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こんな経験はないだろうか。病院に行くほどではないけれど、どこか調子がいまひとつ。人間ドックで異常なしと言われたけれど、身体の不調が続いている。そして、病院で検査をしても問題はなく、原因不明のまま長年不調を抱え続ける。

こういった場合、必要な栄養素が足りてないというケースもあるという。だが通常、病院の検査ではそこまで調べることはないため、原因はいつまでも不明のままになる。一般の病院では、あくまでも現在異常がないかどうか、数値が基準値から外れていないかどうかを調べることを目的とし、見つけた病気の症状に対しての対処療法を主としているからだ。

だが、予防医学、アンチエイジングの視点からすると、今は問題が表面化していなくても、将来問題が起こりそうなところに先手を打っておくというのが理想的。数値が基準範囲内にあることだけで安心せず、身体をより理想的な状態に整えていくことが、健康長寿に繋がるからだ。そこで、予防医学の先進国であるアメリカでは、予防という視点に立った医師の指導が受けられるクリニックも少なくない。実は、そんなアンチエイジング発想のクリニックが日本でも生まれている。三番町ごきげんクリニック(千代田区三番町)は、その先駆けとも言える存在だ。

(写真右)澤登 雅一/三番町ごきげんクリニック 院長
プロフィール;1992年東京慈恵会医科大学卒業。内科研修後、日本赤十字社医療センター血液内科勤務。 2005年三番町ごきげんクリニック院長。病気を診る立場から、病気にならないことの重要性を痛感し、アンチエイジングの医療に取り組んでいる。 ・ 医学博士(東京医科歯科大学)、東海大学血液腫瘍内科非常勤講師、日本抗加齢医学会評議員、米国先端医療学会(ACAM)キレーション治療認定医、日本内科学会認定内科専門医、日本血液学会専門医、日本医師会認定産業医。


自分の身体を意識して、コントロールしメンテナンスする。いま必要とされる予防医学

「今までとは違った発想で、健康へとアプローチしていくことも必要」と話すのは、院長の澤登雅一先生。「日本で従来、予防医学と言われているものは、健康診断、人間ドックが一般的。どちらかというと、異常を早く見つけようというところに主眼をおいていて、健康を高めようというところよりも、ちょっと病気寄りという印象を持っています。健康診断というよりは“病気診断”。調べた範囲では異常は見つかりませんでしたというものですから、病気が見つからなかった人たちというのは、健康という幅の中で、自分がどこあたりに位置づけられるのかわからない。でも、理想的な状態なのか、病気の数歩手前なのか、その中間なのか分かる方が、健康をより意識できると思うのです」

もちろん、健康への考え方は人それぞれだ。病気でなければいいという方は普通の健康診断や人間ドックでいいかもしれない。

「ただ、もうちょっと健康意識が高まってくると、それでは十分でなくなります。アンチエイジングの分野では、各年代において理想的な健康状態、つまりオプティマルヘルスを求めますが、そういう意識を持った人たちが、医療に求めものは、治療プラス、生活習慣への介入プラス、健康への医療行為。日本もそういう風潮になってきていますね。その背景には、少子高齢化、医療費の問題、介護保険の問題があります。検査で出た数値が基準値内だから大丈夫、という考えは改めなくてはならない時代になってきました。基準値に入っていればOKかもしれない。でも、それは理想値ではないこともあります。21世紀の日本の医療は、病気を見つけて治すということに加えて、いかに病気にならないかを考えるというところにきていると思います」



ビタミン、ミネラル、乳酸菌、鉄、亜鉛、銅・・・
自分に必要な栄養素を知るアンチエイジングプログラムとは?


クリニックでは、そんな時代性をとらえ、アンチエイジングプログラムを作成。「ドクターズ・サプリメント」(35,000円)という基礎的なプログラムメニューでは、血液検査を中心に栄養バランスを分析する。その基礎にあるのが栄養療法だ。
「体内の栄養素のバランスを調べ、その方に足りない要素、余計なものを評価して、それに対して生活習慣改善、サプリメント、点滴という手段を使って、栄養のバランスを整えていきます。栄養が欠乏したからといって、それ自体で病名がつくわけではありません。でも、ビタミンB群が足りないと、たんぱく質、脂質、糖質の代謝が悪くなります。亜鉛が足りないと、切れやすい、引きこもり、プチうつなどの原因にもなります。栄養のバランスを整えることは、メンタルの不調や不妊にも効果が期待できます。最先端の治療も必要ですが、根本的な栄養のバランスを整えるだけでも、不調が改善される人は多いと思います」

ただ、現代は必須栄養素が摂りにくい時代でもある。

「文部科学省が出している日本の農作物の標準成分表では、第1回目の1950年から第5回目の2005年の発表データを比べると、この55年間で各種農作物の栄養価はもの凄く落ちています。ほうれん草の鉄分は1/6から1/7程度減っています。単純に言えば、当時の6から7倍食べなくては、同じ量の鉄分は摂れないということになります。そこで、必要に応じてサプリメントで補うわけです。ただ、サプリメントは、あくまでも栄養補助食品。食事で摂れないものを補うというのが本来のコンセプト。プログラムのベースにあるのは生活習慣を改善することですが、農作物の栄養素低下に加え、加工食品の添加物やアルコールなどでも栄養素は壊されるので、明らかに足りない人には、サポートとしてサプリメントを推奨することもあります」

>>>現代人の3割が欠乏している代表的なミネラルは亜鉛!?

三番町ごきげんクリニック

「病気を予防するための予防医学」という考え方から、よりよい人生を送るためのポジティブな医療で、私たちの心身ともに健康な状態を維持するための総合的なアプローチを提供する沢登先生のクリニック。「ごきげん」には、いつ、どんなときでもごきげんな日々を送ることができるように、という願いが込められている。

東京都千代田区三番町8-1 三番町東急アパートメント1101
Tel:03-3237-0072
受付時間:10:00〜18:00(木曜日は夜間診療のため21:00まで)




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