配すらしている。
Q1:最初に声をかけてきた時の男の心理は?
郁弥と出会ったのは、去年の忘年会だった。女友達に誘ってもらった会で、メンバーは10人くらいいただろうか。その中で郁弥と特別に仲良くなった。
「沙知ちゃんは、何の仕事しているの?」
「私は化粧品会社で広報をしています。郁弥さんは?」
「僕はコンサルだよ」
外資系のコンサルに勤めているという郁弥。話しているうちに出身大学が一緒だったこともわかり、私たちの話は盛り上がった。
そして出会った翌日。すぐに郁弥のほうから食事の誘いがあった。
― Fumiya:沙知ちゃん、昨日はどうも。よければ来週末とかで、食事行かない?
― 沙知:ぜひ!来週金曜とかはどうでしょうか?

そして迎えたデート。郁弥が予約してくれていた『深夜食堂GAMIN』へ向かいながら、私は久しぶりの正式なデートに期待を膨らませていた。
2人きりで食事に行きたいと思える男性は、意外に少ないもの。でも郁弥には初めて会った時から何か特別なものを感じた。
カウンターで横並びに座りながら、改めて郁弥を見つめてみる。
年齢は32歳。身のこなしがスマートだし、外資系勤務特有の仕事ができてモテそうなオーラが満ち溢れている。
「郁弥さんってモテそうですよね」
「え〜どうだろう。沙知ちゃんのほうこそモテそうだけど」
「私はどうですかね。最近こういうデートとかもしていなかったので」
「そうなの?誘いとか多そうなのに」
「二人っきりの食事ってハードル高くないですか?」
「まぁ特別だよね。こうやって二人きりで食事に誘う子は」
郁弥の思わせぶりな態度に、つい期待してしまう。「ケバブの海苔巻き」などを食べながら、お酒も進む。

「郁弥さんは、今どこに住んでいるんですか?」
「僕は虎ノ門だよ」
「じゃあ普段は虎ノ門あたりで遊ぶことが多いんですか?」
「そうだね。あっち界隈が多いかな。沙知ちゃんは?」
「私は恵比寿なので、この界隈が多いですね」
「そうなんだ!恵比寿いいよね。飲むところも多いし」
そんな会話を繰り返しながら、私たちのデートは楽しく進んでいく。話せば話すほど、私は郁弥のことをいいなと思った。
会話も合うし、何より隣にいてドキドキする。
「もう一軒行こうよ」
「もちろんです!」
「どこがいいかな〜。ちょっと隠れ家っぽいバーがあるんだけど、そこでもいい?」
「はい♡」
このあと郁弥は暗めのバーへ連れて行ってくれて、私たちは深夜まで盛り上がった。
「沙知ちゃんっていいよね。可愛いし…結構本気で好きになりそう」
「…本当ですか?」
「次いつ会える?」
― これって…次に会ったらもう付き合いそうな勢いなんだけど♡
初デートはかなり手応えがあった。そして二度目のデート以降も、とにかく良いムードで進んでいた…はずだった。
Q2:男が三度目のデート以降連絡が取れなくなった理由は?
そして次のデートもすぐにやってきた。初デートと二度目のデートの日程の間隔がそこまで空いていないというのは、お互い早く会いたいという思いの表れだと思う。
郁弥もデートを楽しみにしてくれていたようで、今日は最初からテンションが高い。
「沙知ちゃんの家が恵比寿だって聞いたから、今日も恵比寿にしたよ」
「ありがとうございます。でもいつも私の家のほうに来てもらって申し訳ないです…」
「全然。そこはもちろん、沙知ちゃんが優先だから」
レディーファーストだし、彼がなぜ独身でいるのか不思議だった。

「変なこと聞きますけど、郁弥さんって結婚してないですよね?」
「うん。してないよ。ほら指輪の跡もないでしょ?」
「そうですよね。こんな完璧な人が、なんで独身なのかなと思って」
「全然完璧じゃないから(笑)」
2回目のデートだからだろうか。今日もカウンター席に隣同士で座っていたのだけれど、私たちの距離は確実に近くなっていく。
そしてほろ酔い気分でお店を出た後、郁弥が急に冗談を言ってきた。
「この後どうする?…沙知ちゃんの家、行っちゃう?」
「え〜行かないよ。まだ付き合ってもないのに家に上げません」
「じゃあ付き合ってたらいいってこと?」
「そりゃそうでしょ。でもその前に、郁弥さんの家に行きたい」
「うちはここから遠いからなー」
結局そのまま話はなんとなく流れ、私たちは大人しくバーへ行ってこの日は解散した。
― あれ?もしかして、私の家に近い場所を選んでた理由って、家に行けることを期待してたのかな。
でも郁弥なら、正直いいかなと思った。ただし私は正式に交際したい。だから簡単に家に上げたくなかったし、ちゃんと「付き合おう」という言葉をもらってからでないと嫌だなと思っていた。
そこをなしくずしにしてしまうと、絶対本命になれないことくらい分かっていたから。

そしてすぐに三度目のデート。この日は広尾にあるお店で、恵比寿から遠からず近からず…の場所だった。
「この前の話だけど…郁弥くんって付き合う気はあるの?」
「うん、あるよ」
「そうなんだ」
ただの体目当てではなさそうだ。もしそうならば、前回にそういう関係になっていただろう。
今日で三度目のデートなので、そろそろ何かが始まりそうな予感がする。
「沙知ちゃんと付き合ったら、きっと楽しいんだろうな」
「うん、楽しいと思うよ。尽くすし浮気とかもしないし」
曖昧な愛情表現はたくさんしてきてくれるけど、この日も郁弥の口からはっきりと「付き合おう」とは言ってくれない。
― これって、どういう意味なんだろう?私から「好き」って言っちゃっていいのかな。
そんなことを考えながら、結局この日も二軒ほど行って解散となってしまった。
― 次のデートで何かあるかな。
そう思っていたので、深追いもしていない。でもこの三度目のデート以降、郁弥にLINEを送っても既読がつかなくなってしまった。
そんなに何か悪いこともしていないはずだし、郁弥も確実に私に対して好意を抱いていたと思う。
果たして、どうして彼から連絡が来なくなったのだろうか…。
▶前回:タクシーで、デート相手の彼女と帰宅。毎回、女が家の少し手前で降りたがるのはナゼ…?
▶1話目はこちら:「あなたとだったらいいよ♡」と言っていたのに。彼女が男を拒んだ理由
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男が突然消えた意外な理由

