貯蓄ができない、月末になるといつもお金貯蓄ができないと悩んでいませんか?月末になるといつもお金がなかったり、クレジットカードの明細を見て、こんなに使っていたのかと感じたりしていたら、浪費癖があるのかもしれません。この記事では浪費癖の特徴や原因、直す方法を解説します。

そもそも浪費癖とは

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ついつい買い物をしてしまう、また無駄遣いをした、と後悔するばかりの自分には浪費癖があるのかと気になってしまうものです。まずは浪費癖という言葉の意味と、悪化した場合のリスクについて確認しましょう。

無駄遣いしてしまう癖

浪費癖とは、物やサービスに無駄にお金を使う癖です。正確には「ろうひへき」と読み、浪費には無益な物や時間、労力を無駄に使うという意味があります。

浪費癖になっている人は、例えば「いつかこの服を着るかもしれない」と購入し、袖を通すことがないまま放置しているように、不必要な物を無計画に購入してしまう癖です。

浪費癖のある人を浪費家といい、貯蓄の割合が収入の10%以下しかない場合も浪費家といえます。収入に見合った支出が管理できない、節約や貯蓄が苦手な人が浪費家といえるでしょう。

自己破産につながるケースも

一定の収入があるからと必要のないものを日常的に買うと、いつまでも貯蓄がなく毎月のクレジットカードの返済が苦しくなってしまうでしょう。

貯蓄がない状態でいつも返済ができない場合、良くないケースでは多重債務になり自己破産をする可能性も否定できません。浪費癖で借金が増え、1人で悩んでいるなら、早めに弁護士や司法書士など専門家に相談すると解決できる場合があります。

例えば、クレジットカードは使用できなくなりますが、カード会社などからの催促が一時的に停止され、借金が減額や免除となるかもしれません。解決方法は借金の総額や個人の所得により異なるものの、まずは手続きに詳しい専門家にアドバイスをもらいましょう。

浪費癖がある人の特徴

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浪費癖のある人にはお金の使い方や心理に特徴があります。今回は代表的な例をご紹介します。お金を使いすぎていると感じているなら、自分に思い当たる点があるか確かめてみて、浪費癖があるかチェックしてみましょう。

「買うこと」自体が楽しみになっている

お店で欲しいと感じたそのままに、本当に必要かどうか考えず金銭を払うような特徴があります。たまたまウィンドウショッピングで見つけた商品を衝動的に購入したり、気になったサービスの金額を気にせず体験したりする人は、買うことが楽しみになっているのです。

「自分が気に入ったものを手に入れたい」という気持ちが強く、購入すると満足する傾向にあります。使っていない商品が多い・袖も通さずにタンスの中にしまい込んでいる服がある・家に帰ってから後悔するという人は浪費癖にあてはまるでしょう。

バーゲン・セール・期間限定に弱い

バーゲンやタイムセール、期間限定の言葉に弱い人は浪費癖の傾向があります。「今買わないと損」「この機会を逃したくない」と衝動的に思い込んでしまうようです。

節約のために安く購入することはよいことですが、家に何個もあるものを購入していて、結局は無駄遣いになります。

お得という言葉でじっくり考えるとわずかしか安くなっていないこともあり、購入した後に後悔している人もいるでしょう。安いからといって購入していると、少額でも積み重なって浪費につながってしまいます。

プライドが高い

SNSでいいねが欲しい、職場や友達よりよいものを持っていると見られたいなど優越感に浸ることが好きな人は、プライドが高いかもしれません。

例えば、友達と食事に行って気前よく支払ったり、高価なプレゼントを贈ったりして、見栄を張ってしまう人は要注意です。お金がなくても「うらやましい」「すごい」と思われたい気持ちが強くなり、散財がやめられなくなる傾向があります。

他人よりよいものやサービスを使うのは悪いことではありません。しかし、生活に必要ではないものを過剰に購入してしまう浪費癖が、自らの生活を苦しくしてしまうのです。

お金の管理が雑

毎月必要な固定費や昼食代、趣味などのお金を計算せずに自由に使う人は、浪費癖の傾向があります。収入がいくらあるのかもあいまいで、使ったお金も管理しないため、気が付くと銀行口座に使えるお金がほとんどないという状態が多いでしょう。

例えば、高額な物でも支払いの計画をせず、欲しいと思ったままに購入してしまいます。毎月の予算を決めないうえ、大まかな検討で購入するため支払いが収入を超えることが多くなってしまうでしょう。今の生活が楽しければいいと、あるだけのお金を使う管理方法は浪費癖につながるのです。

浪費癖の原因は?

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「ついついお金を使いすぎてしまう、無駄遣いをやめたい」と思っているのに直らないのはなぜでしょうか。浪費癖には心理的な要素と性格が自分で気が付かないうちに原因となっています。なぜ無駄遣いをしてしまうのか、ご紹介します。

計画的にお金を使う癖がない

物やサービスを見て欲しいと感じたら、口座の残高や必要なお金を気にしないで購入してしまいます。収入から必要な固定費を引いて使える金額を計算しないため、計画的にお金を使う癖がないのです。

子どものときはお小遣いでお金を貯めて欲しいものを購入していた人でも、収入があるからと楽観的になり我慢をしないで購入してしまいます。

特にクレジットカードはその場で簡単に支払うことができ、現金と違って支払った感覚が乏しいため、金額が明確に把握できません。欲しいという気持ちを優先して、使えるお金を計算してもいないことが原因にあるといえます。

