数学にインスパイアされたISSEY MIYAKE 2010年秋冬コレクション、いよいよ販売スタート

ファッションとサイエンスが共存する服、ISSEY MIYAKEの2010年秋冬コレクションが7月8日の全国一斉発売を前に、青山店で先行発売されている。今シーズンのテーマは「Poincaré Odyssey（ポアンカレ・オデッセイ）」。インスパイアソースは、アメリカ人数学者ウィリアム・サーストン博士から届けられた8つの宇宙の幾何学図形だ。

ウィリアム・サーストン博士は日常生活の中にある自然物、たとえばリンゴの皮を剥く、木の葉をはさみで切るなどのサンプリングを行い、幾何学的な検証を通して宇宙の形を予想する「幾何化予想」を打ち立てた功績を持っている。一方でISSEY MIYAKEは一枚の布と身体の関係を身近に探るパターンメイキングの手法として日常の中にあるみかんを使っていたという。数学と服、三次元世界を探求する両者はその探求の一手法と実は本質の部分で思わぬ共通点を持っていた。

一見難解そうなテーマだが、身体そのものを宇宙空間と捉え、作り上げられたコレクションは、曲線が特徴的で、ねじれ、クロス、結び目、ドレープなどのテクニックが随所に施され、色彩豊か。説明不要の美しさを湛えている。

■ISSEY MIYAKE

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