薬剤師さんが教えてくれた、ドライアイ&肌乾燥の予防に効果的な食事って?
この冬、目がしょぼしょぼしたり、肌がカサついてかゆ〜くなったり、そのような症状でていませんか? 今回は、ドライアイや肌の乾燥といった、この季節ならではの悩み「乾燥の予防」に効果的な食事について、栄養学と薬学の観点から薬剤師のYumi Akiyoshiさんに紹介いただきます。
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ドライアイ、ここ近年若い方でも増えてきていますよね。パソコンやスマホを使って、目が疲れたり、涙が出にくくなったり、しょぼしょぼしたり、そのような症状がでたらご注意を!
目の表面には、
・涙の蒸発を防ぐ「油層」
・角膜や結膜に栄養を与える「水層(涙液層)」
・涙を目の表面にとどめてくれる「ムチン層」
があります。
まばたきはすご〜く大事な役割をしていて、目の表面に「水層」が新しく作られるのを助けてくれるのです。
しかし、ドライアイの方はまばたきをしても、水層がすぐ崩れてしまうため、潤いが保てず乾燥してしまいます。また、目の表面に涙のある部分とない部分ができてしまうため、目の表面が凸凹状態に。
そのために、うまく光を取り入れられなくなり、見ているものがはっきりと見えなくなってしまい、目に疲れが生じたり、まぶしさを感じたり・・・結果視力低下を招いてしまうことが。なのでドライアイをかる〜くみていると危ないんです!
涙の成分を目にしっかりとどめておくために必要なのは、「ムチン層」を増やしてあげることが必須です。
では「どのようにムチン層を増やすの?」と思われた方。
現在、“ジクアス”や“ムコスタ”といった「ムチン」の分泌や産生を上げてドライアイを予防してくれるお薬が出ています。
冬場になり、処方も多くなってきています。「ムチン」の分泌や産生を上げて目薬を使うのも、とっても効果的です。加えて、身体の中から改善するために、「ムチン」を含む食べ物をこの冬に取り入れてみませんか?
「ムチン」は糖質とタンパク質でできていて、口や腸などを覆う粘液にも含まれています。イメージとしては“ネバネバ”したもの。そして“ネバネバ”した食べ物と言えば、納豆、おくら、モロヘイヤ、蓮根、里芋、山芋などが挙げられます。
また、「ムチン」にはお腹のお掃除をしてくれる食物繊維も含むため、ダイエットにもなり一石二鳥! そして、目だけではなくお肌の保湿もしてくれるのです!!
特に女性は「納豆」をとるとイソフラボンも摂取できるので、女性ホルモンのバランスを整えるのにもGOOD。月経前のPMS対策にもいいですよ。
ただし「ムチン」を含むものは加熱しすぎると、身体のなかに「ムチン」がうまく取り入れれなかったり、流れ出てしまうので、生で食べるか、煮物やスープにしてお汁ごといただきましょう!
また、ビタミンAを含む緑黄色野菜やうなぎ、卵黄、レバーなどの食材も目の働きを助けてくれたりお肌を乾燥から守ってくれるので、合わせて摂るのがおすすめ(ビタミンAは熱に強く、抗酸化作用もあるのでエイジングケアにも◎なんです!)。ですので、緑黄色野菜や根菜類を使った豚汁、お味噌汁、お鍋など身体を温めるお食事をすると、体温も上がっておすすめです♪ ぜひお試しください。
text & photo:Yumi Akiyoshi
薬剤師の仕事をしていくうちに、食事の身体への影響について興味をもち、「身体は食事でできている」ということを実感。ヘルシーフード、ビューティーフードを日常生活に取り入れ、レシピ制作、生活指導を行っている。なぜ効果があるのか?を理解すると、取り入れやすい。食事を変えることで身体は変わっていくという「未病の大切さ」や「美容情報」を日々発信中。
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