買い物がストレスの発散になっている

本当に必要なものではないのになぜか買い物をしてしまう場合は、買い物自体がストレス発散の手段になっている可能性があります。

忙しい毎日では、誰でもストレスは溜まります。商品やサービスにお金を支払った後に心が高揚し、スッキリした気分になっている人は注意が必要です。

例えば、もとは堅実だった人が恋愛や仕事のストレスからネットショッピングや高額なエステに夢中になり、気付けば貯蓄をすべて使ってしまった、というケースもあります。最初は気分転換のために少額から始めた浪費も、気をつけないと浪費癖がついてしまうのです。

浪費癖を直す方法とは

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浪費癖を直さずにいると、友達の結婚式に参加できなくなったり、ご飯に誘ってもらっても行けなかったりなど、つきあいが悪いと思われます。さらに病気になったときにお金がない、保険にも入れないなど将来が不安になります。

今だけでよいと考えず、早めに浪費癖を直しましょう。ここからは具体的な浪費癖を直す方法をご紹介します。

心が疲れているならカウンセリングなどを活用

買い物をすることが日常になり、借金が増えて返済に困るほどの浪費癖がある人は、買い物依存症の可能性があります。

購入した物には執着がなく、お金を払う過程が楽しい。買いたいという衝動が抑えられず自制心が働かなくなる状況は心が疲れているからでしょう。借金が増え、返済のために借金をしていくと自己破産につながる可能性もあります。

買い物をやめたい、浪費癖をなくしたい、金銭感覚がない本人や、借金を繰り返してしまう、と自分のことを責めてしまったり、つらいと感じたりするのなら、専門家のカウンセリングも視野に入れ、浪費癖の改善を目指しましょう。

カードの解約も視野に入れよう

クレジットカードや電子カードは実際にお金を使っている感覚がわかりにくく、浪費癖の原因になります。浪費癖を直すためにも、一時的にクレジットカードを解約することも視野に入れましょう。

クレジットカードやリボ払いは、銀行口座に入っている以上のお金を前借りで使うことができます。「あとで支払えばいいや」と分割やリボ払いを繰り返していると、細かな支出が把握できなくなってしまうのです。ネットショッピングはクレジットカード払いをやめ、コンビニ払いや着払いを利用しましょう。

生活に必要なぶんだけを給料日に下ろし、それ以外は銀行に行かないと決めてしまうのも効果的です。お金を使う機会そのものをなくしましょう。

お金の管理を家族に任せるのもあり

浪費癖のある人は、使いたい分だけお金を使うため、自己管理ができないといえます。お金の管理ができるようになるには、まずは家族など信頼できる人に通帳、デビットカード、クレジットカードを預けます。限られたお金でやりくりする方法を身につけていくと浪費癖の改善になるのです。

なるべく家計簿をつけて可視化しましょう。計画的に使えるようになること、家族と必要なものかを相談することでお金の使い方を管理できます。自分では必要だと感じていても、客観的に見ると必要性のないものだとわかり、お金に興味が湧くようになります。

購入するものの判断ができるよう、やりくりをもう一度学ぶために、家族にお金の管理を任せるのはよい方法でしょう。

浪費癖を直したいならまずは現状把握から

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毎月の返済が苦しいうえに貯蓄ができないことを直したいと考えるなら、自分自身と向き合うことが大切です。毎日のお金の使い方を見直し、問題点を見つけるために現状把握をしましょう。浪費癖を直すには金銭感覚を取り戻す必要があります。

今のお金のバランスを知ろう

まずは収入と支出を認識し、正確に管理して浪費癖を直す必要があります。散財・浪費の項目がどれだけあるかまずは可視化しましょう。

一般的に必要のないものにお金を使うことを散財といいます。浪費は、お金・時間・労力を無駄にすることで、お金以外の意味があります。散財はお金を無駄に使うことに限定されます。

例えば送料無料にするために、不必要な物まで購入してしまうことは散財になります。

散財にならないために、クレジットカードを使う人は、家計簿アプリを使ってみるとよいでしょう。クレジットカードで金銭感覚がマヒしてしまう部分を、家計簿アプリが連動し使った金額を可視化できます。

支出別に確認できるため、改善がしやすくなります。収入と支出のバランスを毎日管理して散財をなくして、浪費癖を直しましょう。

買い物以外のストレス解消法を見つけよう

買い物をすることで気持ちが落ち着く人は、ストレスを解消しましょう。お金を使えばストレスは解消できますが、支出が増え生活が苦しくなっては困ります。

まずはどんなときに買い物したくなるかを考えることです。仕事が忙しい、彼氏や彼女と喧嘩をするとイライラするなどストレスの原因を考え、どんなときに夢中になれるかがストレス解消法の一つになるでしょう。

運動をして汗をかくことは良いストレス解消法になります。趣味を作る場合は、お金がかかりすぎないことが重要です。友達とおしゃべりをするのも気分転換になります。お菓子作りや夕食作りなど料理の腕をあげるとおいしいものが食べられて、気分が明るくなるでしょう。

まとめ

浪費癖は日常の無駄使いが重なり、しだいに金額が大きくなり生活を圧迫してしまいます。浪費癖があるかもしれないと感じたときは、同じ特徴がないか知って対策をすることが大切です。原因にストレスや心の疲れもあるため、誰でも浪費癖になる可能性があります。

まずは収入に見合った支出を計画的にして、お金を管理しましょう。浪費癖から借金が支払えず生活が苦しいときには、早めに専門家に相談し解決することをおすすめします。