生理のときの悩みは人それぞれですが、自分自身の体のために、なるべく我慢せずに気分よく過ごしたいもの。
昨今、「フェムテック」という女性の体の悩みを解決するための商品やサービスが注目されています。生理周期の管理アプリから、生理を快適に過ごすためのアイテム、妊娠・出産にまつわるオンライン健康相談サービス、更年期のホルモン検査キットなど、さまざまな商品が話題に。今話題の商品をご紹介します。


健康のバロメータにもなる生理(※写真はイメージです)

憂うつな時期を前向きに!話題のフェムテック製品



「経血量が多くて夜はオムツのようなナプキンをしないと間に合わなかったり、生理痛がひどかったり…。不調で悩んでいるときは自分でなんとかしようと思わず、まずは婦人科を受診して」と話す産婦人科医の宋美玄さん。現代女性は一生のうちの出産回数が少ないため、生理の回数が多くなり、生理周期のホルモンバランスの変化による負担は大きくなりがちなのだそう。

「出血が多ければ疾患の可能性もありますし、病気ではなくても貧血のリスクは高まります。長年不調とつき合っていると当たり前と思いがちですが、無理は禁物。ピルやミニピルを服用してホルモンバランスを調整したり、漢方薬などで体の負担を軽くするのも一案です。一方、医療では行き届かない快適さや便利さをサポートするのがフェムテック。憂うつな時期をガマンで乗りきるのではなく、気分よく過ごすために、自分に合うものを上手に活用するといいと思います」

そこで、今話題のフェムテック製品を、編集部でピックアップ。気になるアイテムを、ぜひ試してみて!

●デイリーブランドから登場した1000円台の吸水ショーツ



クロッチ部分に液体の吸収機能を備えたサニタリー用品、吸水ショーツがGUから登場。手に取りやすい価格もうれしい! 吸水量は約15〜20mlです。


お手頃価格でお試しに最適

・トリプルガードショーツ ¥1490(GU)※一部店舗のみ販売

●カラーやデザインバリエも豊富で気分もアップ!



おしゃれな色がうれしい、メイド・イン・ジャパンの吸水ショーツ。吸水量はスタンダードで30〜60ml、フルは105ml。独自の5枚構造で肌触りもサラサラ。


おしゃれに気分よく過ごせる!

・(上)Nagistandard(azuki)¥6105、(下)Nagiful(lblue)¥6600(ともにBLASTInc.)

●専用ポットを使えばレンジで煮沸もできる月経カップ



折りたたんで膣内に挿入し、経血をためる月経カップ。8時間〜最大12時間まで使用できます。専用ポットを使えば電子レンジでカンタン洗浄&消毒。


繰り返し使えるカップ型アイテム

・(右)EVE月経カップ用消毒ポット¥1470、(左)EVE月経カップ¥3960(ともにフェルマータ)

●はさむだけでいつものナプキンに吸収力をプラス



デリケートゾーンに当てると体にフィット。ナプキンとの併用で吸水力をプラスし、ドバッと漏れる不安感を軽減。包装ラップ、本体もトイレに流せます。


・ソフィシンクロフィット吸収力をプラスオン ¥328(ユニ・チャーム)

●デリケートゾーンの汚れをふいてトイレに流せる



においや“ムレ感”のもとになる汚れを優しくふき取ってすっきり! 外出先にも持ち運びやすいサイズで、使用後はトイレに流せてゴミもなし。


優しくふき取ってリフレッシュ!

・ロリエデリケートフレッシュシート ¥275(花王)

●使用ずみの生理用品を捨てられるポータブルゴミ袋



外出先で生理用品を捨てられないときに便利な生理用品廃棄用バッグ。持ち運びに便利なコンパクトサイズで、使用後はシールで閉じてにおい漏れを防ぎます。


訪問先などで困ったときに

・FabLittleBag ¥1000(レッドボックスジャパン)

バービーさんに聞く、生理を快適に過ごすためのアイデア




バービーさん

生理にまつわるYouTubeの動画が話題を集め、自身もフェムテック製品を愛用するバービーさんに上手なつき合い方を教わりました。

生理を快適に過ごすための工夫やアイデアは?



デリケートゾーン専用ケアでかぶれなどを対策

「肌が弱くかぶれやすいので、デリケートゾーンの肌環境に合わせた専用のケアアイテムで優しく洗い、オイルで保湿。アイテムは好みの香りや使用感のものを使い分けています。また、肌に優しいオーガニックコットンのナプキンも愛用しています」

【デリケートゾーンに適した弱酸性の洗浄料。汚れをしっかり落とし、うるおいもキープ】


・インティメイト ウォッシュ 120ml ¥2750(ワフィト)

【膣の状態を清潔に保ち、うるおいとやわらかさを与える膣ケアのための専用オイル】


・chitsuoil 50ml ¥6000(YumiCoreBody)

●家族にはどうやって伝えてる?



こと細かに伝えています。相手への思いやりも忘れずに

「実家の母も私が子どもの頃から生理のことを隠すこともなかったので、生理について特別なことという考えはありません。夫にも、生理以外の体調のことを話すのと同じで、こと細かに伝えています。生理前はついイライラして当たっちゃうこともあるし、『腰が痛いからそろそろ生理かな』なんて話したり…。ただ、一方的に相手にわかってもらおうというのも申しわけないと思うので、『イライラしていてもこれだけはしてほしくない』など、夫の意見も聞いて話し合っています」

●愛用のフェムテック製品は?



その日の状態で使い分けています

「サニタリー用品と、自らプロデュースした吸水ショーツを組み合わせて使っています。うしろはウエスト部までつながった仕様でつたい漏れも吸収! ブルーな日も気分が上がるよう、総ストレッチレースのデザインにこだわりました」

【クロッチ部に吸水生地を内蔵。後ろウエスト付近までくる長めのクロッチで約15〜20mlを吸水可能】


・ユースフルレース吸収サニタリーショーツ ¥2728(ピーチ・ジョン)

<撮影/山田耕司 取材・文/ESSE編集部>

●教えてくれた人
【宋美玄さん】



丸の内の森レディースクリニック院長、ウィメンズヘルスリテラシー協会代表、産婦人科医、医学博士。さまざまな女性の体の悩み、妊娠・出産、セックス、女性の性などについて女性の立場からの啓蒙活動を行う。

【バービーさん】



お笑いコンビ「フォーリンラブ」を結成し、男女の恋愛模様をネタにしたコントで人気に。今年4月に結婚。著書『本音の置き場所
』(講談社刊)も好評