黒崎みささんのビフォーアフター(左:本人画像提供、右:撮影:岡田一也)

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 まるでお人形さんのような可愛らしい見た目で“六本木No.1ドーリー系キャバ嬢”として多くの注目を集めてきた黒崎みささん。17歳から27歳の現在までに、総額1500万円ほどを整形に費やしてきたという。SNSには整形前の写真を載せることもあるが、「もともと可愛い」「かわいいのになぜ?」といったコメントが多く寄せられた。そういった声に対し、「他人の評価にあまり興味がない」と語る彼女に、整形を重ねたことで得た心境の変化などについて話を聞いた。

【画像】「整形前もかわいいのになぜ?」橋本環奈似の幼少期からプチ整形した10代、ダウンタイム中の姿まで…黒崎みささんのビフォーアフター

■莫大な借金を残して出奔した父と似ている自分の顔に嫌気「父親譲りの輪郭が嫌だった」

 17歳から整形をし始め、20歳のときには顎の骨を削る施術も受けたという黒崎さん。整形をしたいと思ったきっかけは、「父親譲りの輪郭が嫌だった」ことにあるという。

「大体のパーツが父親似で、特に輪郭はそっくり。それが嫌で、顎を削る前もヒアルロン酸を打ったりしていました。そのほかにも、元彼の浮気相手から『幸せになれない理由を顔のせいにするな』と言われたこともありましたけど…」

 Twitterに投稿した4年前と現在の姿を並べた写真に「ビフォーアフターがわからない」という声が多く寄せられたり、弟もYouTubeで「もともと可愛かった」と発言しているが、「家族全員が綺麗な二重なのに、自分だけ生まれつき一重なこと」も引っかかっていた。

「普通の家族コミュニケーションだと思うんですけど、昔からよく父親に『お前は捨て子だから1人だけ顔が違うんだ』ってイジられていましたね、冗談で。もちろん真に受けていたわけじゃないですけど、思春期くらいに『たしかに私だけ違うな』って気づいちゃった感じです」

 父親が莫大な借金を残して家を出てしまったため、黒崎さんは16歳で高校を辞めてJKカフェで働き始める。自分がすべてを背負うと決意したことについては、「選択肢がなかっただけ」と振り返る。

「弟は小さいし、母親は『どうしていいかわからない』という感じだったので、私が働かないとこの家は終わるなと(笑)。生きるためでした。それで生活が落ち着いてきた頃に整形を始めました」

■「ここを治せば人生ももっと豊かになる」と思い込んでいた “妥協点”を見出せた現在

 黒崎さんの著書『幸せって逃げ足速すぎてつかまえられないよ』(主婦の友社)には、「鏡に映った自分の顔が少しでも可愛くないと感じたら、翌日には整形をした」と書かれているが、最近は「この辺が妥協点かな」と思えるようになってきた。

「たぶん整形して人生がいい方向に向いていくなかで、『ここを治せば顔も人生ももっと豊かになる』って思い込んじゃっていたんだと思います」

 整形をしたことでお店での指名が増えたのは、夜の仕事をしていくうえでとても大きかったという。さらに、2020年1月に歯茎の位置を変える大手術を受け、満足度も今までで一番高かった。それでも現在の満足度は、100点満点中「78点くらい」。

「私の性格上、100点は絶対に行くことがないと思うんですね。お金と労力があったら、たぶん一生整形をしちゃう人間なので。だからある程度、妥協できたのはよかったなと思っています」

 “妥協点”を見出せるようになった今、「毎日がめちゃくちゃ平和」だと黒崎さんはどこか嬉しそうな様子で語る。

「恋愛も含めてメラメラした気持ちが一切なくなりました。仲がいい友だちと遊ぶときなんかは外でもスッピンです。SNSもあまり上げなくなりましたね。『いいね』の数が生きがいだったけど、それもなくなっちゃったから」

 整形の相談をしに来るファンもいるようだが、あくまで自分の選択肢として整形をしただけなので、整形をすること自体については肯定も否定もしない。主にメリットとデメリット、自分が手術をした病院のことなどを話している。

「ただ、なかには私のイベントに、『整形してない自分が行っていいんですか?』みたいに言う子もいて。それはちょっと違うなというか、『整形がカジュアルになりすぎるのもどうかな?』と思ったりします」