【体型お悩み別】明日からすぐに試せる、着やせテクニック

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お尻まわりやおなかまわり、足、二の腕など、誰しも体型で気になる部分のひとつや2つはあるもの。どんなアイテムを、どのように身に着けると、服の着やせ効果を最大限活かすことができるのでしょうか? スタイリング&カラーコンサルタントの都外川八恵さんに、着やせ効果のある服の選び方や、コーディネートのテクニックについて解説してもらいました。

■服選びに役立つ! 押さえておきたい着やせテクニック

着やせ効果を狙うには、太って見えてしまう色やシルエットなど、コーディネートの基本を知っておくことが大切です。

◇着やせ効果のある服の特徴と着こなし方のポイント

☆色の選び方

最も着やせ効果のある色は、収縮して見える「低明度色(暗い色)」です。最低明度の「黒」のほか、ネイビーやブラウン、ワインレッドなど、ダークな色だと着やせ効果が期待できます。ただし、低明度色は「重たい色」でもあるため、使いすぎると重量感や圧迫感を感じさせてしまうことも。大きな面積に低明度色を使用するときは、軽めの素材を選ぶなど、メリハリをつけましょう。

☆特に太って見える服の形

タートルネックやスタンドカラー(立ち襟)など、首筋やうなじ、鎖骨(デコルテ)などを隠してしまうような形の服は、太って見えやすいので要注意。手首や足首など、体の細い部分を隠してしまうようなデザインの服も、太って見えやすい服の代表格です。また、横長に伸びる「水平ライン」が多い柄やシルエットも、視線が横に流れるため着膨れして見えがち。ウエストのくびれがないワンピースなども、残念ながら太って見えてしまうので避けましょう。

☆体の見せるべき場所・隠すべき場所

首筋やうなじ、デコルテ、手首、足首は、意識して出すようにすると、華奢に見えやすく、こなれた雰囲気を醸し出すことができます。体型で気になる部分がある場合は、「隠すなら隠す」「出すなら出す」といった思い切りが必要です。人の視線はヨークやカットされた部分など「切り替え部分」に行きやすいため、中途半端な隠し方だとそこに視線が集中し、返って太って見えてしまうのです。

■顔まわり、お尻、脚……着やせ効果のある着こなしって?

ここからは、体型の悩み別に、着やせ効果のある着こなし方をご紹介します。

◇体型の悩み別 着やせコーディネート

☆上半身が気になる

顔まわりが気になる方は、デコルテをすっきり出すデザインがおすすめです。顔と同じくらいの大きさで、フェイスラインと同じ形の襟ぐりだと、違和感なくきれいに見せることができます。また、肩幅の広さやいかり肩が気になる人は、落ち感のある生地で、デザインのポイントが肩ではなく手先の近く袖口付近にある服がおすすめです。「ラグランスリーブ」も襟から袖下にかけて切り返しが斜めに入っていて袖が肩と一続きになって見える「ラグランスリーブ」もので、なで肩のように見えるのでておすすめですよ。

☆下半身が気になる

お尻まわりの大きさが気になる人は、ボリュームアップして見える「ギャザー」や「フリル」「プリーツ」などのデザインは避けましょう。広がりを抑えるような「インタック」がおすすめです。また、足の太さが気になる人は、肉感を拾ってしまうような薄い生地は避け、ある程度「厚み」や「ハリ感」のある生地を選ぶのがベスト。ひざやふくらはぎなど、足が太くなっている部分でカットされている丈感の物は避け、ひざ下や足首など細くなっている部分でカットされている物を選びましょう。

☆寸胴体型が気になる・体型にメリハリをつけたい

洋服をきれいに着こなすコツは、何といっても「出すところは出して、絞るところは絞る」こと。寸胴体型が気になる人は、ウエストをしっかり絞り、バストやヒップにボリュームやハリ感のある素材やデザインを選ぶことで、体型にメリハリをつけることができます。ボリュームのあるシルエットでも、トップスをボトムにインしてウエストを強調したり、ベルトなどでウエストマークしたりするだけで、引き締めて見せることができます。前や後ろから見ても、横から見ても「ボン・キュッ・ボン」の立体感を意識することが、洋服を美しく着こなすポイントです。

■最低限そろえておきたい、着やせ効果があるマストアイテム

最後に、1着持っていると便利な、着やせ効果のあるアイテムを見ていきましょう。コーディネートに上手に活かしたいですね。

◇あると便利! 着やせ効果があるアイテムは?

着やせ効果を活かすためのコツは、「縦長のIライン」や「斜めのV、Y、Xライン」を意識することです。洋服の一部分だけではなく、全体のシルエットでとらえる癖をつけましょう。縦にストライプや切り替えが入っていたり、裾が斜めにカットされていたりする服は、着やせに一役買ってくれるアイテム。持っていて損はありません。

☆アウター

「ロングカーディガン」は、簡単に縦長のラインを作れるアイテムです。背が高くない人は、だらしない印象にならないように、丈感に気をつけて選んでみましょう。

☆トップス

デコルテの開いたトップスも、着やせして見える服の代表格。Tシャツの場合は、自分の顔の大きさほどの襟ぐりで、フェイスラインと同じカッティングの物を選びましょう。Yシャツの場合は、ボタンの1つ掛けなどでウエストを絞り、裾に向かって広がるようなXラインを意識した着こなしがおすすめです。実際のウエストより少し上の位置で絞ると、脚長効果も期待できますよ。

☆ボトムス

スカートであれば、ひざ下など、脚がいったん細くなっている部分でカットされている丈の物がいいでしょう。足首でカットされているロング丈でもOKです。ウエストからヒップにかけてラインが絞られ、そこから裾に向かって広がる「マーメードライン」も、スタイルがきれいに見えるデザインです。パンツの場合、足首が出る丈でカットされているデザインがおすすめ。ストレートデニムなどの場合は、ロールアップすることで、足首を見せてもOKです。

☆小物

人の目線は「キラキラ」「ゆらゆら」「ふわふわ」「スケスケ」するような物に目が行きやすいもの。そのような小物を身に着けることで、気になる部分から上手に視線を外すことができます。おすすめの小物としては、キラキラしたビジューつきのベルトやジュエリー、ゆらゆら揺れるピアス、ふわふわのファーやモヘア、スケスケのチュールやレースなどの小物などが挙げられます。上半身が気になる人は小物を下半身に使い、下半身が気になる人は上半身に使いましょう。

■着やせ効果のある着こなしで、気になる部分を上手にカバーしよう

服の選び方、着こなし方次第で、大きな着やせ効果が期待できそうです。夏に向けて、思い切って肌を見せるコーディネートをしたいと思っている人も多いはず。今持っている服を上手に活用しながら、着やせコーディネートをマスターしましょう!

(文:都外川八恵、構成:Hatsumi)

※画像はイメージです