社会人の宿命ともいえる「転勤」。恋愛破局の大きな原因になりますよね。遠距離恋愛をしたけれど結果的に分かれてしまったという人も多いのでは? 株式会社ネクストレベルの「マッチングアプリ大学」が行ったアンケートによると、転勤がきっかけで別れた経験がある人は全体の約6割。一方で4人に1人は「遠距離恋愛を経て結婚をした」ことも明らかに。そこで今回は、社会人の「転勤」と「恋愛」について調査。年齢20歳〜61歳までの男女146人に取ったアンケ−トを元にその傾向をまとめてみました。

転勤後、結果的に別れた人が6割以上

転勤によって付き合っていた恋人とどうなったかを尋ねたところ、最も多かった回答は「転勤後も遠距離恋愛をしたが、最終的に別れた」という人で47.9%。「転勤をきっかけに別れた」という13.7%を加えると、全体で62.9%が破局していることが明らかに。一方「転勤後も遠距離恋愛し、最終的に結婚した」は19.9%、「転勤がきっかけで結婚した」という人6.2%を含めると、転勤によって結果的に結婚した人は26.1%いることがわかりました。

約3人に2人が転勤を機に別れている

男性側の転勤より女性側の転勤の方が恋愛は長続きする

付き合っていた恋人とどうなったのか、男性側の転勤の場合と女性側の転勤の場合を比較してみると、女性側が転勤したケースでは「別れた」が55.6%、「結婚した」もしくは「交際中」は44.4%という結果に。一方男性が転勤したケースでは「別れた」が75.0%、「結婚した」もしくは「交際中」は25.0%でした。この結果からわかるように、男性の転勤の方が二人の関係が終わってしまう傾向にあることがわかります。

女性が転勤になって最終的に結婚をした人は3割以上

では「転勤」をきっかけに「別れた」人、「結婚した」人の決め手は何だったのでしょう?

春は転勤の季節。新しい出会いが増える季節でもあるが…

「最終的に別れたのは転勤のせい」が9割

転勤後に最終的に別れてしまった人に、「別れた理由は転勤だと思うか」を聞いたところ、87.1%が「はい」と回答。その理由を尋ねてみると、「会えないので気持ちが離れた」という人が63.9%と最も多く、物理的な距離の影響で別れを選んだ人が多いことがわかりました。ちなみに転勤をきっかけに、遠距離恋愛の期間もなく別れたという人に理由を尋ねたところ、「そもそも潮時だった」が4割。つまり転勤と別れのタイミングがあったという人が多いことがわかりました。

転勤後に新たな出会いを求めている人は4割以上とか…

<会えずに気持ちが離れたエピソード>
●彼からの「寂しい」という連絡に対し、だんだん「しつこい」と感じるようになった。(34歳女性)
●仕事に必死で、恋愛を継続するための努力をする気力がわかなかった。(39歳女性)
●転勤先のハードスケジュールと遠距離恋愛の両立がうまくできなかった。(33歳女性)
●転勤先の慣れない環境に適応するため、仕事を優先してしまった。(27歳男性)
●転勤のない職種の方と彼が出会い、その方と良い雰囲気になったようで振られた。(29歳女性)

「遠距離恋愛後、最終的に結婚した」人の約85%が「努力した」

全体の約2割を占めた「遠距離恋愛し、最終的に結婚をした」という人達に、「努力をしたか」と尋ねたところ、「はい」と答えた人は84.5%と判明。具体的にした努力の内容を聞いたところ、「電話やSNSで定期的に連絡をした」が76.3%と最も多く、次いで「なるべく直接会うようにした」が52.6%でした。

「定期的に会えば遠距離恋愛は維持できる」は経験者の3割

「転勤」と「恋愛」の経験者に、転勤後も恋愛を継続できるかと尋ねたところ、「定期的に会えば恋愛は維持できる」と答えた人が29.5%と最も多いことが明らかに。「電話やSNSがあれば恋愛は維持できる」や「愛があれば離れていても大丈夫」という人と合わせると、49.4%が「恋愛は維持できる」と考えていることがわかりました。一方で、「愛は物理的な距離を克服できない」という人は20.5%。「定期的に会えても恋愛の維持は難しい」「電話やSNSだけでは限界がある」と答えた人がそれぞれ13.7%ずついたことから、47.9%は「恋愛の維持は難しい」と回答していることがわかりました。

今回のアンケート結果を見ると、やはり「転勤」は「恋愛関係」の大きな障害になり、破局の原因になることは明らかのようです。そして恋愛関係を維持するためには、お互いの努力が必要。しかし努力次第では物理的な距離を克服し、結婚までこぎつける人も少なくありません。

「転勤」はお互いの気持ちを確かめ合う機会、そして二人の関係性を見直すチャンス。そう考えれば、今後の二人の恋愛のステップアップにつながるのかもしれませんね。