保湿のつもりが逆効果!?化粧水ミストにご注意!
ミストタイプの化粧水って気持ちいいですよね。
吹きかけるだけで顔全体に水分を与えることができるため、「一度使ったら手放せない!」と感じている方も多いのではないでしょうか。
しかし、化粧水ミストをメイク直しに使っているという方は要注意!
化粧水ミストだけ使ってメイク直しをすると、お肌のうるおいを奪う原因になってしまうのです。
化粧水ミストは肌のうるおいを奪う原因にも!?
うるおいを補給するつもりで使っているのに、なぜ化粧水ミストによって、肌のうるおいが奪われてしまうのでしょうか?
その原因は、お肌に水分が触れるとその水分が蒸発する際に、お肌の水分を奪ってしまうから。
スキンケアで大切なのは保湿成分を補い、肌の中にある水分を蒸発させないことですから、ほとんどが水分からできている化粧水ミストだけでは余計に乾燥してしまう場合もあるのです。
お風呂上がりや洗顔後の濡れた肌が乾いていくと、途端に肌が乾燥していくのと同じ原理と考えるとわかりやすいですよね。
保湿成分が肌の奥まで浸透しない…?
化粧水ミストと普通の水の違いは保湿成分が入っているか、いないかということ。
そのため、保湿成分の入っている化粧水ミストを使えば、肌にうるおいを与えられると考えますよね。
しかし、化粧水の後に乳液をつけるのがスキンケアの一般的な手順。「水分 → 油分」の順番です。
けれど、メイク直しのときに化粧水ミストを使うとどうでしょう?
一般的なファンデーションには油分が含まれているため、その上から化粧水ミストを使うと「油分 → 水分」の順になり、保湿成分が入っていても油がバリアとなって、肌まで浸透しにくいのです。
アルコール入りのものはとくに注意が必要
さらに気をつけたいのが、アルコールの入った化粧水ミストです。
先ほど、水分が蒸発するときにお肌の水分を奪うというお話をしましたが、アルコールは水よりも揮発性が高いため、さらにお肌の水分が失われてしまいます。
化粧水ミストの後に、濡れた肌をしっかりふき取り、油分も補うという大掛かりなメイク直しには適しているかもしれませんが、なかなかそういう方は少ないと思います。
ミストでお肌の水分を奪ううえに、アルコールでお肌の水分を奪ってしまっては、お肌の水分は奪われる一方です。
どうしてもメイク直しの際に化粧水ミストを使いたいという方は、せめてアルコールの入っていない物を選ぶようにしましょう。
メイク直しは美容クリームや乳液がオススメ!
では、メイク直しはどうすればよいのでしょうか?
オススメは、美容クリームや乳液を用いる方法です。
コットンにほんの少し美容クリームや乳液をつけ、ポンポンと軽く叩くように気になる部分を抑えてみましょう。
コットンが難しいようであれば、美容クリームや乳液を手のひらにつけ、気になる部分を手で押さえていきます。手のひらでも指の腹でも大丈夫です。
この後ティッシュを顔にあてオフしたら、その上からメイク直しができますよ。
美容クリームや乳液は配合バランスが異なるものの、「水分」と「油分」の両方が含まれています。
そのため、ファンデーションもオフしやすく、同時にうるおいを補うことができるのです。
いかがでしたか? 「化粧水ミスト」はメイク直しではなく、髪の毛のパサつきを抑えたり、入浴後の保湿で使用する際には手間をかけずにケアできる優秀アイテムです。
使用する場面を適切に使い分けることで、正しい保湿ケアを行ってくださいね。
<プロフィール>
大野えりか
コスメ薬事法管理者/コスメコンシェルジュ/美容ライター。コスメプラス代表
1986年東京都生まれ。美容雑誌の編集プロダクションを経て、化粧品メーカーでウェブコンテンツの企画、制作を担当。美容ライターに転身後は紙媒体とウェブ媒体での編集経験を活かし、テレビや雑誌、ウェブ等で活動を行う。現在は美容コラムの執筆のほか、薬事法アドバイザーとしても活躍している。
写真© utoimage - Fotolia.com
吹きかけるだけで顔全体に水分を与えることができるため、「一度使ったら手放せない!」と感じている方も多いのではないでしょうか。
しかし、化粧水ミストをメイク直しに使っているという方は要注意!
