紫外線以外に夏の肌を攻撃するものは…

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夏は紫外線にばかり意識が行きがちだけど、実は他にも肌のために気を付けなければいけないものがあるのだそう。

「最近、PM2.5や黄砂といった大気汚染物質が話題になっていますが、それら自体が直接肌に大きな影響を与えるのではありません。空気中には、肌に悪影響を及ぼす酸化した化学物質が多く浮遊しています。それらは、よりサイズの大きな大気汚染物質に付着します。つまり、PM2.5や黄砂は化学物質の乗り合いバス。これによって肌に化学物質が一度に大量に届きやすくなるのです。空気中の化学物質は、たとえば部屋の壁に使われている接着剤が劣化して出てくるものだったりもするので、室内でも注意を」(東海大学医学部教授・坂部貢先生)

日差しを防ぐだけでは守れないのが夏の肌。今年は、プラスαの機能がある日焼け止めにチャレンジするのもいいかも! 「見えない敵」に合わせた日焼け止めをご紹介!

大気汚染物質

最近話題の黄砂やPM2.5などの大気汚染物質は、肌に付くと有害物質とフリーラジカルを発生させ、肌が敏感に傾くだけでなくシミやシワなど老化の原因に!

P.C.アーバン アクティブ シールド SPF30 PA+++ 50ml ¥12,000(ヘレナ ルビンスタイン)

人気のパワーセルシリーズの日中用美容液は、8つのUVフィルターで紫外線を徹底ブロック。モリンガエキスが汚染物質の浸透を防ぎ、ビタミンEがフリーラジカルを抑えて、外から守ると同時に、始原細胞が内側から肌力を上げ、ゆらがない肌に。

ブルーライト

パソコンやスマホなどの液晶やLED照明などが発するブルーライトもシミの原因になると最新研究で判明。日常生活でこれこそ防御すべき!

プレステージ ホワイト コレクション ルプロテクター UV SPF50+ PA++++ 30ml¥13,500(パルファン・クリスチャン・ディオール)

独自のUVフィルターで、紫外線だけでなく、新たなる脅威・照明やスマホなどの人工光によるシミから守り、白肌を保つ。

◆赤外線

赤外線はUVA波よりも深く、真皮の深層部まで届いてシミやシワの原因に。さらに角質層〜真皮層の水分を奪い、肌の厚みや弾力が失われる現象を起こす。

ベネフィーク ディープブロック エッセンス(UV&IR)SPF50 PA++++ 50ml¥3,500※編集部調べ(資生堂)

太陽光が肌に当たると、紫外線と同時に赤外線が肌温度を上昇させ、シミ・シワなどのダメージを引き起こすことに着目。独自成分で赤外線の害から肌を守る。

◇さかべ・こう 東海大学医学部教授、医学博士。専門は環境生命科学、環境システム医学など。環境因子の健康への影響を幅広く研究し、シックハウス研究の第一人者でもある。

※『anan』2016年6月1日号より。写真・水野昭子 イラスト・菜々子 文・中尾のぞみ 《anan編集部》