みるみる“老け”の原因にも!肌トラブルを招く「メイク落とし法」
肌だけでなく身体もクレンジングが大切といわれる今は、クレンジングブームといえます。しかし、これだけ情報がたくさんあっても、まだまだ間違ったクレンジングを行っている人が多くみられます!
クレンジングを見直すとくすみ、薄いしみ、ごわつき、乾燥など、肌のトラブルが改善されることもあります。ついついやってしまう、間違ったクレンジングを今日から止めて、明日からふっくら肌で過ごしませんか?
今回はエステティシャンの筆者が、顔のクレンジングでついついやりがちだけど、肌にはとても負担をかけてしまう方法をご紹介します。
■ポイントメイクもそのまま「ぐちゃぐちゃ洗い」
ポイントメイク落としを使用していないという人もいますが、目元や唇の皮膚は他の皮膚より薄いのに、メイクで一番濃い色を使っていると思いませんか? ちゃんと落せていないと、色素沈着をして目の周りや唇がくすんでしまいます。
また、ポイントメイク落としを使用せずに顔全体のメイクを同時に落とそうとすると、目元や口元の色素が顔中に広がり、シミの原因になることも。大きな粒子であるラメなどのキラキラは肌を刺激し、細かな石でこすっているのと同じ状態となってしまいます。そのため、肌への負担が少ないポイントメイク落としの使用をオススメします。
■クレンジング剤をケチる
クレンジング剤をケチると、肌をこすってしまうリスクが上がります。それは、単純に量が少なく肌滑りが悪いという理由もありますが、クレンジング剤の目的である、汚れを浮き上がらせるという“乳化”の働きが悪くなるからです。
クレンジング剤の使用量は、商品の使用法の量より少し多めがベストです。
■クレンジング兼用の洗顔フォーム
健康な肌の人には問題が少ないですが、乾燥を気にしている人はクレンジング兼用の洗顔フォームの使用はNG。洗浄力が強いものが多いため、皮脂を取りすぎてしまい乾燥やごわつき、シワの原因になってしまうことがあります。
■ゴシゴシ落とす
肌をこすることは、“老け顔”を招く大きな要因となってしまいます。特に、目の周りのポイントメイクや小鼻の皮脂を気にして、ゴシゴシしていませんか? 適量のクレンジング剤を使用し、汚れを溶かすイメージで洗いましょう。
■唇や鼻の下のクレンジングをしない
意外と見落としているのが、唇と鼻の下です。唇はリップクリームだけのときでも、様々な成分や汚れが付くので行ったほうがいいです。
また、鼻の下は人中という溝があり、そこにニキビができやすい人もいます。皮脂も多めの場所なので、細かく手を動かしクレンジングしましょう。
■長時間のクレンジング
クレンジング剤はファンデーションの油分やポイントメイクの色素、そして、お肌の余分な皮脂まで落としてくれます。その反面、洗浄力が強めのものが多く、肌には負担がかかります。
そのクレンジング剤を長時間、顔に置くこととは、つけ置き洗いをしているのと同じ! マッサージをすることは、つけ置き洗いのあと揉み洗いをしていることと同じです。
■熱めのお湯ですすぐ
熱いお湯は、フライパンや食器の油もスッと流してくれます。同様に、顔の皮脂も気持ちよく流してくれるように思いますが、必要な皮脂まで取り除かれてしまいます。
これは乾燥肌、しわの原因になります。また、バリア機能が正常に働かなくなり、ニキビや肌荒れの原因にもなりかねません。やはり、人肌程度のお湯で洗い流してください。
■シャワーですすぐ
シャワーでザーと流すのは実はNG。シャワーの勢いが強すぎて、肌に刺激を与えてしまいます。基本は“手で水をすくって洗い流す”ですが、もしシャワーを使いたい場合は、ちょろちょろと勢いのない水圧にしてから行ってください。
いかがでしたか? 一日数分のクレンジングですが、間違った方法を行うと肌トラブルの原因となってしまうことも。正しいクレンジングを行い、一日の役目を終えたメイクを顔から取り除き、顔も心も気持ちのよい状態で眠りにつきましょう。
※ 山田みき ・・・ エステティシャン・美容師。自身のアトピー・アレルギーを機に美容を学ぶ。NHKにてエステ指導や雑誌掲載多数。エステ・ヘアメイク・着付け各種コンテスト優勝及び上位入賞の経験をもつ。
【画像】
※ g-stockstudio / Shutterstock