化粧水ミストだけ使ってメイク直しをすると、お肌のうるおいを奪う原因になってしまうのです。
化粧水ミストは肌のうるおいを奪う原因にも!?
うるおいを補給するつもりで使っているのに、なぜ化粧水ミストによって、肌のうるおいが奪われてしまうのでしょうか?
スキンケアで大切なのは保湿成分を補い、肌の中にある水分を蒸発させないことですから、ほとんどが水分からできている化粧水ミストだけでは余計に乾燥してしまう場合もあるのです。
お風呂上がりや洗顔後の濡れた肌が乾いていくと、途端に肌が乾燥していくのと同じ原理と考えるとわかりやすいですよね。
保湿成分が肌の奥まで浸透しない…?
化粧水ミストと普通の水の違いは保湿成分が入っているか、いないかということ。
そのため、保湿成分の入っている化粧水ミストを使えば、肌にうるおいを与えられると考えますよね。
しかし、化粧水の後に乳液をつけるのがスキンケアの一般的な手順。「水分 → 油分」の順番です。
けれど、メイク直しのときに化粧水ミストを使うとどうでしょう?
一般的なファンデーションには油分が含まれているため、その上から化粧水ミストを使うと「油分 → 水分」の順になり、保湿成分が入っていても油がバリアとなって、肌まで浸透しにくいのです。
アルコール入りのものはとくに注意が必要
さらに気をつけたいのが、アルコールの入った化粧水ミストです。
先ほど、水分が蒸発するときにお肌の水分を奪うというお話をしましたが、アルコールは水よりも揮発性が高いため、さらにお肌の水分が失われてしまいます。
化粧水ミストの後に、濡れた肌をしっかりふき取り、油分も補うという大掛かりなメイク直しには適しているかもしれませんが、なかなかそういう方は少ないと思います。
ミストでお肌の水分を奪ううえに、アルコールでお肌の水分を奪ってしまっては、お肌の水分は奪われる一方です。
どうしてもメイク直しの際に化粧水ミストを使いたいという方は、せめてアルコールの入っていない物を選ぶようにしましょう。
メイク直しは美容クリームや乳液がオススメ!
では、メイク直しはどうすればよいのでしょうか?
オススメは、美容クリームや乳液を用いる方法です。
コットンにほんの少し美容クリームや乳液をつけ、ポンポンと軽く叩くように気になる部分を抑えてみましょう。
コットンが難しいようであれば、美容クリームや乳液を手のひらにつけ、気になる部分を手で押さえていきます。手のひらでも指の腹でも大丈夫です。
この後ティッシュを顔にあてオフしたら、その上からメイク直しができますよ。
美容クリームや乳液は配合バランスが異なるものの、「水分」と「油分」の両方が含まれています。
そのため、ファンデーションもオフしやすく、同時にうるおいを補うことができるのです。
いかがでしたか? 「化粧水ミスト」はメイク直しではなく、髪の毛のパサつきを抑えたり、入浴後の保湿で使用する際には手間をかけずにケアできる優秀アイテムです。
使用する場面を適切に使い分けることで、正しい保湿ケアを行ってくださいね。
<プロフィール>
大野えりか
コスメ薬事法管理者/コスメコンシェルジュ/美容ライター。コスメプラス代表
1986年東京都生まれ。美容雑誌の編集プロダクションを経て、化粧品メーカーでウェブコンテンツの企画、制作を担当。美容ライターに転身後は紙媒体とウェブ媒体での編集経験を活かし、テレビや雑誌、ウェブ等で活動を行う。現在は美容コラムの執筆のほか、薬事法アドバイザーとしても活躍している。
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