「100%無添加」料理は意外に簡単!? ド根性母ちゃんに学ぶ“手作り”の考え方

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長男のアレルギーをきっかけに料理を始め、オーガニック食品による無添加手作りを実践している料理家の宮川順子さん。

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“今でこそ料理家の肩書きを持つ私も、以前は料理作りが好きではありませんでした。”

そう語る宮川さんが365日×15年間、毎日無添加の手料理を続けるきっかけとなったのが、アトピー性皮膚炎を持つ息子さんの治療についての医師の言葉だったそうです。

「一つだけ(治療の)方法があります。それは、食事を通じて体質を変えることです。ただしそれには長い月日を要しますし、毎日の食事のことですから、お母さんにはとてつもない負担がかかることにはなりますが、根本治療はこれしかありません」

お店で売っている加工食品に含まれる添加物のほとんどに反応したという息子さんの体。“それしか方法がないのなら、やるしかない!”そこから始まった手作りの日々。

その後、息子さんがADHD(注意欠陥/多動性障害)である事も発覚します。

“人が生きていくうえで最も大事なことは、なんといっても食べること。その、人として一番大事なものを通じて、子どもの健康を作り、愛情も伝えていこう。そう決めたのです。”

3歳の頃から少なくとも15年間に渡って、無添加・手作り料理を作り続けた結果、息子さんのアレルギー症状は改善、同時に発達障害も克服するまでに至ったそう。

そんなド根性母ちゃん、宮川さんの無添加料理を作り続けるのコツとは?

著書『料理嫌いだった私が「365日×15年」毎日台所に立ち続けた理由』からご紹介します。

365日無添加料理、意外と簡単!?

100%添加物なしの手作り料理なんてできるの?

そんな疑問を持つ方もきっと多いことでしょう。
これが、やってみればできるものなんですよ。一般家庭の食卓に日常的に並ぶような食品なら、手作りできないものはないと言っても過言ではありません。

まず、何を作るにしても、完全に無添加の料理を作るうえで肝心なのが食材選びです。食材に農薬や化学肥料などが使用されていたとしたら、いくら調理で工夫してもまったく意味がなくなってしまいますからね。できる限り、天然の食材を選ぶことが重要なんです。野菜ならなるべく無肥料の野菜を選びたいところです。

もう一つ大事なのは調味料です。詳しいことは後ろで触れますが、調味料もお手軽価格のものにはおおかた余分なものが含まれてます。

料理をするにはいろいろ調味料をそろえなきゃと思っている方も多いようですが、いい食材を選べば調味料はごく基本的なものだけで足ります。
そろえておきたいのは、みりんと醤油と塩くらい。これらは少し値段が高くても手間暇をかけた昔作りのものを選びたいものです。あとは味噌とお酢、それに中華用に豆板醤などを買い足すくらいでいいと思います。

冷蔵庫に市販のドレッシングがずらっと並んでいる家庭は少なくないと思いますが、ドレッシングを倏磴Δ發劉瓩世塙佑┐襪里呂發Δ笋瓩泙靴腓Α手作りしたほうが簡単でおいしくて安上がりです。
一番搾りのオイルに塩と酢を混ぜればでき上がり。あとは適当に何か野菜やフルーツをフードプロセッサーで粉砕して混ぜ合わせれば簡単に、市販のものよりおいしいオリジナルドレッシングが作れるんですよ。

ちなみに塩と酢、マスタードに卵、一番搾りの油を混ぜればマヨネーズもできちゃいます。大しておいしくもない市販品にお金をかけるくらいなら、食材にお金をかけましょう。濃縮のめんつゆなんて、必要なシーンはほとんどありません。

よくある市販のめんつゆはかえって料理の味を損ねてしまうほど「おいし過ぎる」強い味ですよね。あれがおいしいという人は、化学的に合成された味に舌が慣れてしまっているということです。もしめんつゆが必要なら、自分で作りましょう。

食材と調味料だけで大丈夫かというとそうではありません。たとえばパンも大手の工場で作っているパンは、カビを防ぐための添加物やふわふわに仕上げるための添加物の他、味付けにも多種多様の添加物が入っています。だからパンも家庭で作ればいい。

クッキーやケーキなどのお菓子も同じ。パンケーキも市販のホットケーキミックスを使わなくても作れます。フィナンシェ、ブラウニーといったお菓子なら、私の料理教室ではキッズクラスの子に教えています。それほど簡単なんですよ。

ソーセージやハム類なども、私の手作りメニューの一つです。スーパーの棚などに並んでいる。こういう加工食品って、驚くほどの保存料や発色剤、その他の添加物が使用されているのをご存じですか。ちょっと注意して味わってみてください。薬臭さを感じるはずなんです。「たとえそうだとしても、買うしかないでしょう!」と思うかもしれませんが、こうしたものもその気になれば手作りできるんですよ。

アイスや袋菓子なども、市販されているものはたいてい、多種多様の添加物が使用されています。さらには漬物、梅、おでんに使う練り物、そしてソーセージやベーコンなども、家庭で作ってきました。

私がこれらの作り方を覚えた頃はまだそれほど情報がなくて、専門書や業務用の手引書を手に入れたりして試行錯誤をしながら一つずつ覚えましたが、今ではインターネットで簡単に情報が手に入るし、書店にもそれぞれ手作りの料理本がたくさんそろっていますから、家庭で簡単に作れてしまいますよ。

とはいえ、かくいう私も子どもが生まれるまでは、「そんなの買うものでしょう?」と思っていたので、「面倒臭い」という気持ちはとってもよくわかります。でも実際に作ってみると案外できるものなのです。しかもスーパーで売られているものよりも、数段、おいしいものができます。

もちろんハムやソーセージを作るとなると、ちょっとハードルは高いのですが、買うしかないと思っている食品でも、実際にはほとんどが手作りできますから、ぜひ一度、遊び感覚で挑戦してみてください。

「自家製○○」が増えると、料理の世界がぐんと広がりますよ。

※『料理嫌いだった私が「365日×15年」毎日台所に立ち続けた理由』における「無添加」は「食品自体がもつポテンシャルを引き出すためのもの以外、過剰な添加物(化学的に抽出・精製・合成された物質等)を加えないという意味で使用させていただいております。ご理解いただければ幸いです。

料理嫌いだった私が「365日×15年」毎日台所に立ち続けた理由

子どもを守るために、バブルOLがド根性母ちゃんへ変身!
人気料理家・宮川順子の涙と笑いの15年レシピエッセイ。

料理を楽しむコツがたくさん詰まった、ずっと持ち続けていたい一冊です。

<コンテンツ>
・家庭料理の一番のコツは「頑張らない」
・調理は「煮る」と「焼く」ができればいい
・食材の「旬」と「産地」を考える
・料理は献立が8割、「おいしい」は2割
・汁物は毎日3回あっていい
・毎食手作りのタイムマネジメント
…etc.