恋愛事情専門家・恋愛コラムニスト神崎桃子の「男の言い分vs女の言い分」……。

結婚前ならば「大好きな彼と毎日一緒に寝たい!」なんて甘いこと言ってても、いざ結婚して生活するとまるでその逆。「夫とはもう別々に寝たい!」となったりする(笑)。

「なぜ妻は夫と離れて寝たいのか?」

今回のコラムでは、その理由について言及してみよう。

「夫とはもう別々に寝たい」理由その1.体感温度が違うから!!

・「夫はクーラー大好き人間。寝室もガンガンきかせてしまう。もちろん熱中症の心配もあるので利用するのはアリだけど、つけっぱなしはつらい。寝られないだけでなく、手足が冷えて喉が痛くなったり、身体もだるくなってしまう。それを訴えても夫は『毛布かければいいだろう』と、いつも私が我慢してる。私のことを考えてくれない夫に、もう愛はありません」(40代女性/事務職)

・「主人はとても暑がり、でも私は寒がりです。だからクーラーが苦手。適度に温度設定したり、扇風機を利用したりすればいいのに、断固としてクーラーで冷やさないとイヤみたいで譲らない。だから夏場はリモコン取り合い。こっちが上げるとあっちが下げ……と、そんなことを何度も繰り返してイヤになっちゃいます」(30代女性/インストラクター)

――男と女の体感温度の違いから「別々に寝たい」という女性は少なくない。

悩ましいのが近年の記録的な猛暑、しかも今年は“コロナのせいで在宅ワーク”なんてことから、夫が家に居て一日中クーラーつけっぱなしなんて家庭も多かったのでは?

クーラー好きな男性には会社のオフィスやビルのエアコンの低い温度に体が慣れきっていて、麻痺しているのかもしれないけど……。

しかし、クーラーでの冷えは女性にとっては大敵!!
自律神経に支障をきたし、体温調節機能がうまく働かなくなってしまうことで、生理不順や体調不良を引き起こすことも。

だからこそ冷房に頼り切らず、扇風機やサーキュレーターを利用して調節したいところ。

寒がりな女性に「もっと着込めばいいだろう」というなら、暑がりな男性も冷感パットや氷枕を併用するとかで譲歩してくれてもいいのにね。

女は毛布をかぶって寝るしかないのか?

「夫とはもう別々に寝たい」理由その2.イビキがうるさい!

・「夫のイビキが酷くてこっちはちっとも安眠できない。しかもそれを指摘すると『お前が神経質すぎるんだよ』『大袈裟な、そんな大きなイビキかくわけないじゃないか』『寝ないくらいで人は死なない』とか言って取り合わない。イビキを治してほしいから病院に行こうとお願いまでしてるのに」(30代女性/販売)

・「旦那は酒飲みなので余計にイビキがうるさい!しかも酒臭いし、トイレも近くて……。こっちがウトウトしてようやくと寝つきそうな時に起こされる……。子供が家を出たら、絶対に別々に寝ます!」(40代女性/団体職員)

――夫のイビキに悩む女性からしたら、イビキは立派なハラスメントともいえる。

イビキはかいてる本人に、その酷さはなかなかわからない。しかし、怪獣のようなイビキを聞かされる立場になってほしい。布団をかぶったり横向きになったり体制を変えたところで、寝られるってものでもない。

どのくらい時が過ぎたかようやく「ンゴーンゴー」がおさまり、そのタイミングでこっちはやっと寝られると思いきや、またはじまった!……なんてことを繰り返えされたりする。

しかもイビキは“肥満”や“飲酒”からきてることもあるから、年齢を重ねるとひどくなることも……。

女も結婚当初なら「仕方ない」「疲れてるのかな」と我慢できていた旦那のイビキも、年数を重ねるとともに耳障りとなり許せなくなるんじゃない?

いや、それどころか旦那のますます大きくなるイビキに殺意すら覚えるかも?

「夫とはもう別々に寝たい」理由その3.生活のリズムが合わない

・「私は朝ごはんの支度や子供の世話もあるので早く寝たい……でも夫は仕事の帰りが遅くて夜中になることも。もちろん夫は『先に寝てて』とは言ってくれるのですが、図体のでかい夫がベッドに入ってくるとその振動で目が覚めてしまい、それからなかなか眠れず、イライラして朝を迎えます。あぁ一人で寝たい!!」(30代女性/パート)

・「旦那は超夜型人間!帰宅時間が遅い上に、深夜までスマホにかじりついて寝室でもゲームしたりYou Tube観てたりする。旦那は『え?なんで嫌な顔すんの?音、消してるじゃん』とは言うけど、スマホ画面のブルーライトの光が気になってこっちは寝れないっつーの!! 私は部屋を真っ暗にして寝たいんだよ」(40代女性/教育関係)

――就寝時間にズレがあったり生活のリズムが違うとなると、睡眠時間の確保はなかなか厳しい。

自分は毎朝必ず同じ時間に起きなくてはならないというのに、夫のほうは出社だけに合わせて遅くまで寝てられるとか、土日は出勤しないとなると夜更かしするなどの行為は、家事や育児に休日のない女性からしたら腹立たしいもの。

どこでもいつでも寝られるタイプならいいけど、人の気配に敏感で寝付きの悪い女性には寝室を共にするのは相当キツイ。

夜中に部屋に入ってくる物音や、明かりなんかで起こされたくはないよねぇ。

美容と健康のためにも、夜は誰にも邪魔されずに熟睡したいもの。それに、共働きであれば自分の翌日の作業に支障をきたしたくないとなるはず。

神崎桃子からしたら、いつも寝不足な女性はひとりの寝室で熟睡できることを“夢見てる”に違いない。安眠と気持ちのいい目覚めは幸福感が得られるのだから。

……ということで、今回は「夫とは別々に寝たい妻」について言及したが、次回は「妻とは別々に寝たい」という夫の嘆きをお話しよう。

隣で寝ているのに、スマホゲームに熱中し過ぎて動きが激しくなった時にも殺意を覚えた。