突然旦那にゲイだと告げられた妻が増加中―どうすればいいの?

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カミングアウトという言葉がありますが、ゲイであるとカミングアウトする多くの人が、一度は異性と結婚をして子供もいる普通の人。ある日突然旦那にゲイだと告げられたら?

結婚して何年もたち、子供も生まれ普通の夫婦生活を送っていたのに、突然旦那からゲイだとカミングアウトされるケースがアメリカで増えています。

アメリカでは、ゲイの男性の10〜50%が一度は異性と結婚した経験があるか、今もなお異性との結婚生活を続けています。その理由は、ゲイの男性も女性と普通に結婚して普通の生活をすることを望んでいる、もしくは望んでいたからです。男性に興味がある事、男性のほうが好きである事を隠し、できればそんなことは忘れて世間一般に普通である人生を送りたいと思うからなのです。

では長年連れ添った旦那にゲイだと告げられる女性のほうの気持ちはどうでしょうか。現在アメリカでは、自分の妻や旦那に同性愛者だと告げられる人が200万人もいます。

そんな人たちに、専門家がアドバイスすることは、時間をかけて現実を受け入れるという事。すぐに離婚したからといって、全てが解決するわけではないのです。

実際に、夫婦のどちらかがカミングアウトしたアメリカの夫婦のうち3分の2はしばらくもしくはずっとそのまま結婚生活を続けています。旦那が男性を好きだからといって、家族への愛は同じようにあり、家族と離れたいと思っているわけではないのです。彼氏のいる旦那と結婚生活を続けるのは安易なことではないですが、可能なことなのです。

子供たちには、カミングアウトしたお父さんから直接正直に話をするほうが、子供も受け入れやすいという調査結果が出ています。子供の年齢にもよりますが、質問された事には正直に答え、なるべく早い時点からきちんと話をしてあげるほうが子供も理解しやすいのです。

家族のカミングアウトで悪い事ばかりが起こるわけではありません。カミングアウトによって、精神的に追いつめられていた旦那の悩みの理由が分かって逆に安心する妻も多いのです。カミングアウトしていないゲイの男性は、普通の旦那さん、普通のお父さんを装いながらも、心の中では何かが違うと長年悩み、精神的に病んでしまったり、ひどい場合は自殺をしてしまう場合が多いのです。

ゲイ告白される妻たちがわかっておくべきことは、旦那さんがゲイである事は、妻のせいではないということ。ゲイである男性は、自分が望んでゲイになったわけではないのです。旦那がゲイであることが分かった女性は、同じような状況にいる他の女性やサポートグループ、専門家を探して自分の悩みを相談し、サポートしてもらいましょう。同じ悩みを抱えている女性はほかにもたくさんいるのです。

アメリカでは現在13の州で同性の結婚が認められています。法律だけでなく、社会で同性愛がもっと受け入れられるようになれば、普通を装っての結婚も減り、傷つく家族の数も減るのです。

参考:when your husband’s other woman is a man
http://www.ellennordberg.com/featured/when_your_husbands_other_woman_is_a_man