「N・S・ハルシャ展:チャーミングな旅」森美術館で開催 - ローカルと伝統から見た現代のインド

写真拡大

「N・S・ハルシャ展:チャーミングな旅」が森美術館にて開催。会期は2017年2月4日(土)から6月11日(日)まで。

南インドの古都マイソールを拠点に制作を行うアーティスト、N・S・ハルシャ。経済成長と共にその注目を集めるインド現代美術界を代表するアーティストの1人だ。彼の作品は、インドの世相や社会状況を、宗教画のような古典的表現技法を用いてユーモラスかつシニカルに描きあげる。現代的な題材を多く扱いながらもその根底には、南インドの自然や伝統文化、人間と森羅万象が一体化した世界観や、世の不条理さ、といった要素が見られる。

また、彼はそのように独自の視点から現代アートの解釈や問題提起を解放するだけでなく、その手法においても「絵画」という枠組みにとらわれない制作を行う。キャンバスをはじめ床絵、壁画やインスタレーションまで多様なメディアを使用した彼の展示は、1人のアーティストによるものでありながら、様々な絵画のありかたを私たちに提案する。

本展では、新作含む約75点の作品を通してアーティストの20年にわたる実践を見ていく。ローカルや伝統という視点から見たインドの「今」を作品だけでなく、彼のコレクションのインド漫画や、現地の人々の生活を写した写真や映像からも体感できる。

【開催概要】
「N・S・ハルシャ展:チャーミングな旅」
企画:片岡真実(森美術館チーフ・キュレーター)
会期:2017年2月4日(土)〜6月11日(日)
開催場所:森美術館
住所:東京都港区六本木6-10-1六本木ヒルズ森タワー53F
開館時間:10:00〜22:00、火10:00〜17:00
※いずれも入館時間は閉館時間の30分前まで
※会期中無休
入館料:一般1,800円、学生(高校・大学生)1,200円、子供(4歳〜中学生)600円、シニア(65歳以上)1,500円
※すべて税込み
※本展のチケットで、展望台東京シティビューにも入館可
※屋上スカイデッキへは別途料金

N・S・ハルシャ:
インド南部、カルナータカ州マイスール生まれ。現在もマイスールを拠点に活動。1969年、1995年、ヴァドーダラーのマハーラージャ・サヤラジオ大学絵画修士課程修了。アルテスムンディ大賞(2008年)などを受賞。コーチ=ムジリス・ビエンナーレ(インド、2014年)、、堂島リバービエンナーレ(大阪、2013)、アデレード・フェスティバル(オーストラリア、2012年)、横浜トリエンナーレ(2011年)、など含む多数の国際展に参加。2009年にロンドンの国際美術研究所、2008年には、エルメスが展開する銀座メゾンエルメスフォーラムにてそれぞれ個展を開催。インド現代美術を包括的に紹介した大型国際巡回展「インディアン・ハイウェイ」(2008年、ロンドン、サーペンタイン・ギャラリー/2012年まで世界5都市巡回)、「チャロー!インディア:インド美術の新時代」(2008年、森美術館)にも参加。

【問い合わせ先】
TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)


[写真付きで読む]「N・S・ハルシャ展:チャーミングな旅」森美術館で開催 - ローカルと伝統から見た現代のインド

外部サイト

  • 特別展「雪村―奇想の誕生―」東京・滋賀で開催 - 約130件で雪村芸術の全貌に迫る最大規模の回顧展
  • 「大エルミタージュ美術館展 オールドマスター 西洋絵画の巨匠たち」が六本木、名古屋、神戸にて開催
  • 「星空のイルミネーション」六本木ヒルズで開催、360°プラネタリウム&映画『君の名は。』コラボも