鹿児島中央駅から指宿駅のシーサイドラインを走る。 東側に錦江湾、桜島を一望することができる

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JR鹿児島中央駅から、かわいい特急電車に乗って約50分。たどり着いたのは、薩摩半島の南端、指宿市。九州を代表する温泉地の1つで、絶景やパワースポット、情緒が息づく街並みから最新スイーツまで、女子旅にはぴったりなスポットとして注目を集めている。

【写真を見る】海側にあるカウンター席。美しい眺めを存分に楽しむことができる

■ 海沿いを走る斬新な列車「特急 指宿のたまて箱」で指宿へ

薩摩半島に伝わる、竜宮伝説をモチーフにした大人気の観光列車、通称「いぶたま」。白黒のシックな車体で、車内には色鮮やかなソファーシートがゆったりとした間隔で並ぶ。浦島太郎の玉手箱にちなんで、乗車時に白い霧がでる演出も話題だ。

車内販売でゲットしたいのが「いぶたまプリン」(410円)。なめらかな舌ざわりのクレームブリュレと黒ゴマの風味が際立った上品な甘さが特徴。また、平成の名水百選にも選ばれた唐船峡の天然水を使用した「指宿温泉サイダー(260円)」も人気。

■ まるで海の上を歩いているよう!自然が造り出す神秘の道

春に必ず足を運んでおきたいのが「知林ヶ島(ちりんがしま)」。錦江湾に浮かぶ無人島で、3〜10月の大潮、中潮の干潮時に、長さ約800mの砂の道「通称ちりりんロード」が出現し、歩いて渡ることができる。最近では、島と陸地が繋がることから、「縁結びの道」や「愛の島」とも呼ばれている。

また、知林ヶ島のすぐ近くにある「魚見岳(うおみだけ)」からの眺めも絶景。車で頂上まで登ることができ、指宿市街地や、晴天時には開聞岳と桜島を同時に見ることもできる。

■ 縁結びの神社で貝殻に恋の願いを託そう

薩摩半島の最南端にある長崎鼻に隣接する「龍宮神社」。浦島太郎が竜宮城に旅立った地といわれ、乙姫様を祀る社が建立されている。縁結びのご利益があり、境内の貝殻(100円)に願い事を書いて奉納すると願いが叶うといわれている。

■ ユニークな参拝方法で、勝負運をアップ!

なでしこジャパンや多くのスポーツ選手が訪れた開運や勝負運にご利益がある「釜蓋(かまふた)神社」。境内の鳥居から拝殿まで釜の蓋をかぶって参拝すると願いがかなうと言われている。ユニークな参拝が楽しく、南九州を代表するパワースポットの1つ。

■ 女性に人気の“そら豆スイーツ”をゲットしよう

そら豆生産量日本一を誇る指宿で、じわじわきているのが“そら豆スイーツ”。「御菓子司 鳥越屋」の「宇宙豆(そらまめ)スイーツ」(130円)は、そら豆餡が入ったミニどら焼き。かわいらしい見た目と、独特な風味を味わうことができる。

地元産サツマイモを使った饅頭「いぶすき路」も有名。1959(昭和34)年の「全国菓子大品評会」で「岸総理大臣賞」を受賞した、おみやげにも喜ばれる逸品。店内には、おしゃれなカフェスペースがあり、好きなスイーツを買って、ドリンクと共に味わうことができる。

■ 風情を感じる温泉街にたたずむバルで、湯上りに1杯

昔から地元の人と観光客の憩いの場として親しまれてきた「元湯」など、風情あふれる通り「子宝ロード」にある「ゆのはまバル」。地元産の無農薬食材にこだわったイタリアンと、豊富なお酒を楽しめる。古民家をリノベーションしたおしゃれな雰囲気で、夜になると温かい明かりが灯り、地元の人や観光客でにぎわう。

■ 砂むし温泉で旅の疲れを癒そう

指宿の名物といえば、世界的にも珍しい天然の砂むし温泉。砂の圧力と温泉の成分により、発汗を促すので、デトックス効果抜群。「休暇村 指宿」の「癒砂(ゆさ)」では、潮風を感じながら開放的な砂むし温泉が人気。ウトウトしてしまう気持ちよさの温泉で、心も体もリフレッシュしよう!

鹿児島中心地から、ちょっと足をのばして、指宿、南九州を旅してみてはいかが?【福岡ウォーカー編集部/杉山はづき】