映画『空白』古田新太×松坂桃李“全員被害者・全員加害者”のサスペンスヒューマンドラマ

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映画『空白』が2021年公開予定。

「全員被害者・全員加害者」のサスペンス・ヒューマンドラマ

映画『空白』は、古田新太と松坂桃李が実写映画初共演となるサスペンス・ヒューマンドラマ。ある死亡事故から現代社会の“空白”を映し出し、登場人物たちが愛と憎しみの果てに「全員被害者・全員加害者」の様相を呈していく物語を描く。

この物語が浮き彫りにするのは、現代における人と人のつながりや家族の絆、そしてメディアの正体。何が本当なのか?誰が正義なのか?など思わぬ方向に感情が増幅してしまう危険性をはらむ現代社会を映し出していく。

ストーリー

全てのはじまりは、よくあるティーンの万引き未遂事件。スーパーの化粧品売り場で万引き現場を店主に見られ逃走した女子中学生、彼女は国道に出た途端、乗用車とトラックに轢かれ死亡してしまった。女子中学生の父親は「娘が万引きをするわけがない」と信じ、疑念をエスカレートさせ、事故に関わった人々を追い詰める。

一方、事故のきっかけを作ったスーパーの店主、車ではねた女性ドライバーは、父親の圧力にも増して、加熱するワイドショー報道によって、混乱と自己否定に追い込まれていく。真相はどこにあるのかー?少女の母親、学校の担任や父親の職場も巻き込んで、この事件に関わる人々の疑念を増幅させ、事態は思いもよらない結末へと展開することにー。

登場人物とキャスト

様々な想いや誤解に右往左往する登場人物たちは、古田新太と松坂桃李が演じることが決まった。

添田充(古田新太)

主人公の添田充は、万引き未遂で逃げてしまった果てに交通事故で亡くなった少女の父親。演じるのは、劇団☆新感線で劇団の看板役者であり、今回6年ぶりの映画主演を務める古田新太だ。

2019年は主演ドラマ「俺のスカート、どこ行った?」で女装家の教師を演じ話題となり、2020年も映画『一度死んでみた』『ヒノマルソウル〜舞台裏の英雄たち〜』、ドラマ「全身刑事」、舞台 KERA×古田企画新作公演など、様々なジャンルで活躍する実力派俳優が、娘の死の真相を追い求める父親役を演じきる。

古田は主役を演じることについて「いつもふざけてばかりのおいらですが、ちょっと頑張って哀しいお父さんを演じられたらなと思います。社会の何かおかしいなというようなものの話のタネになるような作品になれば。桃李とは“パディントン”と“お父さん”なので、何の問題もありません」と語った。

青柳直人(松坂桃李)

青柳直人は、古田新太演じる添田充とその娘の親子が住む近所のスーパーの店長。事故のきっかけを作った人物として、物語の鍵を握る。演じるのは、『不能犯』『娼年』『居眠り磐音』『新聞記者』『蜜蜂と遠雷』と話題作に多数出演し、2020年以降も『耳をすませば』『あの頃。』の公開が控える松坂桃李。

松坂は出演にあたって、下記の通りコメントを寄せている。「タイトル通りの作品です。シンプルではありますが様々な解釈ができる、そんな映画になる気がします。撮り終えた時に『空白』という作品が自分にとってどんな答えをもたらす映画になるのか、それを問いかけながら撮影に臨みたいと思います。

主演の古田新太さんとは実写では初共演になります。どんな作品においても圧倒的な存在感があり直球でも変化球でも受け止めて下さる方という印象です。そんな古田さんと今回、どんなキャッチボールができるのか楽しみでもあり、怖くもあります。自然と湧き起こる繊細な感情を丁寧に演じていきたいと思います。」

『宮本から君へ』河村光庸が企画、吉田恵輔が監督・脚本

企画プロデュースは『あゝ、荒野』『新聞記者』『宮本から君へ』など話題作を世に送り出してきたスターサンズ・河村光庸が担当。監督・脚本は『ヒメアノ〜ル』『犬猿』『愛しのアイリーン』で、その才能を世に知らしめた吉田恵輔が務める。一見沈鬱に見える題材をシニカルでブラックユーモアを交えた視点で描く、吉田の演出にも注目したい。

【詳細】
映画『空白』
公開時期:2021年公開予定
出演:古田新太、松坂桃李
監督・脚本:吉田恵輔
企画:河村光庸
制作プロダクション:スターサンズ
撮影状況:2020年3月下旬よりクランクイン、4月中旬クランクアップ(予定)


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