国内外から、浮世絵の名作が一堂に!江戸東京博物館で国際浮世絵学会創立50周年記念「大浮世絵展」 開催

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日本が世界に誇るアート「浮世絵」が生まれたのは17世紀の後半、江戸時代のこと。それは最新流行の風俗画のことで、いわば時代の最先端を描いたファッションイラストのようなもの。そんな浮世絵が誕生した頃の美人画から、明治・大正・昭和に至る多彩な作品を集めて紹介する「大浮世絵展」が、1月2日(木)から3月2日(日)まで、墨田区の江戸東京博物館で開催中。

こちらは、浮世絵の研究・保存・普及・国際交流などを目的に活動する「国際浮世絵学会」の創立50周年を記念して行われるもので、国内外の“名品”が一堂に集結! 国内のコレクションは約40カ所から、さらにロンドン・大英博物館など世界の美術館から選び抜かれた「国際選抜」の名作が、全部で約340点も展示予定。(期間中、展示替えあり)

歌麿、写楽、北斎などのスター絵師の活躍ぶりはもちろん、江戸期に花開いた浮世絵文化の魅力を堪能できる展覧会で、会場は6つのコーナーに分かれて展示。浮世絵の誕生につながる肉筆の美人画などを集めた「浮世絵前夜」、版画が庶民の娯楽として広まり始めた時代の「浮世絵のあけぼの」、多色摺りが発展した頃の「錦絵の誕生」、さらに人気が頂点に達した18世紀後半の「浮世絵の黄金期」、多くの浮世絵師が活躍した時代の「浮世絵のさらなる展開」、幕末から明治維新そして大正・昭和へとつながる「新たなるステージへ」。

今回は版画だけでなく肉筆画も多数展示していて、大首絵、役者絵、相撲絵、上方絵など、ジャンルもさまざまに「浮世絵」のすべてがわかる構成に。教科書に載っていた「浮世絵」、どこかで見たことのある「浮世絵」、そしてあなたが見たいと思っていた「浮世絵」に、きっと出会えるはず!