役者として活躍する一方で、音楽活動を通してアーティストとしての才能も発揮する松下洸平さん。

先週公開の前編では、役者としてのターニングポイントに迫ったが、後編では「音楽活動」にフォーカス。

ミュージックバーでの撮影ということで、終始リラックスした表情を浮かべながら、胸の内に秘める本音を明かしてくれた!

2回に渡ってお送りしている、松下さんの記事の後編です!

▶前編はこちら:【未公開カットあり】ありのままの松下洸平が魅せる、色っぽい大人の男の生き様

【後編】
■松下さんが明かしてくれた、音楽活動への情熱
■【WEB限定】編集部は見た!松下さんの撮影当日の裏話


“ミュージシャン”として、松下洸平が本音で明かしたこと


35歳の今、松下さんはさらに新たな挑戦を始めている。

20代前半に行っていたものの、一時休止していた音楽活動を、昨年から本格的に再開したのだ。

俳優業と並行してアーティストの肩書も持ち、音楽を作り続けている松下さんもまた“ものづくりの人”と言えるだろう。




「以前は、ピアノを弾きながら自分ひとりで音楽を作っていたのですが、今は多くの人たちの手を借りて作るようになりました。

例えば、夏にリリースした2ndシングル『Way You Are』はカップリング曲の『Only you』と共に、僕が作詞をさせてもらっていますが、アレンジやビートメイクなどは別の方にお願いしています。

人が多く関わる分、ディスカッションの時間は当然ながら増えて、大変だと思う一方で、そこに携わったいろんな人の想いが詰まった“肉厚”な音楽になりましたし、より多くの人の耳にも届くようになりました。

今までになかったこの一連の流れが、すごく楽しいんですよね」


松下洸平さんが、音楽業に見出す“やりがい”とは?


ニューアルバムのリリースに伴い、今年11月からはライブツアーも控えている松下さん。

途切れることなく続くドラマや映画への出演、CMや雑誌などの撮影の合間に音楽作りに励んでいるというが、そもそも、合間があることが信じ難い気もするが……。




「スケジュールに関しては、スタッフの方がプロフェッショナルな組み方をしてくれるので、僕はそれに乗っかっているだけですから(笑)。

ちょうどいま、ドラマの撮影と並行してアルバムのレコーディングをしている最中で、撮影現場から家に帰り、曲を作る、の繰り返しの毎日です。

もちろん疲れている日もありますが、いい曲ができたらやっぱり嬉しいし、いろんな人に聴いてほしくなるんですよね。

やりがい?う〜ん……実はまだ探しているところですが、CDショップに行った時に、自分のCDが並んでいたり、自分が作った曲がかかっていると、やってよかったなと思います。もちろん、それを手に取ってくれる方がいるのもすごく嬉しいし。

ただいつも、これが当たり前だと思ってはいけない、という気持ちの方が大きくて、手放しで『やったー!』みたいな感じではないんですよね。

これまでに培ってきた、ものづくりに大切なプライドのようなものは自分の中で持ちつつも、ここまで来られたことに対する感謝の気持ちを忘れないでいたいし、この状況がずっと続きますように、とも思っています。

ツアーの内容はまだ決定していませんが、僕自身、いつも俳優業と音楽業のふたつの点を持っていて、それが一本の線で繋がっている感覚なんです。

そうやって、リスナーの皆さんとも繋がりたいし、この先も点をもっと増やして、どんどん繋げていきたい。そんな想いをアルバムにも、ライブツアーにも込めたいとは思っています」



「’90年代〜’00年代のHip HopやR&Bなどのブラックカルチャーが、僕の音楽のルーツ。この店のレコードのラインナップは、どれもこれもすごく好みです」


店にあるレコードから、数枚を手にした松下さん。

中でも「懐かしいなぁ」と目を細めたのは、Alicia Keysの『The Diary of Alicia Keys』。高校生の頃によく聴いていたという。



今年はクリスマスイブにも、ライブが予定されている。

「もし、イブの予定を聞かれたら、ライブですと答えます(笑)」と笑った。

今後も、たくさんの分岐点を迎えるであろう人。次回登場していただく時は、どんな大人の表情を見せてもらえるか、今から楽しみである。


【WEB限定】編集部は見た!松下さんの撮影当日の裏話


日曜劇場『アトムの童(こ)』の収録が進む中、撮影が行われたのは、渋谷の地下にあるミュージックバー。

煌びやかなバーカウンターや壁一面に広がるレコード棚を眺めながら、「こういう、大人の遊び場みたいなお店の雰囲気って素敵ですよね」と、居心地よさそうな姿が印象的だった。

スーツとメガネを軽やかに纏い、さまざまな表情を見せてくれる松下さん。

不意に、カメラマンからメガネを外すように要求されても、さすがは役者。すぐさま、表情を一変させて、見ているこちらがドキッとするような甘い表情で、それに応えてくれる。

「胸元、少し開け過ぎですかね?」と笑う姿からは、どこか大人の余裕すら感じられた。

インタビュー時も、気持ちを伝えるためによりよい言葉を探しながら、ゆっくりと、とても丁寧に回答。

「今、新たな分岐点に立っているかもしれません」と語る彼の活躍から、今後も目が離せない。


松下洸平さんが訪れたのは…
『THE MUSIC BAR -CAVE SHIBUYA- with Great Sound & Bistro』


代々木にあった『MUSIC BAR』が、昨年10月に移転オープン。

アンプやスピーカー等の象徴的な音響機器とともに、3,000枚を超すレコードが新店舗へと移された。

「3種のソーセージ」(1,800円)をはじめとしたフードメニューも充実。

「with Great Sound & Bistro」の名にふさわしい、音楽と食事を楽しむための空間だ。


▶前編はこちら:【未公開カットあり】ありのままの松下洸平が魅せる、色っぽい大人の男の生き様

■プロフィール
松下洸平 1987年3月6日生まれ、東京都出身。2009年ブロードウェイミュージカル『GLORY DAYS』で初舞台を踏み、役者デビュー。2019年放送の連続テレビ小説『スカーレット』で、ヒロインの夫・八郎役を好演し注目を浴びる。出演中のドラマ『アトムの童』(TBS系)は、毎週日曜日21時〜放送中。10月27日には写真集『体温』を、11月23日にはフルアルバム『POINT TO POINT』をリリース。ライブツアーは11月30日の「よこすか芸術劇場」公演を皮切りに、全11公演を予定。

■衣装
ジャケット 71,500円、パンツ 42,900円〈すべて mando TEL:03-5716-6862〉、シャツ 38,500円〈HEUGN/IDEAS TEL:03-6869-4279〉、メガネ 41,800円〈ワンダラス アイウェア リゾート TEL:03-3713-2755〉、ネクタイ 11,000円〈ビームスF〉、ベルト 14,300円〈アトリエ アンボワーズ/ビームスF TEL:03-3470-3946〉、靴 81,400円〈サイ マーカンタイル/マスターピースショールーム TEL:03-5414-3531〉、その他スタイリスト私物

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