とろ〜りおいしい!万能ヘルシー食材「モッツァレッラチーズ」の本場レシピ

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モッツァレッラチーズは、イタリアを代表するチーズとして日本でもすっかり有名ですよね。

おいしくて栄養価たっぷりのモッツァレッラチーズは、イタリアでも大人から子供まで人気の食べ物です。

では、実際のイタリアの家庭では、どのように食べているのでしょうか?

今回はイタリア在住の筆者が、本場イタリア流モッツァレッラチーズの食べ方をご紹介します。

■水牛やヤギのミルクからも作られる!

モッツァレッラチーズは、牛乳で作ったあっさりしたタイプが一般的。

ですが他にもボリュームたっぷりの『モッツァレッラ・ディ・ブファラ』という水牛のミルクが原料のものや、羊、ヤギのミルクで作られるものもあり、それぞれ味も栄養分も異なります。

形は、手のひらサイズの楕円型が一番ポピュラー。

他には、サクランボを意味する『チリエッジーノ』という一口サイズの小さいものや、三つ編みの形が楽しい『トレッチャ』など様々です。

同じモッツァレッラでも、形によって含まれる水分量が違うので微妙に食感も違います。

■食べ応え抜群で「メインにもなる」モッツァレッラ

そして特筆すべきはカルシウムの量。100gのチーズで1日に必要なカルシウム量の4割が取れるので、カルシウム不足の人にはピッタリの食品です。

良質なたんぱく質を多く含んでいてミネラル分も豊富なため、イタリアではお肉の代わりにメインの食材として食べられることも。

そのままのモッツァレッラとたくさんのサラダとパンで、簡単に食事をすませることもあります。カロリーがあるので、ボリュームはしっかり。それでいて野菜のビタミンもあわせて摂れるので手軽に栄養バランスの取れた食事ができます。忙しい人に、そしてベジタリアンにもピッタリですね。

また、モッツァレッラは熱で溶けやすく、簡単でおいしいオーブンでできる料理のレシピがたくさんあります。

■パスタのオーブン焼き(パスタ・アル・フォルノ)

下準備をしておけばオーブンに入れるだけ、という便利なメニュー。ホームパーティなど人が多く集まるときには重宝しそうですね。

簡単なのに大人も子供も大好きな、イタリア家庭料理の定番人気パスタです。

<材料> (4人分)

・ペンネやフジッリなどの短いパスタ 320g

・トマトソース 400g

・モッツァレッラチーズ(1cmの角切り) 150g

・バジル 少々

・パルミジャーノチーズ(粉末状のもの) 少々

・オリーブオイル 適量

<作り方>

(1)パスタを塩の入った熱湯でゆでる。

(2)ボウルに、トマトソース、モッツァレッラチーズ、手でちぎったバジルを混ぜ合わせる。

(3)ゆであがったパスタはさっと水に通して締め、(2)のボウルに入れて混ぜ合わせ、オーブン用耐熱器へ移します。

表面にパルミッジャーノチーズ、オリーブオイルをかけておけば、下準備完了です。

(4)あらかじめ200度に予熱したオーブンで、10分〜15分焼けば出来上がり。

シンプルすぎるほどの材料なのに、トロリととろけるモッツァレッラチーズひとつでごちそうに変身。お好みでオリーブやハム、ゆで卵を加えたりと、いくらでもアレンジが可能です。

またパスタを、焼いたナス、ゆでたジャガイモに変えると、イタリア風の野菜料理になります。

いかがでしたか? そのままでも熱を加えても、簡単でおいしい栄養たっぷりのイタリア料理ができる便利な食材、モッツァレッラチーズ。

オリジナルのヘルシーメニューを考えてみるのも良いですね。

【筆者略歴】

※ KOKO ・・・ 大学時代に訪れたローマでイタリア料理の魅力にふれ、イタリア留学。現在は子育てを中心に観光業、翻訳業、そしてイタリアのカルチャー、ライフスタイルについても情報発信中。

【画像】

※  lsantilli / shutterstock