あなたはご存知だろうか。

日本国内最難関・東京大学に入学を果たした「東大女子」の生き様を。

東京大学の卒業生は毎年約3,000人。

しかしそのうち「東大女子」が占める割合は2割にも満たず、その希少性ゆえ彼女たちの実態はベールに包まれている。

偏差値70オーバーを誇る才女たちは卒業後、どのような人生を歩んでいるのか。

これまでには隠れにゃんにゃんOLや向上心の塊のような才色兼備、愛人枠に甘んじる文学少女、量産型女子を演じる理三卒女医、夫に内緒で別宅を構えるバリキャリ、元外銀のゆるふわOL、美人への嫉妬だけで国際弁護士になったエリートが登場。

さて、今週は?




<今週の東大女子>

氏名:坂口里奈
年齢:27歳
職業:広告代理店
学部:経済学部
住居:東銀座
ステータス:独身、某IT企業の社長と交際中

『BVLGARI IL BAR』に現れた坂口里奈に、その場に居た誰もが目を奪われたようだった。

彼女が纏うドルチェ&ガッバーナの華やかな花柄ワンピースは、ダークブラウンでシックにまとめられたバーエリアを背景に、そこだけくっきりとスポットライトを浴びているよう。

手元にはピンクのケリー、耳元には大ぶりのアルハンブラが揺れている。

上から下まで値札が透けて見えるような“派手かつバブリー”な装いだが、ハーフにも見えるくっきりとした目鼻立ちにそれらはとてもよく似合っていた。

「仕事がある日はなかなか自分の好きな服を着る機会が無くて。プライベートでお友達に会う日は、思いっきりオシャレを楽しむことにしているんです」

確かに、広告代理店という華やかな業界とはいえ、ここまでド派手な服を選べる機会は少ないのかもしれない。

それにしても随分と景気が良いようだが…?

「代理店のお給料なんてたかが知れてますから。生活費の大半は今お付き合いしている彼が援助してくれてます♡」

当然のように言い放ち、運ばれてきたアフタヌーンティーボックスを写真に収める里奈。

「ここのアフタヌーンティーボックス、本当にインスタ映えしますよね!残念ながら今ダイエット中であんまり食べられませんが…」

一通り写真を撮り終えると、里奈はもう興味を失ったとばかりにアフタヌーンティーボックスを前へ押しやった。

「私、今の仕事はまだ2年目なんですよね。その前は全く違う業界で」

実は彼女は去年まで、キー局でアナウンサーを務めていたのだと言う。

新卒で入社後4年間勤めた後、思い切って転職したのだと言うが、その理由は…?。

「“女子アナ”って世間でチヤホヤしてもらえるのなんて、新人の頃だけ。20代前半なら最強の看板ですが…20も後半になったら“元女子アナ”としてOLやってる方が余程モテます。

…それに、一般人の方が、お付き合いも自由にできますしね」

ふふふ、と目を悪戯っぽく光らせ、里奈は口許に静かな笑みを浮かべた。


誰もが知る“すごい人”しか視界に入らない。里奈の徹底した男選びの基準とは


欲しいのは、No.1の男

「私、“No.1の男”にしか興味が無いんです。小さい頃からこれだけは一貫してます」

どこか誇らしげなその表情から、狙った標的はほぼ確実に落としてきたであろうことが伺える。

「まぁよく考えてみると、女の本能として当然じゃありません?

ライオンの群れだってそうでしょう?メスっていうのはそもそも、“1番優れたオス”しか本能的には求めていないんですよ」




「そもそも東大に入ろうと思ったのも“優れたオス”に出会うためでした。

高校で一番モテてた先輩が東大目指してたんですよね。

当然彼ともお付き合いしてたんですが…その時、そもそも自分が“優れた群れ”に属さないとダメなんだって痛感しました」

人生というゲームのステージを上げるように、自分の属する“群れ”のレベルを上げてきた里奈。

高校、大学、女子アナ時代と、それに合わせて交際する男性のレベルも着実に上げてきた。

そして彼女が現在交際中の相手は、某IT企業の経営者だ。

ここ数年急速に業績を伸ばしたその会社の名前を、テレビや中吊りの広告で見かけない日は無い。

「あの会社のこと、知らない人って居ないでしょう?だから良いんですよね。

“里奈、あの社長と付き合ってるの!?すごい!”ってみんなが驚いてくれます」

どうやら里奈にとって“1番”の基準は、誰もが羨む目で自分を見てくれるかどうか、らしい。

自分が本能的に求めるものを冷静に見つめ、着実にコマを進めてきた里奈。

ある意味、その姿は東大女子ならではの真っ直ぐなものだと言えるかもしれない。

しかし間も無く28歳を迎える彼女は、とある壁にぶつかっているのだという。


着実にコマを進めてきた里奈が直面した壁、とは?


少し退屈したように、里奈は自身のインスタグラムを開き、ギャラリーをスクロールする。

話題のレストランで満面の笑みを浮かべる写真、都内の高層ホテルからの夜景、1本10万は下らない高級ワイン...etcが、ずらりと並ぶ。

THE港区女子的なキラキラ・ライフを送る里奈だが、しかしどういうわけか不満そうに唇を尖らせた。

「確かに、私は男性を肩書とか成功の度合いで測っているとは思います。

でもだからといって、“愛してない”と思われるのは心外。今までお付き合いして来た人達のことも、本当に心から好きでした」




ぶつかった壁


「私も今年で28になるし…そろそろ結婚したいとは思うんですが、彼は結婚する気が全くないみたいで」

...里奈の言葉に、なるほど、そういうことかと納得する。

確かに“オス”として優れた男が結婚向きかと言われると…難しい例も多いように見受けられる。

「そういう話になると必ず、不機嫌になって黙るんです、彼。

...でも翌日になるとケロッとした顔で、アクセサリーやバッグをプレゼントしてくれたり、話題のレストランに連れていってくれたりして。

飴と鞭じゃないですけど、そうなると私もそれ以上言えなくて…」

“ステータスと財力”で男を選びながらも、里奈にはどこか割り切れていないピュアさが垣間見える。

「欲しいものを手に入れるために、今までずっと努力してきました。

そりゃあ容姿には生まれつき恵まれましたが、今の私があるのは、必死に勉強して東大に入って、超難関のアナウンサー採用試験を突破して、いつも女としての存在価値を磨き続けてきたからです。

普通の女が“ステータスも愛も欲しい”とのたまうのとは、訳が違うでしょう?」

少し熱くなってしまった自分を抑えるように、彼女は小さく息を吐き長い睫毛を伏せた。

「今までずっと、一貫して“1番”を追いかけてきたんです…結婚したいからって妥協して、結婚向きな男を選べるわけがない。

だから私は何としてでも、今の彼と結婚しなきゃいけないんです」

本能が求めるままに、虎視眈々と“一番”を追い続け、ようやく辿り着いた今の交際相手。

しかし“結婚”という動物界には存在しない事情を前に、東大女子としての頭脳と力量が試されているのはまさに今、なのかもしれない。

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ハイスペックすぎるが故?ひとところに留まれない女