相手をそれとなく貶めて自分が優位に立とうとする「マウンティング」。もともとはサルやゴリラの行動を指す言葉でしたが、数年前にマウンティングをテーマにしたドラマも放送され、一気に言葉が拡散しました。

「あの子のさっきの発言ってマウンティングだよね?」「さっきマウンティングされたような気がする」という会話が交わされることも。「本気」のマウンティングは見ていて怖いですが、中にはくだらないマウンティングも……。

そこで、今回は実際にあったくだらないマウンティングについて20代後半から30代の女性にヒアリング調査してみました。

サバサバの代名詞・日本酒女子

33歳・人材紹介会社勤務

日本酒好きな女子って、こだわりが強いっていうか「ワインじゃなくて、日本酒頼んじゃうおやじ系女子なあたし(テヘ)」でブランディングしてる感ありません? 「昨日も日本酒一本開けちゃった♡(テヘ)」みたいな。

例えば、日本酒だと「獺祭」って有名だし、私は飲みやすくて普通に好きなんです。でも日本酒女子と飲みに行って獺祭を注文すると「あー、獺祭飲むのねー。獺祭かー」的なマウンティングが始まるんです。詳しいからでしょうけど。

ビール女子でもない、ワイン女子でもない、日本酒女子の「女子だけどおやじっぽい」ブランディング、あると思います。まあ日本酒でマウンティングしちゃう女子、可愛いですよね。

出身地マウンティング

30歳・マスコミ勤務

出身地に関するマウンティングはどこでもあると思うんですが、関東出身の私から見ると関西圏の「大阪vs京都」の戦いを感じます。私のまわりの大阪出身の人は、なんか「大阪最高!うぇーい!」みたいなノリがあり、京都は「京都は品がある。大阪と一緒にしないで」みたいな空気感があるんですよ。私にはイマイチピンとこないんですが……。これが「東京vs横浜」になると私も本気になっちゃうのかな。

そういえば私の知り合いに、滋賀県出身なのに「出身は京都です♡」っていうエセはんなり女子もいました。

睡眠時間の少なさ自慢

30歳・広告代理店勤務

「今日寝てないんだよねー」「あー3時間しか寝れなかったわー」「今日も徹夜だわー」など、寝ずに仕事したのがエライみたいなマウンティングあるあるありますよね。

学生時代も一人旅で海外を回っていた時にユースホステルで「自分はいかに危険で貧乏な旅をしてきたか」を自慢し合うマウンティングにしばしば巻き込まれました。今思えば「安全でお金がある旅のほうがいいよ」って思うんですが……。

まあ、目の前で『地獄のミサワ』がリアルで繰り広げられているのを見ると思わず笑ってしまいます。

職場のバチェラーをめぐって

29歳・人材サービス

女性が多いうちの課に「バチェラー」と呼ばれている男子がいます。Amazonプライム・ビデオで配信されていた、1人の独身男性を複数の女性で取り合う恋愛リアリティ番組『バチェラー・ジャパン』からきているんですが、女子たちの間で「バチェラー」と呼んで愛でています。

バチェラーをめぐるマウンティングとしては、「飲み会で誰が一番バチェラーと話せたか」を議論したり、「帰りの電車でバチェラーと一緒になっておしゃべりしちゃった」といったバチェラーとのやり取りを報告したりといったもの。

職場なので本気でバチェラーを取りあうということはもちろんないです。あえて女子同士でキャッキャして“マウンティング”をするというちょっとした遊びのような感じです。くだらないけど楽しいです。

「〇〇さんと友達」自慢

32歳・IT企業勤務

異業種交流会だとか、イベントに参加したあとの懇談会だとか、なにかと名刺交換をする機会があります。その後にFacebookの申請がきて、承認して「友達」にはなるんですが、それ以降会ってないって人って結構いるんですよね。

要は「Facebook上での友達」を「リアルな友達やで!」っていうのはいかがなもんかと。しかもそれが、ちょっと業界的に有名な人や、経営者だとSNS上で繋がっているだけなのに「私あの人と友達なんだよねー」とか言っちゃう人。「おい、嘘つけー」ってなります。そういう時は、「その人と飲みに行ったことあるのー?」とか意地悪な質問をすることも。特に「〇〇さんと知り合い」自慢をしている男子を見るとついいじめたくなります。

くだらないマウンティングほど笑える

本気のマウンティングは怖いけれど、今回あがったようなくだらないマウンティングはついクスッと笑ってしまうもの。くだらなければくだらないほど面白いというのが事実のようです。

ウートピ編集部