英国で、4人の子を持つ妊娠中の女性が、に刺されて死亡するという事故が起こりました。亡くなったのは、サラ・ハーキンズさん、32歳。妊娠21週の妊婦でした。お腹の中の女の子と4人の子どもを夫のエリックさんに残して、あまりにも早く逝ってしまったのです。

に刺されたら数十分から数時間で死に至る

実は、日本でも、林野庁によると全国で毎年20人強の方が刺されで亡くなっているといいます。国立感染症研究所感染症情報センターのサイトには、「健康な人に突然訪れる死であり、また多くの症例では数10分から数時間で致死する」とあり、非常に恐ろしいことです。

に刺される危険性が一番高いのは、の巣が最も発達し、の数が多い時期。アシナガバチは7〜8月、スズメバチは、7月〜10月。山などに出かける機会も多い、まさに今、注意したい季節なのです。

に刺されないようにするための5つのポイント

では、どのようなことに気をつけたらよいのか、林業・木材製造業労働災害防止協会のサイトの情報を元にまとめてみました。

・巣に近寄らない。 巣を刺激したり、震動を与えない。

スズメバチは黒い物にもっとも激しく反応し、攻撃を加えるので、黒い衣類は身につけない。できるだけ白色系にする。さらに衣類だけでなく、黒い長靴、カメラ等も攻撃するので注意。

・身体の露出部(腕、手、顔)と動きのある部位が刺されやすいので、長袖・長ズボンなど、なるべく身体を露出しない。

・においもを刺激し、攻撃の対象となるので、香水等の化粧品、体臭、汗に気をつける。

・野外でジュースや飲料水を飲んでいるとき、スズメバチが近寄って来て缶の中にもぐり込み、口や唇を刺されることがあるので十分に注意。

もし刺された場合は速やかに対処

もし、に刺された場合は、以下のような対処をする必要があります。

(以下、佐渡市消防本部ウェブサイト「ハチに刺されたときの応急手当」より引用)

次の手順で処置を行い、安静にします。20〜30分ほど様子を見て、異常がないようならひとまずは安心です。途中で様子が少しでもおかしいと思ったら、直ちに医療機関に受診してください。

1. 刺されたらその現場からすぐ数十メートル離れる。(巣から離れる)
2. 刺された傷口を流水でよく洗い流す。ハチの針が残っている場合は、指でつまんで毒液を再注入しないようにそっと抜く。
3. 爪などで傷口周囲を圧迫し、毒液をしぼり出す。(ハチ毒は水に溶けやすいので、傷口から毒液をしぼり出すように、もみながら流水にさらすと効果的)
4. 抗ヒスタミン剤を含むステロイド軟膏などがあれば塗布する。
5. 濡れたタオル等で冷やし、安静にする。

なお、アナフィラキシーといわれる、急性アレルギー反応によって死に至ることもあるので、様子がおかしい場合は、救急車を呼びましょう。

参考:「蜂に注意

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(リプトン和子)