絶対にダメ!致死率が高いシンナー遊び「命を落とす危険が最も高い年齢は、15歳」

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「シンナー遊び」。世界では、これによって命を落とすティーンエージャーは多いのだそうです。

ニュージーランドで、シンナーやブタンガスなど、吸って神経をまひさせる薬物の取り締まりが検討されています。若者の死亡率が高いという報告を受けての動きです。

「シンナー遊び」のことは、耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。塗料などを薄めるシンナー、ブタンガスに代表される一部のガスは、大量に吸引すると中枢神経をまひさせ、酔っぱらったような状態になります。

中毒性があり、幻覚、幻聴、被害妄想など引き起こすほか、脳を萎縮(いしゅく)させるという報告もあります。死に至る例も少なくなく、一命をとりとめても、障害が残ることが多いそうです。

ある小児科医によると、この国の15歳から24歳の青少年のうち、2〜3%がシンナー、ブタンガスなどを吸った経験があるそうです。

同年代で2002年から2008年の間に、毒性のあるものを摂取して死亡した例は90件(NZの人口は約450万人)。このうち、アルコール中毒が14件だったのに対し、溶剤・ガス吸引は31件。最も高い割合です。こういった薬物による中毒死の半数は、初めての吸引で起こっているそうです。

昨年発表された検死官によるレポートでは、この12年の間に有機溶剤・ガス吸引で亡くなった人は63人にのぼるそうです。

世界の統計をみると、「シンナー遊び」で命を落とす危険が最も高い年齢は、15歳。「成長の過程において、若者が危険を経験しようとするのは自然なことです。

容易に入手できない環境を整えるのが、彼らを不幸な死から遠ざける最良の方法です」と先の小児科医は主張しています。

日本では既に、1972年から「劇物及び薬物取締法」で規制が行われています。面白半分に手を出せないよう、私たち大人がしっかりと管理していく必要がありますね。

※ 当記事は、ハイブリッド翻訳のワールドジャンパー(http://www.worldjumper.com)の協力により執筆されました。

【参考】Report shows dangers of huffing
http://www.3news.co.nz/Report-shows-dangers-of-huffing/tabid/423/articleID/310823/Default.aspx