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パリのル・ラボワトワールは、食とサイエンスを融合させた研究、企画、発表を披露する場である。

写真:©Phase One Photography

9月末、ギャラリーに併設する新しいショップLab Storeがオープンした。消費社会、環境問題、健康の在り方は、現代社会が抱える3大課題でもある。
ショップでは、新商品AeroShotの販売が、10月より開始された。これは、空気を食べるように、低カロリーのチョコレートやコーヒーの味覚を堪能するものである。吸うタイプで、リップクリームの形状をしたスティックである。パーティー会場では、今後、タバコの煙をくゆらせるのではなく、AeroShotで周囲を煙に巻いてしまおうではないか。そんな新しい食の摂取方法を提案しているかのようだ。2012年1月からは、米国の主要都市でイベントを介して広めた後に、マスマーケットをターゲットにする。一点だけ批判するのであれば、使い捨てにしては、あまりにもしっかりとしたプラスチック製なことである。技術的に困難であろうが、そこを何とか容器ごと食用にしてしまう方法はないのだろうか。

一日体験もできる地下のFoodLabのカウンターで、料理業界の異端児でもあるティエリー・マルクスとサイエンティストのラファエル・オモンが研究する「明日の料理」を垣間見ることもできる。来場者からの意見を汲み取り、今後も食と健康、ウェルネスに注力するプログラムを提案していく予定だ。パリの新しい穴場になっていくことであろう。

www.labstoreparis.com

(取材・文 Kaoru URATA)

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