コウモリの常識が覆されている件―50メートルを超える場合は「目」を使って行動している

写真拡大

近年さまざまな事柄に関する研究が進み、数多くの「常識」が覆されています。コウモリもそのひとつです。

コウモリがどのようにして自分の位置や獲物の位置、仲間と会話をするのかは良く知られています。超音波を出してその跳ね返りなどを利用して生活しています。誰もが知っている常識的なコウモリの生態ですが、それが実は違うかもしれないとネイチャー・コミュニケーションズ誌が発表して話題になっています。

研究によると、コウモリの超音波が届く範囲は50メートルに限られていて、それを超える範囲では「目」を使って行動しているそうなのです。コウモリの目は太陽の光をキャッチすることができます。

実験では、70匹のコウモリが使われました。コウモリたちをふたつのグループに分けて、ひとつのグループには太陽を見せて、もうひとつは疑似太陽を見せてその反応をみました。

彼らの住む場所から約20キロ離れた場所から一斉に放ち、どのように巣に帰っていくのか調べたところ、太陽を見せたグループは迷うことなく自分の巣へ帰っていったそうです。
一方、疑似太陽を見せられたコウモリたちは90度ずれたコースをたどってしまったそうです。

このことからコウモリの目は太陽の光を見て、それによって自分たちの巣の位置などを確認しているとわかったのでした。

超音波が使われるのはごくわずかな範囲だけだったことが証明されたわけです。

コウモリたちの新事実、身近な動物好きとの話題作りに話してみてくださいね。

Bats might not be as blind as previously thought
http://www.thedailystar.net/bats-might-not-be-as-blind-as-previously-thought-34549