小田切ヒロ「ルッキズムはなくならない」容姿で友達を選ぶ世代。多様性と美への憧れ、矛盾する時代をどう生きる?
現在、中島健人さんがメインMCを務め、Amazon Prime Videoで独占配信中のメイクアップバトル番組『ビューティバトルロワイヤル』でチェアマンを担う小田切さんに話を聞いた。
--『ビューティバトルロワイヤル』は若手メイクアップアーティストが技術を競い合う番組です。チェアマンとしてオファーを受けた時はどんなお気持ちでしたか?
小田切ヒロさん(以下、小田切):とても光栄でした。微力ながら、この美容業界を盛り上げていく一人になれればという思いもありましたし、今回の番組が、時代を次の新しいステージへ持っていく一つのきっかけになるんじゃないかという予感もしました。キャスティングしていただいたという責任もありますし、私自身にとっても挑戦でした。
--「新しいステージ」というのは。
小田切:まず内容が日韓バトルというところ。異なる国、異なる文化圏でこうしたバトルをするのは世界初です。しかも出演するのは、何年もキャリアを積んだプロフェッショナルではなく、5年以内の卵たち。彼ら彼女らのこれからの人生のきっかけになる。これから世界に見つかっていく、その転機になるわけですから、責任重大です。同時に、彼らはラッキーでもあります。
--ラッキー。
小田切:私の生きてきた時代にはこんなチャンスはありませんでしたから。このラッキーをちゃんと拾えるように、本物に変えられるように、私がどうにか盛り上げる役目になれればと思っています。
◆「ルッキズム」は昔からあるし、これからもある
--ここ数年、「ルッキズム」という言葉が急速に広まりました。整形や韓国メイクなどへの憧れが高まる一方で、容姿に触れてはいけない風潮もあります。矛盾するこの動きをどう見ていますか?
小田切:たまたま今、議題として持ち上げられているだけで、昔からルッキズムはありますし、これからもあります。人間はコンプレックスや自分に足りないもの、それを持っている人に憧れたりリスペクトしたりする。この感覚はなくなりません。自分がどれだけ美しかろうが、どれだけ称賛されていようが、その人であっても、絶対誰かのことを羨ましいと思っている。

