出たり、入ったり。そしてちょっと動いてみたり。奥田亀吉役には、動作を通じて視聴者を楽しませるところがある。ただし、それは本作に限らず、三浦が出演する他作品でも散見できる、彼の演技の特徴でもある。

 たとえば、2015年公開の映画『ローリング』。水戸のおしぼり工場に勤務する貫一(三浦貴大)が序盤から、台車で積み荷を運ぶ場面があり、ここでも引きの画面上で三浦が動き回り、それだけで見ていたくなる。

 父・三浦友和が動くことではなく、むしろそこにいるという佇まい勝負で見る者を納得させるタイプなら、三浦貴大は純粋に動作で楽しませる俳優なのだ。

<文/加賀谷健>

【加賀谷健】
イケメン研究家 / (株)KKミュージック取締役
“イケメン研究家”として大学時代からイケメン俳優に関するコラムを多くの媒体で執筆。アーティストマネジメント、ダイナマイトボートレース等のCM作品やコンサートでのクラシック音楽監修、大手ディベロッパーの映像キャスティング・演出、アジア映画宣伝プロデュースを手掛ける。他に、LDHアーティストのオフィシャルレポート担当や特典映像の聞き手など。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業。
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