突然ですが、歯ブラシはいつ取り替えますか?
1ヵ月ごと? それとも半年? いや、もう1年以上使ってる!?
「替え時は気がついた時」という人もいることでしょう。
現代の生活において、歯磨きは子どものころから生活習慣として身についている人が多いはず。
しかも、毎日数回使うものですから、それなりに消耗していますよね。
明日6月4日から始まる「歯と口の健康週間」を前に、歯の健康に大切な「歯ブラシ」について考えてみませんか?

お口に入れる歯ブラシはいつも清潔にしたいもの


歯ブラシの替え時は磨き方次第

歯ブラシは「毛先が開いたら交換」が基本ですが、磨く力が強い人ほど早く毛先が開いてしまいがち。
「歯ブラシを3ヵ月もたせるように磨くこと」。
これはある歯科医の言葉で「歯ブラシを3ヵ月使っても毛先が広がらないくらい軽い力で磨きなさい」という意味です。
とはいえ、歯ブラシは毎日使うものですから、雑菌が繁殖しやすく、ブラシの弾力が乏しくなってくるのも事実。毛先が開いていないからといって、数ヵ月も使い続けるのは衛生上好ましくありません。
そのため、歯磨きの消耗度と衛生面を考慮すると、歯ブラシの替え時は「およそ1ヵ月程度」と言われています。毎月○日とか、お給料が出たら、など、自分のタイミングを決めておくと忘れずにすみますね。
もちろん、2週間程度で毛先が開いてしまう人は1ヵ月を待たずに替える必要がありますが、その場合は、力を入れ過ぎて磨いている可能性があるので、一度確認してみてください。
歯ブラシを裏側から見て、毛先が見えるくらい開いた状態になったら、どんなに丁寧に磨いても歯や歯肉にうまく毛先が当たらず、キレイに磨けません。
そのまま使い続けると、歯ぐきを傷つけたり、歯槽膿漏や歯肉炎にもなりかねないので、気を付けてくださいね。


保管方法にも注意が必要

ところで、歯ブラシはどのように保管していますか?
まさか、歯ブラシに食べカスがついたまま放置、なんてことはないですよね?
その場合、雑菌が増えるだけでなく、カビが生える可能性が……!
使い終わった後は、流水で汚れを落としてよく水を切りましょう。清潔に保つために、風通しのよい場所で保管して、乾燥させるようにしてくださいね。
また、旅行に行く際や持ち歩く時など、歯ブラシにキャップをつけたり、ケースに入れる人はいませんか? これは雑菌の温床になりかねないので、実はNGです。ケースに入れる場合は、歯ブラシをなるべく乾燥させてからにしましょう。


歯ブラシ供養をしてくれる神社とは

東京にはなんと、歯ブラシの供養をしてくれる神社があります。
通称「はくさんさま」と呼ばれる、文京区の白山神社(はくさんじんじゃ)で、歯痛止め信仰で古くから知られています。
平成27年6月6日(土)〜14日(日)に行われるのが、第31回「文京あじさい祭り」。
約3000株のあじさいが咲くことで有名で、歯ブラシ供養は期間中の日曜日である6月7日と14日の各13時からです。
興味のある方、むし歯にお悩みの方は、古い歯ブラシを持ってお出かけになってみてはいかがでしょう。


お口と歯の健康のために

最近、利用する人が増えている電動歯ブラシ。磨く力に個人差が出にくいことや、普通の歯ブラシよりも高価なことから、交換はメーカー推奨の時期を目安にしてみてください。もちろん、保管方法は通常の歯ブラシと同様です。
実際に治療をしなくとも“ニオイ”や“音”だけで「痛い」と感じてしまう歯医者さん……できれば行きたくないところですよね。
なるべく痛い思いをしなくてすむように、日頃から丁寧に歯を磨き、お口の中をキレイにする習慣を身につけましょう!
歯ブラシで取れにくい汚れは、デンタルフロスや歯間ブラシなどを使えば落としやすくなります。歯磨きグッズを上手に活用して、健やかな歯をキープしてくださいね。
参考URL:文京区HP(文京あじさい祭り リンク先参照)