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シャネル（Chanel）とフェンディ（Fendi）のクリエイティブ・ディレクターとしても活躍している大御所ファッション・デザイナーのカール・ラガーフェルド（Karl Lagerfeld, 77）が、デッサンを人任せにしているデザイナーたちを厳しく批判した。デザイナーにとってデッサンほど重要な仕事はないと断言するラガーフェルドは、デザイン画の描き方も知らないデザイナーのことが理解できないという。詳細なデザイン画も描かずに服作りを始めるデザイナーが存在することに腹を立てているラガーフェルドは、そうした仕事のやり方は作品に悪影響を与えると考えている。

「私は1人でいる時、いつもデッサンをしているんだ。デッサンをしながら夢を描き、その夢がコレクションになるんだよ」と、ラガーフェルドは語っている。「自分でデザイン画を描くことができず、自身の名前で発表するコレクションなのにほかの人にデッサンを描かせているデザイナーがいるなんて我慢ならないね。誠意が感じられないよ。モデルやマネキンに服を着せることができても、デザイン画を描くことができなければデザイナーとは呼べないね」

77歳のラガーフェルドは、名声にこだわるデザイナーたちのことも問題視している。ラガーフェルドがシャネルのクリエイティブ・ディレクターとして手がけた作品はシャネルの名前で発表されるが、ラガーフェルドにとってそれは当然のことだという。最近の若手デザイナーはいい仕事をすることより、有名になることを重視しているとラガーフェルドは感じている。

「私は名声というものにあまり関心がないんだ。最近のデザイナーは、何にでも自分の名前を付けて売ることが成功の証だと思っているようだね。私は会社側が私のやりたいことを尊重してくれれば、それでハッピーなんだよ」と、ラガーフェルドはIn Style誌3月号のインタビューで話している。「ビジネスマンにはなりたくないんだ。ビジネスばかりでクリエイティビティーが不足していることが、今のファッション界の問題点だろうね。シャネルには私より優秀なビジネスマンが大勢いるから、私は自分がもっとも得意なことをやればいいんだ」

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