昔からよくいわれている、翌日の雨を予想する都市伝説的なあれこれ。信憑性アリなら天気痛の対策に役立てられるかも。気象予報士・天達武史さんにお話をうかがいました。

「明日は雨?」天気にまつわる諸説のウソorホント。

【朝焼けの翌日】ホント。「これが比較的当たるのは、春から秋にかけて。朝焼けということは東の空が晴れているということ。つまり、晴天がそろそろ過ぎて、西から雲が近づいてきている印」(気象予報士・天達武史さん)

【靴を飛ばして表向きが晴れ、横向きが曇り、裏が雨】ウソ。「これは本当に単なる迷信ですよね。きっと江戸時代とか天気予報がまだ確立していなかった時に、一般の人が遊びの中で天気を占おうとしたんだと思います」

【茶碗からご飯つぶが取れやすい】どちらともいえない。「これは湿気が多いことを表していて、その意味では翌日雨といえそう。ただ、現代は空調の効いた室内でごはんを食べるので、現実的に湿気の影響を考えると」

【飛行機雲が消えずに残る】ホント。「飛行機雲がずっと残っている時って、上空の湿気が多くなっているんです。雲は上空の高いところからできるので、それが消えないということは、天気は下り坂」

【月や太陽にかさがかかる】ホント。「単独で出る時もあるので絶対ではありませんが、低気圧が迫っている合図です。その後だんだん雲が厚くなって、翌日か、その半日後には雨域がやってきます」

【猫が顔を洗う】どちらともいえない。「確かに猫のヒゲは敏感で、湿気が多くなるとそこに水分が溜まって、顔を洗う仕草をするよう。でも、猫を見ているとよく顔をかいているので、水分のせいかはナゾ」

天達武史さん 気象予報士。フジテレビ系『とくダネ!』(月〜金曜8:00〜)に出演中。MC小倉智昭さんの「アマタツ〜」の掛け声でおなじみ。著書は『知識ゼロからの天気予報学入門』(幻冬舎)。

※『anan』2017年7月12日号より。イラスト・小迎裕美子 取材、文・保手濱奈美

(by anan編集部)