『貯まる片づけ』(西彩智著、プレジデント社)より
頑張って働いて、収入は増えているのに貯金は増えず、むしろ確実に減っている――こんなトラップにはまったら、ヒントになりそうなのが、『時間とお金にゆとりが生まれる 貯まる片づけ』(西彩智著、プレジデント社、2026年4月)です。

著者は、お片づけ習慣化コンサルタントの西彩智さん。プレジデントオンラインで100万PV連発という超人気連載が書籍化されました。4000人がその講座を受けたという“西メソッド”とはどんなものでしょうか?

◆著者も、かつては浪費体質だった

〈人は現実を見たくなくて「浪費」に走る〉と本書は厳しく指摘します(〈 〉は同書からの引用、以下同)。

西さんも、もとは浪費体質でした。浪費の原因はストレス。前夫との離婚で揉めていて、気づけば洋服を衝動買い、夫がいる家には帰りたくないから自炊もしない。仕事終わりにカフェで時間を潰す、等々。

さらに、離婚に向けてお金がなくなる恐怖におそわれ、現実逃避するようにお金を使うという悪循環。

切羽詰まった西さんを変えたのは、息子さんの一言でした。

◆片づけたら「200万円の証書」が出てきた人も

 「友達を家に呼びたい」。息子さんのこの一言で、西さんは“片づかない現実”と向き合う決心をしたのです。

 片づけられない自分はダメな自分、と思いがちですが、逆をいえば、片づけられる自分になれば自己肯定感が高まります。そのために、一時的な片づけに満足するのではなく、二度と散らからない家を目指すのが得策。

 最初に〈「ものがある」だけでお金がかかる〉のを、頭に叩き込みましょう。「アレ、どこに行ったっけ」と部屋で何かを探す経験は誰にでもありますよね。結局見つからず、新しく購入したあとに見つかる、という失態。一度や二度ならまだしも、それが続いてしまったら……。

 大量の物が置かれたスペースにも家賃を払っている状態ですし、ものを減らして引っ越せば家賃も削減できます。実際、同書には「押し入れにあった封筒から10万円以上が出てきた」という人のケースも登場します。

 過去最大の金額は、なんと200万円。〈満期になっていた保険の証書がでてきたのです。受取期限はギリギリで、翌月だったら単なる紙切れになっていました〉というのですから、片づけはバカになりません。

◆キッチンを見れば「貯まる/貯まらない家」がわかる

 まず手をつけるべきは、キッチンだそうです。〈キッチン「から」が成功のカギ〉と本書がいうように、キッチンには〈賞味期限など数字のあるものが多いから〉捨てるハードルが低いのです。

〈キッチンを一目見れば、その家が「お金の貯まる家」か「貯まらない家」かがわかります〉と本書。油まみれの調味料が多数並び、同じような調理器具やフライパンがごちゃごちゃにかけてあり、油や飲料のストックが床に放置。

 使用しているのは一部だけなのに、日常を取り崩す不安が拭えないのかもしれません。「そういえば使っていない」ものを、何かひとつ手放せば、「貯まる家」への第一歩になるはずなのです。

 ちなみに〈「無駄」が生まれる4つの理由〉がこちらです。

’稱に行く頻度が高い
1人で管理できない
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ぁ斑寧な暮らし”に憧れすぎている

 意外なのがい任后手作りパンやフレッシュなスムージーといった、健康的な食生活を目指すのは素敵なこと。でも、ホームベーカリーやジューサーを買ったものの、使ったのは数回だけという苦い結果に。

 無駄金を使った失敗を認めるのは怖いものですが、それって単純に、ライフスタイルに合わなかっただけ。今の自分にちょうどいい暮らしに整えていけばいいのです。