世界で一番コーヒーを飲む国民は?2位「オーストリア」1位は?

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世界で国民1人当たり、コーヒー豆を最も多く消費している国はどこでしょう?コーヒー豆生産量が最多のブラジル?それともスターバックス誕生の地であるアメリカ?エスプレッソを愛飲するイタリア?その答えはこちら!

■ 2012年度コーヒー国別比較
1人当たりのコーヒー豆消費量(生豆ベース 単位キログラム)

1位 フィンランド(12,01)
2位 オーストリア(9,08)
3位 ノルウエー(8,69)
4位 デンマーク(8,58)
5位 スイス(7,88)
6位 スウェーデン(7,32)
7位 ドイツ(6,40)
8位 ギリシャ(5,69)
9位 イタリア(5,63)
10位 スロヴェニア(5,39)

18位 アメリカ(4,25)
21位 日本(3,34)
26位 イギリス(2,79)

(出典:国際コーヒー機関のデータをもとに独コーヒー協会が算出)

上記統計は「green coffee」と呼ばれる「生豆」のデータをもとにドイツのコーヒー協会が算出したもの。国際コーヒー機関のデータは、「生豆」「ロースト」「溶けやすい(紛状等)」の3つのカテゴリーにわけ、さらに「輸入量」と「再輸出量」にわけている。

上位10位には北欧諸国が目立つ。2010年度と2012年度の数値を比較してみると、2位のオーストリアの増加が著しく(6,46 キロから9.08 キロ)、日本と米国はほぼ横ばい(日本3,39キロから 3,34、米 4,23 キロから4,25キロ)である。

紅茶の国で知られているイギリスは減少傾向(3,02 キロから2,79キロ)にある。

「国民一人当たりのコーヒー消費量」だけでみると、ルクセンブルクがトップになるが、ルクセンブルクの2011年度の「生豆輸入量」は11,149袋(1袋60キロ)と少ないので、「生豆」をベースにする上記統計のトップ10にはランクインしない。

また、世界のコーヒーの国別消費量だと人口の大きさも関係してくるため、順位が変わる。『Blendy』 『Maxim 』という商品を提供するAGF調べによると、2010年度の1位はアメリカ、2位はブラジル、3位はドイツ、4位は日本。

北欧のコーヒー消費量の多い理由は長い冬に関係するのか、コーヒーにあった水質なのかは知らないが、非常に興味深いというのが著者の感想。1683年にオスマン軍がウイーン包囲を失敗した歴史的背景から、コーヒー文化が根づいたオーストリアが2位に入ったのは当然なのかもしれない。

参考:258 pro Kopf Verbrauch
http://www.kaffeeverband.de/presse/zahlen-daten-fakten/258-pro-kopf-verbrauch

Statistics Country Datasheet
http://www.ico.org/profiles_e.asp?section=Statistics