「爆弾投下」「息の根を止める339ページ」などと評されるほど、過酷な内容だといわれている本書。世間が抱いているイメージとは全く異なる夫婦の素顔に迫っているという。たとえば、わが子にケタ違いのプレゼントをすることで有名なベッカム夫妻だが、実はお金への執着がすさまじく、飲食店でチップを出し渋るほどのケチと暴露。

 またデビッド本人が否定している女性問題にも斬り込み、不倫を公にしたアシスタントを含め、5人の女性との関係に言及している。夫の浮気性に苦悶する妻ヴィクトリアの姿も克明に描かれており、初めて不倫が報じられた際には「彼の顔をパンチした」、「スキャンダルが原因で精神的に不安定になり、ヘビースモーカーになった」とも。

 すっかり不仲になってしまった2人は、「めったに話すこともなく、よそよそしくなった」ものの、「“ベッカムブランド”を守るために団結し、“幸せな家族像”を壊さないように結婚生活を続けている」と著者は私見をつづっている。

 いわば「ビジネスで成り立っている仮面夫婦」と告発されてしまったベッカム夫妻。ただバウアーは、テレビ番組のインタビューで「離婚はせず、このままの関係を続けていくだろう」と述べ、家族の繁栄のために夫婦が協力していくとの見方を示したという。

 この本により巷では「幸せそうに見えるけどフェイクだったんだ……」と衝撃が広がったが、そんななかでも、懐かしのウエディングルックを再披露し、円満をアピールしたベッカム家。今月10日の末娘ハーパーの誕生日にも、家族仲良くお祝いする様子を発信している。

 これからも「幸せそうなベッカムファミリー」をたびたび見ることになりそうだ。

<文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>